信玄どりもまた美味し … もつ焼「ふじ井」(都立家政)
3月末に突然閉店(その経緯)となった「竹よし」の『ボトル・思い出の品のお持ち帰り会』が開催された。
「竹よし」では、いつも日本酒をいただいていた私は、キープしている焼酎などはなかったが、お店を手伝っていた女性陣(竹よしシスターズ)や常連のお客さんと会うことを目的に、「竹よし」に出かけて行った。
あるお店が閉店するということは、そのお店を核として形成されていた小さなコミュニティーがなくなるということ。
これまでも何度も経験したが、その店が閉店すると、その店でお会いしていた面々と一堂に会することは、二度とできなくなってしまうのだ。
(ご常連さんたちのうちの何人かと、別の店でばったりとお会いしたりすることはあるんだけれど……。)
そんな「竹よし」からの帰り道。駅近くの路地をのぞくと、もつ焼き「ふじ井」が営業していたので、吸い込まれるように店に入った。
見るたびに、いつも満席状態が続いている「ふじ井」にすんなりと入れるのは、緊急事態宣言下ならではだろう。嬉しいような、悲しいような……。
その「ふじ井」も、要請に従って午後8時までの営業で、お酒の提供は午後7時まで。
まずは「ホッピー白」(390円、以下すべて税別表記)をもらって、喉をうるおす。
つまみは「もつ煮込」(350円)から。
ここの「もつ煮込」は、立石「宇ち多゛」の煮込みのように、いろんな部位(たん、がつ、ふわ、なんこつ、小腸、こぶくろ、はつもと等)が入っていて、味噌で味付けしたもの。
西武線沿線のもつ焼き屋は、それぞれの店が特徴のある煮込みを食べさせてくれるのが楽しい。
もつ焼きの1本めには、これまたこの店ならではの「づけもつ焼き」(120円)を焼いてもらった。
これは、シロを特製のみそだれに漬け込んだもつ焼きで、やわらかいシロの味わいがすばらしい。
2本めは、生から焼き上げる「自家製つくね」(180円)。これも旨い。
カウンター席では、「竹よし」の常連さんでもある玉井さん、小野さんが飲んでいる。
一緒に来られたわけではなくて、それぞれひとり客としてやってきたもの。
玉井さんは、鷺ノ宮「なりた屋」の常連さんでもある。
その玉井さんによると、「なりた屋」は要請どおりに時間短縮した上で、『会員制』にすることで、常連さんたちを中心とした営業にして、感染拡大の防止を図っているとのこと。
みなさん、厳しい環境の中で、様々な工夫をされてるんですねぇ。
カウンター席には、ホッピーと一緒に、トマトジュース(ソト)とレモン(くし切り)をもらって、ホッピーをレッドアイ風にして飲んでる常連さんがいる。これはいいかも!
ソト1・ナカ4のペースでホッピーを飲んでいた私も、4杯めのナカの代わりに「トマトハイ」(390円)をもらい、そこに残っていたホッピー(ソト)を投入した。
う~~ん、残念。ホッピー(ソト)の量が少な過ぎて、あまりホッピーらしさを感じない。
レッドアイ風にするには、ホッピー(ソト)とトマトジュース(ソト)のうまいバランスをとる必要があるようだ。
3本めは、もつ焼きではなくて焼き鳥。「信玄どり正肉大串」(160円)を注文した。
メニューにも、あえて『大串』と書いているとおり、そのずっしりとした重量感がいいねぇ!
他にも「信玄どりせせり大串」(160円)と「豚バラ大串」(160円)という『大串』メニューがある。
さらには「酢もつ」(250円)。
本来はガツとミミが入るそうだが、今夜はガツのみのシンプル版だ。
ゆっくりと2時間ほど楽しんで、席料100円と消費税が加わって、今日のお勘定は2,730円なり。どうもごちそうさま。
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