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思いもしなかった結末 … 立ち呑み「ほんずなし」(高円寺)

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 時差通勤による早上がりで、高円寺「ほんずなし」に到着したのは午後4時半。

 こんな早い時間に「ほんずなし」に来たのは初めてだ。

 店内は、厨房で料理を担当している菅原さんと、ホールを担当するおねえさんの二人。

 そして客はなんと私ひとりだけ。

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 さっそく厨房前の立ち飲みカウンターの一角に立ち、いつものように平日のみの「得・得セット」(550円)からスタートする。

 「得・得セット」は、上の写真(右端)にあるとおり、「味よし」、「子っこちゃん」、「たらこ醤油漬け」、「イカ三升漬け」という4種のつまみから、いずれか1品と、この店の飲みもののうち好きなものを1つ(ただし日本酒1合は除く)を組み合わせることができる、超お得なセットなのだ。

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 今日は「イカ三升漬け」(単品設定なし)と「ホッピーセット(白)」(単品なら500円)をチョイスした。

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 こちら(↑)が「イカ三升漬け」のアップである。

 イカ塩辛ともまた違う味わいで、実にいいつまみなのである。

 この「イカ三升漬け」だけで、「中(キンミヤ)」(180円)をもう1杯。

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 3杯めとなる「中(キンミヤ)」をもらって、つまみには「〆さばたくあん」(300円)を注文した。

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 これは掲示板に張り出されている「今だけ!」と書かれたメニューから選んだ一品。

 「梅酢〆さば」(200円)のアレンジ品のようだ。

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 その「〆さばたくあん」を食べ進んだのが上の写真。

 出された直後は、トッピングされているタクアンとカツオ節がたっぷり過ぎて、料理の全容がよくわからなかったが、その小鉢の下のほうには、たっぷりと〆サバが盛られていた。

 そしてここで、ソト1・ナカ4となる4杯めの「中(キンミヤ)」をもらった。

 厨房を担当している菅原さんは、これまでに料理の仕事をやったことはなくて、ここ「ほんずなし」が初めて。

 この「〆さばたくあん」も、菅原さんが、どっかの店で食べたものを思い出して再現してみたんだそうな。

 最後にトッピングしたカツオ節が、ものすごくよく効いている。ある意味、これが「〆さばたくあん」の味の決め手と言ってもいいぐらいだ。

 ホール担当のおねえさんと私で、「菅原さんは最初から料理のセンスがあったんだ」ということで意見が一致した。

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 ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今夜のお勘定は1,390円でした。どうもごちそうさま。

 ところが!

 この後、4月7日に緊急事態宣言が発出されたのに伴って、「ほんずなし」も臨時休業に入り、その臨時休業が続いたまま、5月26日に閉店になってしまったのです。

 そんなわけで、まったくそんな意識もないままに、この日が最後の訪問となってしまいました。

 大好きな店だったのに……。本当に残念です……。

店情報前回

《令和2(2020)年3月30日(月)の記録》

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