絶妙ミディアムウェル … やきとん「すっぴん酒場」(野方)
週に3回程度の時差出勤(フレックス勤務)での仕事を終えて、野方の「すっぴん酒場」に到着したのは午後5時前。
金曜日ということもあってか、店内にはすでに6~7人のお客さんがいて、私もその並びに立つことができた。
そしてまずはホッピー(黒ホッピー450円)である。
十数年ぶりに自宅飲みを解禁して以来、自宅ではもっぱら「TaKaRa 焼酎ハイボール レモン」を飲んでいる。
アルコール度数がやや高めの7%。レモンの風味が強すぎず、サラッとどんな料理にも合うのが気に入ったポイントだ。
でもこうやって、「すっぴん酒場」の、焼酎が超濃いめの黒ホッピーを飲むと、やっぱりうまいよねぇ!
すぐに出されるお通し(150円)のお新香(大根、キュウリ、カブ)をつまみながら、焼き台のスタンバイができたところで、いつものように「れば」「ちれ」「しろ」(各100円)の3種3本セットを注文した。
この店に来たらどうしても、この3本は必ず食べたいのだ。
ブラジルに行く前は、「もつ焼き」は、どっちかというとレア気味な焼き方が好きだった。
とくに「れば」は絶対に『若焼き派』だった。
ところが、ブラジルでよく焼いた肉の美味しさを知って、好みが変わった。
帰国後してからは、「もつ焼き」も『よく焼き派』に転向した。
ここ「すっぴん酒場」では、特に指定しなくても『よく焼き』(ミディアム・ウェル)で出してくれるのが、今の好みにピタッと合うのだ。
いつもは「れば」の次には「ちれ」が出てくるのだが、今日の2番目は「しろ」。
焼き台のスタンバイができて、みんなが一斉にもつ焼きを注文したときに、「しろ」の注文が圧倒的に多かったので、先に「しろ」をまとめて焼いたんだろうな。
カリッとした表面の内側が、トロッとやわらかいのが、ここの「しろ」の大きな特長だ。
そして「ちれ」。
「ちれ」というと、プニュプニュとした、なんとも頼りない食感が特徴的な「もつ焼き」のだが、「すっぴん酒場」の「ちれ」は、その焼き加減のおかげか、それほどプニュプニュとしておらず、網脂(あみあぶら)と一緒に焼かれていることもあって、旨みが強いのだ。
「ちれ」は、「すっぴん酒場」に通い始めてから大好物になった一品だ。
ママから、「辛いのを付けて味変する人も多いよ!」とオススメいただいたので、カウンター上の辛味調味料を、あれこれと試してみる。
常連さんたちが、自分の好みに合う辛味調味料を持ってきては置いていくんだって。
それぞれ違いがあって面白いなぁ。
焼酎ナカ(250円)もグイグイとおかわりしながら、2巡目は「あぶらにんにく」「はつみみ」「ハラミナンコツ」(各100円)の3種3本を注文。
人気の「あぶらにんにく」は、いつも早い時間に売り切れてしまうので、早めに注文するのがポイントだ。
「はつみみ」は、ハツ(心臓)のヘリ(みみ)のあたりの肉を、白ネギやピーマンと一緒に焼いたもの。
この店にはもちろん、普通の「はつ」(100円)もあるのだが、私はこの店独自の「はつみみ」に引かれているのでした。
「ハラミナンコツ」も他の店ではお目にかからない一品だ。
串の先のほうには、ハツの弁の部分や動脈の部分が刺さっており、まん中あたりには喉頭(のどがしら)をたたいた軟骨部分が、そして根元のほうにはハラミが刺されていて、食べるにつれて味わいや食感が変わるという、食べるのがとても楽しいミックス串なのである。
ソト1・ナカ4の4杯めとなるナカをいただいて、最後は「ピーマン肉詰」(200円)で締めくくる。
ツクネもまた、この店の名物のひとつ。
「ピーマン肉詰」は、そのツクネを、半分に切ったピーマンの中にぎっしりと詰めて焼き上げた一品だ。
ゆっくりと2時間半の立ち飲みタイム。品物と引き換え払いでの総支払額は2,050円でした。どうもごちそうさま。
(次回) 21.06.27 年末納めのひとり呑み … やきとん「すっぴん酒場」(野方)
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