4軒目はもつ串煮込み … 「ささや」(北千住)
本日3軒目の、南千住駅前の老舗大衆酒場「大坪屋」を出たところで、時刻はまだ午後9時前。
昼の2時から飲み始めてるから、2時間以上のハシゴ酒を3軒続けても、まだまだ飲める時刻なのだ。
「よしっ。次は北千住に行こう!」
南千住から北千住までは電車で一駅、2~3分。隅田川を渡ったらもう北千住だ。なんなら歩いてでも行ける距離(駅間が2キロぐらい)である。
そんな短い距離ながらJR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスという3路線が選べるので、交通の便もいいのだ。
まず向かったのは「名物にうまいものあり北千住 牛のにこみでわたる大橋 創業明治10(1877)年 千住で2番 大はし」で知られる老舗酒場「大はし」である。
「大はし」の営業時間は午後4時半から10時半まで。まだ少しは飲めるはずだ。
が! 「大はし」の定休日は土・日・祝日。この大事なことを、店の前に到着してから気がついた。
この3連休はずっと休みだったんですね。
回れ右して、牛串煮込みの「藤や」を目指したが、店に着いた午後9時20分には、すでに外の電灯看板は消され、のれんも店内に入っている。
この店は午後10時閉店だから、あと40分しかない。この時間になると、もう新しい客は入れないんだろうな。
そのすぐ先が、「超」が付く人気店、割烹くずしの「徳多和良」なんだけど、こちらは営業時間が午後4時から9時までだし、そもそも土・日・祝日が定休日。時間的にも、営業日的にもアウトである。
それじゃあと、改めて北千住駅のほうへと戻り、看板の明かりは消えているものの、まだのれんが出ている「千住の永見」。
宇ち中さんと倉嶋編集長が、入口引き戸をちょっと開けて確認してくれたが、土曜日の今日は午後10時までの営業(平日は10時半まで)ということで、入ることはできませんでした。残念!
その「千住の永見」から、北千住駅の西側に長くのびる飲み屋横丁(ときわ通り)には、まだ開いている酒場が何軒もある。
おっ! もつ串煮込みの「ささや」が開いているではないか!
ここは「もつマニア」(メディア・パル、2010年2月10日)のときに取材させていただいたお店。
店主・草野英雄(くさの・ひでお)さんは、もつ焼きの老舗「銀座ささもと」で修業をした後、2007年に独立してこのお店を出したのだ。
ここは午後11時までの営業で、午後10時半がラストオーダー。
あと1時間ほどは注文することができる。
「4人です」と入ると、ラッキーなことに煮込み鍋前のベストポジションに座ることができた。
飲み物には「ホッピー」(500円)を注文。
なお、これ以下、すべての価格はうろ覚えの税別表記です。大きくは違わないと思いますが、まぁ、『だいたいの税別価格』といった見方をしていただきますよう、お願いいたします。
つまみは何はさておき、看板メニューの「串煮込み」(1皿3串600円)から。
値段的には、ちょっと高級な部類に入る煮込みだけれど、うまいよねぇ、やっぱり。
前述の「もつマニア」の取材のときにも、この店のご常連の田代さんから、
「普通のもつ焼き屋と比べると、ちょっと高めの価格設定なので、本当に美味しいものが好きなお客さんしか来ないんですよ。変なお客さんがいないのがいいところですね。とにかくはずれはないので、『店主からすすめられたものは腹が裂けても喰え!』というのがこの店の鉄則です」という話を伺った。
「煮玉子」(1個100円)も、もちろんいただきます。
ゆで卵ラバーの倉嶋さんがいらっしゃいますもんね(笑)。
煮込み鍋で、もつ煮込みと一緒によぉ~く煮込まれた「煮玉子」。その色合いからして、すでに美味しそうではありませんか。
「串煮込み」、「煮玉子」ときたら、「キャベツ煮込み」(1本200円)も注文しないわけにはいきません。
この「キャベツ煮込み」は、注文を受けてから煮込み鍋に投入し、しばらく煮込んだあと、ちょうどいいタイミングで鍋からあげて出してくれるのだ。
ちょっと煮るだけで、生とはまるで違う食感になるのがいいですね。
2杯めは「黒ホッピー」なんだけど、これは「ナカ」(250円)をもらって、他の人が飲んでた「黒ホッピー」のソトで割ったもの。
何人かで来て、「白ホッピー」と「黒ホッピー」を注文すると、どっちも飲める他、白と黒のハーフ&ハーフなんかも飲めるのがいいよね。
そんなわけでさっくりと1時間ほど楽しんで店を出ると、すでに提灯の明かりが消えていた。どうもごちそうさま。
ここで時刻は午後10時半。午後2時の飲み始めから8時間半に及ぶ長丁場のハシゴ酒を終えて、北千住駅で解散したのでした。
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