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2020年8月

レトロ商店街を抜けて … 「うおしま大黒丸(うおしまだいこくまる)」(尾道)

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 尾道渡し場「たまがんぞう」を出て、アーケード商店街に入った。

 次の店まで、この商店街を歩いて15分ほどかかるそうだ。

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 日曜日ということもあって、閉まっている店が多いのが残念だが、この商店街の両側に並ぶ店々のレトロ感が半端ない。

 作ったレトロではなくて、昔のままの姿が、そのまま残っている本物のレトロだ。

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 尾道駅から西に向かって長くのびるアーケード商店街は、その距離なんと1.2キロ。

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 上の地図の四角枠の中を拡大したのが上の図(尾道本通り連合会のHPより)だ。

 長く続く商店街は、一番街、中商店街、本町センター街、中央街、そして尾道通りという5つの商店街に分かれている。

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 商店街のすき間の路地から、山の上にある千光寺の一部が垣間見えるのもいいですね。

 それにしても、午後7時半でもこの明るさというのが、広島に来た感じがするなぁ。

 呉のビアガーデンで呑んでるときも、午後8時ごろまでは明るかったことを思い出した。

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 長~い商店街を抜けたところで、「着きました。ここです」と到着したのは「うおしま大黒丸」だ。

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 店主が瀬戸内海の魚島(愛媛県)の出身ということで、店の名前が「うおしま大黒丸」。

 お父さんが魚島で漁師をしていて、その魚が店にも届けられるらしい。

 もしかすると、お父さんが乗ってる船が「大黒丸」なのかなぁ?(未確認)

 店は平成20(2008)年創業で、今年で創業12年になるそうだ。

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 店内はカウンター6席と座敷7席の13席。我われ4人はカウンター席に並んで座った。

 まずは地元・福山の「天宝一」(720円)をもらうと、すぐにお通しの枝豆が出された。

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 メニューは店内ホワイトボードに書き出されているが、価格表記がないものが多い。

 価格表記があるものから判断すると、そんなに高くはなさそうだ。

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 「つけもの盛り」

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 「カツオタタキ」(800円)は、ポン酢醤油と一緒に出された。

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 「イカバター」

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 「穴子カバヤキ」。

 瀬戸内に来たら、やっぱり穴子も食べたいよね。

 他にも「穴子丼」(1,400円)、「穴子棒寿司」(950円)、「穴子天プラ」などの料理が並んでいる。

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 「おこぜ唐揚げ」。まずはその顔つきがよくわかる側から撮ってみた。

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 お皿を回して、「おこぜ唐揚げ」の身の側。プリッと強い弾力感がいいね!

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 続いての日本酒は、「ちょい呑み三種類呑み比べセット」(1,000円)をもらうことにした。

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 各人が自分好みの3種類を選ぶ中、私は「獺祭」(山口・岩国)、「瑞冠」(広島・三次)、「雁木」(山口・岩国)という、広島・山口方面の3種類をいただいた。

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 そして最後は麦焼酎「宇佐むぎ」のロックで締めくくる。

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 日本酒のみならず、焼酎もいろいろとそろっているのでした。

 ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、ひとり4千円ずつのお勘定でした。どうもごちそうさま。

 貴重なお休みの日曜日にお付き合いいただき、ありがとうございました。>I重さん、H原さん、I田さん

 今度はぜひ商店街も、より多くのオススメ酒場も営業している平日に来たいなぁ。

店情報

《令和2(2020)年7月12日(日)の記録》

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店情報: 「うおしま大黒丸(うおしまだいこくまる)」(尾道)

  • うおしま・大黒丸店名: うおしま大黒丸
  • 電話: 0848-37-8727
  • 住所: 722-0045 広島県尾道市久保2-3-15
  • 営業: 17:30-22:00、水休
  • 場所: JR尾道駅から徒歩20分
  • メモ: 2008年創業。店主は瀬戸内海の魚島(愛媛県)出身。「尾道季節の地魚の店」の認定証がある店。店内は13席(カウンター6席、座敷7席)。メニューは手書きで、価格表記がないものが多い。
    刺身盛り合せ1,700、中とろ900、サーモン850、たこ900、カツオタタキ800、海鮮丼1,200、牛ステーキ丼1,700、たこ天丼1,000、エビ天丼1,200、穴子丼1,400、かき揚丼900、穴子棒寿司950、たい茶づけ800、うめ茶づけ400、うおしま海鮮巻4個800・8個1,600、しゃけ茶漬450、アジフライ、ハモフライ、イカバター、エビフライ、あさりバター、あさり酒むし、たこ天プラ、穴子天プラ、海鮮ユッケ、レモンポークカツ、レモンピークジンジャー、デベラ天プラ、げんちょう天プラ、エビ野菜カキアゲ、ゴボウチップ、ゴボウカラアゲ、海鮮サラダ、旬フライ、イクラ丼(小)、ヤッコトウフ、ハモ天プラ、アボカドフライ、だしまきたまご、穴子カバヤキ、キス天、太刀魚塩焼き、おこぜ唐揚げ、いしかべり唐揚げ、メバル煮付け、コノワタ、マカロニサラダ、魚のナンバン、イクラ正油漬け、つけもの盛り、など。「マスターのおすすめコース」(予算に応じて、その日のおすすめで料理)もあり。
    ちょい呑み三種類呑み比べセット1,000、八海山(新潟)620、雁木(山口)620、天宝一(福山)720、吉乃川(新潟)620、瑞冠(三次)720、満寿泉(富山)720、亀齢(西条)620、獺祭(山口)1,000。(2020年7月調べ)

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瀬戸内の料理と日本酒 … 尾道渡し場「たまがんぞう」(尾道)

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 前編からの続きで、尾道駅近くの居酒屋「たまがんぞう」に来ています。

 「たまがんぞう」というのは、ある種のヒラメの名称。標準和名は「テンジクガレイ」と言うそうです。

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 尾道在住のIさんたち3人は、すっかりこの店のお馴染みさま。

 その3人が、口をそろえて一押ししたこの店の名物料理が、なんと「鶏レバーのレバ刺し風」(500円)だ。

 瀬戸内海沿岸なので、「まず魚を!」となるかと思いきや、これは意外。

 しかしながら、もつ大好きで、「もつマニア」の私としては、このつまみは大歓迎。

 このところ、東京でも、もつ焼き店に行けてなかったからなぁ。

 しかも、牛レバも豚レバも、生の刺身では食べられない今、鶏レバは、レバ刺しの最後の砦(とりで)である。

 3人がそろってオススメしてくれるだけあって、この鶏レバ刺しはうまいねぇ!!

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 1杯目の生ビールは、あっという間に飲み干して、2杯目は「トマト酎ビア」(400円)やら、「ジョッキで生搾りハイ(レモン)」(500円)やら。 私はもう1杯、「エビス生」(500円)をもらった。

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 そしてもちろん、「たまがんぞうの鮮魚のお造り おまかせ盛り合わせ」(1人前1,080 円)もいただいた。

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 これが「たまがんぞう」の今日の「おしながき」だ(クリックすると拡大されます)。その日の仕入れで、毎日、手書きされるらしい。

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 「お好きなものがあれば、ぜひ注文してください」

 と言っていただいて注文したのが、大好物の「ネブトの唐揚げ」(600円)。

 瀬戸内名物のこの魚。標準名は「テンジクダイ」というそうだが、呉では「めんぱち」と呼ばれている。

 身体の割には大きな頭を取り去って、こうして唐揚げにしていただくのが一番おいしい。

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 これもまた、呉名物、広島名物の「がんす」(380円)である。

 メニューには『白身魚すり身のフライ』という短い注記が入っているが、実はそのすり身に、刻んだ玉ねぎや、一味唐辛子が混ぜられている。

 おでんにしても旨いんだよなぁ。

 こうやって、瀬戸内海を眺めながら「ねぶと(めんぱち)」や「がんす」をいただいたりすると、広島に帰ってきたという思いが強くなる。

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 こちらは店員さんオススメの「尾道丸谷豆富とじゃこと大根のサラダ」(680円)。

 すぐ近くの「丸谷豆腐店」の豆腐を使ったサラダである。

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 そして夏の瀬戸内では、絶対に外せないのが「地ダコの天ぷら」(880円)だ。旨味が強いよねぇ、瀬戸内のタコ。

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 ここで飲み物を燗酒に移行した。地元、広島(福山)の「天宝一 直汲み生 純米吟醸」(お銚子900円)である。

 広島に来たら、やっぱり日本酒じゃのぉ!

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 それじゃ、みんなで広島のお酒を! ということで、もらったのは呉の「宝剣 涼香吟醸」 (お銚子900円) 。

 全員で、再びの乾杯である。

 この後、同じ「宝剣」の、「超辛口純米」(お銚子900円)もいただいた。

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 さっくりと2時間ほど楽しんで、「もう一軒行きましょう!」と席を立つ。

 お勘定は4人で13,950円(ひとり当たり3,488円)でした。どうもごちそうさま。

店情報この記事の前編) 《YouTube動画

《令和2(2020)年7月12日(日)の記録》

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尾道でブラジル同窓会 … 尾道渡し場「たまがんぞう」(尾道)

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 東京駅から新幹線に乗って、尾道にやってきた。

 駅近くのホテルにチェックインした後、つい最近、ここ尾道に単身赴任されたIさんや、Iさんと一緒に仕事をされている若き経営者お二人と合流し、やってきたのは尾道駅のすぐ近くにあるIさんおすすめの居酒屋の1軒、「たまがんぞう」だ。

 Iさんと私は、同じ時期にブラジルに赴任していた仕事仲間&飲み仲間。都内でもときどきブラジル同窓会をやっていたが、今回は尾道でのブラジル同窓会である。

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 店はレンガ造りの、奥に向かって細長い4階建てのビルにあり、1階が入口、2階がカウンター席、3階と4階が座敷席になっている。

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 店名の前に“尾道渡し場”と書かれているとおり、店の真向かいが向島へと渡るフェリーの乗り場になっている。

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 店名の「たまがんぞう」のほうは、“テンジクガレイ”の呼び名であるということが、店の入口近くの看板に書かれている。

 この看板を見るまでは、私はてっきり「たまげるぞ!(驚くぞ!)」という意味なんだろうと思ってたんだけどなぁ。

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 店の入口(1階)には、1963年式のダイハツ製オート三輪の本物がオブジェとして置かれている。

 子供の頃、よく見かけた車で、なんだか懐かしい。

 右手の階段から2階に上がると、そこが店内。店員さんから、我われ4人の予約席は3階であることが告げられた。

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 上の写真は、飲んでる途中で撮ったものだが、我われが通されたのは3階の、もっとも海側。対岸の向島がよく見えるいい席だった。

 Iさんたち3人は、ちょうど対岸に見えている工場で働いているのでした。

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 まずは「エビス生ビール」(500円、以下すべて税別表記)をもらって乾杯すると、すぐに出されるお通し(席料、ひとり300円)は、美味しい煮貝だった。

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 この煮貝は、バイ貝かな?

 お通しからこの美味しさ。このあとの料理が楽しみだ!

(つづく)

店情報YouTube動画

《令和2(2020)年7月12日(日)の記録》

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店情報: 尾道渡し場「たまがんぞう」(尾道)

  • たまがんぞう店名: 尾道渡し場 たまがんぞう
  • 電話: 0848-29-4109
  • 住所: 722-0035 広島県尾道市土堂町1-11-16
  • 営業: 17:00-23:00LO(日は -21:30LO)、月・第1日休
  • 場所: JR尾道駅 徒歩5分
  • メモ: 2007年12月12日オープン。87席(2階にカウンター12席、3-4階が座敷席)、2020年4月1日より全席禁煙、予約可、カード可。公式サイト食べログ(公式)ぐるなび(公式)あり。
    以下、価格はすべて税別表記。席料ひとり300、ウコンの力200。
    〔日替りのお品書き(2020年7月12日の例)〕たまがんぞうの鮮魚のお造り おまかせ盛り合わせ1,080、お作りと一緒に 雲丹醤油250。
    《これ食うてみぃ うまぁけぇ! 》クジラ赤身刺980、真鯛アラの塩煮(因島八朔ポン酢で)980、地ダコとベーコンのオイル煮880、瀬戸内六穀豚のアスパラ肉巻き天780。
    《ちょっとおつまみ》津軽海峡もずく酢380、バイ貝の煮付け580、マグロの酒盗380、よせ豆富冷奴(尾道・丸谷豆富)500、鶏レバーのレバ刺し風500、トンゴロイワシの素揚げ(高知県漁師の肴!)600、活アサリの酒蒸し680、尾道丸谷豆富とじゃこと大根のサラダ680、夏野菜と温卵のシーザーサラダ780。
    《焼きもん》炙り雲仙ハム串1本380、お月見つくね串1本300、広島ハーブ鶏の一夜干し580。
    《揚げもん》地ダコの天ぷら880、海老天ピリ辛マヨネーズ730、フグの唐揚げ780、チキン南蛮680、ネブトの唐揚げ(瀬戸内名物!)600、がんす(白身魚すり身のフライ)380、尾道・丸谷豆富の揚げ出し豆富480。
    《〆》海鮮ヅケ茶漬け500、大和芋のお月見とろろ飯500、牛とろ丼780、あさりとアスパラの雑炊680、オクラと梅のとろろ雑炊680。
    《甘味》瀬戸田ドルチェより2種のジェラート(伯方の塩と季節のシャーベット)380。
    《うまぁけぇ! 飲んでみて!》広島「天宝一 直汲み生 純米吟醸」(グラス)600・(お銚子)900、広島「宝剣 超辛口純米」(グラス)600・(お銚子)900、広島「宝剣 涼香吟醸」(グラス)600・(お銚子)900、長野「真澄 純米吟醸 生一本辛口」(グラス)600・(お銚子)900、新潟「八海山 純米吟醸」(150ml)600・(300ml)1,200。
    〔飲みもの〕《ビール》エビス生500・かわいい小生300、黒ラベル中瓶550、トマト酢ビア400、シャンディーガフ600。
    《梅酒&果実酒》完熟梅酒500、雑賀梅酒500、ゆず酒500、あらごしもも酒500。
    《ウイスキー&ワイン》デュワーズ・ハイボール500、ジンジャーハイ550、コークハイ550、八海山ハイボール600、ジョッキでかち割りワイン(白・赤)400、ボトルワイン(白・赤)2,800と3,000。
    《スッキリ!? さっぱり 尾道造酢とのコラボ!》尾道造酢のビネガー酎ハイ(尾道モルトビネガー・いちじく酢・ぶどう酢)各500。
    《生のフレッシュさ! こだわり酎ハイ》ジョッキで生搾りハイ(レモン・グレープフルーツ)各500、しまなみジンジャーレモン酎ハイ500、ミドリムシグレープフルーツ酎ハイ500、柚子ジャムハイ500、海賊茶ハイ(芋焼酎+因島杜仲茶)400、ウーロンハイ(麦焼酎+ウーロン茶)400。
    《芋焼酎》富乃宝山500、海450、天狗櫻400、六代目百合400。《黒糖焼酎》龍宮550。《麦焼酎》二階堂400、中々400。《米焼酎》宜しく千萬あるべし500。《しそ焼酎》鍛高譚400。《泡盛》残波400。《焼酎ボトル》わら麦(720ml)2,200、からり芋(720ml)2,200、本日の芋焼酎(一升瓶)5,000。
    《ソフトドリンク》ミドリムシスカッシュ500、サッポロプレミアムフリー400、海賊茶(因島杜仲茶)300、ウーロン茶300、オレンジジュース300、グレープフルーツジュース300、クランベリージュース300、パインジュース300、コーラ300、ジンジャーエール300。
    (2020年7月調べ)

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〔コラム〕新幹線ホームの楽しみ … 「東京グル麺」(東京)

「東京グル麺」

 3月上旬に高知に出張して以来、実に4ヶ月ぶりの首都圏を越えた地域への出張で、昼前に東京駅にやってきた。

 予約している新幹線の発車時刻は正午過ぎなんだけど、東京駅に着いたのは11時半。

 ちょっと早めに来たのには、わけがある。新幹線18-19番線ホームにある立ち食いそば屋、「東京グル麺」で、天玉そばを食べていきたかったから。

自動発券機

 なにしろ外出自粛になって以来、一度も立ち食いそば屋に行けていなかったからなぁ。

 大好物の天玉そばも久しぶりなのだ。

 ちなみに東京駅のホーム上にある立ち食いそば屋は、ここだけである。

 いつものように「野菜かき揚げそば生玉子付」(570円)のボタンを押そうとして、ふと見ると、自動発券機の右側に「季節のかき揚げ」なんて写真が出ている。

 あさり、桜えび、三つ葉、玉ねぎ、人参のかき揚げか。

 しかも「季節のかき揚げそば生玉子付」は560円と、通常の「野菜かき揚げそば生玉子付」より10円安いじゃないか。

 さっそくその「季節のかき揚げそば生玉子付」のボタンを押し、Apple Watch の Suica でピピッと支払った。

季節のかき揚げそば生玉子付

 店内の立ち食いカウンター席は、ひとり分ごとに透明シートで仕切られていて、その中に入り込むと、厨房との間にも透明シートで仕切られているが、下のほうにはすき間があって、食券を渡したり、そばを出してもらったりするのは、そこを使う。

 割り箸も外には出しておらず、出来上がったそばに割り箸を添えて出してくれる。

 あぁ、本当に久しぶりの天玉そばだ。

 玉子の黄身をプツンと突き破り、トロリと流れ出した黄身を絡めるようにしながら、そばをすする。

 うまいねぇ!

 あっという間に食べ終えて、どうもごちそうさま。

 予定の新幹線に乗り込むと、指定席はガラガラ。

 さぁ、久しぶりに西へと向かいますか!

《令和2(2020)年7月12日(日)の記録》

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今夜も賑わう大人気店 … 「丸大ホール(まるだいほおる)」(川崎)

丸大ホール

 立飲み「天下」を出て、川崎での2軒めは、これまた大衆酒場好きの間では、つとに有名な「丸大ホール本店」にやって来た。

 創業は昭和11(1936)年と言うから、今年で創業84年の老舗大衆酒場である。

 のれんに「大衆食堂・大衆酒場」の両方が大書されていることからも分かるとおり、この店は酒場であると共に、食堂でもある。

 朝8時半から、夜の10時まで、中休みなしに営業していて、土曜が定休日。

 店内の壁の上部を、ぐるりと取り囲むように張り出されている、軽く100種類を超える短冊メニューには、呑兵衛好みのする単品料理はもとより、定食や丼物の他、うどん、そばやラーメンなどの各種麺類も並んでいて、食事だけのお客さんでも楽しむことができる。

ホッピーセット(白)

 入口引き戸を開けて、「二人です」と入ったのは午後7時。

 ちょうど賑わう時間帯とあって、満席ではないものの、店内に6卓並んでいる6人がけのテーブルには、すべてお客さんが座っていて、我われは右手中央のカップルが1組座っているテーブルに、相席させてもらう形で案内された。

 この店は、座れる場合には、必ず店のおねえさんが「ここに座って」と、その場所まで案内してくれるので、それまでは入口の近くで待っておくのがいいみたいだ。

 なお、店内にはこの6卓36席分のテーブル席の他、奥に12席分の小上がりの座敷席があるが、通常の営業の時はテーブル席側だけを使っているようである。

 まず飲み物。私は1軒めに続いて「ホッピーセット(白)」(400円)を、同行のYさんは「レモンサワー」(350円)をもらって乾杯した。

タコブツ

 数多いつまみの中から、最初に選んだのは「タコブツ」(450円)。

 瀬戸内生まれのYさんや私にとって、マダコは生まれた頃から慣れ親しんだ味。

 どこに行っても、あれば必ず食べたくなるんですねぇ。

 瀬戸内名物のマダコ、小イワシ、ツブ貝は、こっちでは久里浜タコ、シコイワシ、シッタカ。なんだか親しみを感じるのでした。

メゴチ天ぷら

 Yさんは日本酒「大関(大)」(550円)を燗酒で、私は「ナカ(ホッピーの焼酎おかわり)」(250円)をもらって、2品めのつまみは「メゴチ天ぷら」(500円)。

 天ぷらには抹茶塩が添えられている他、小鉢の天汁(てんつゆ)も出してくれた。

 店内のお客さんもどんどん増えていき、我われのテーブルにも、さらにもう1組のカップルが相席。若いカップル2組と、おじさん二人で6人用のテーブルが満席になった。

 他のテーブルも、今やほぼ満席。さすが人気店ですねぇ。

クジラ刺身

 さらに「ナカ」(250円)をもらって、ソト1・ナカ3。これでソト(瓶入りホッピー)がなくなった。

 そしてつまみは「クジラ刺身」(450円)をもらう。これにはおろし生姜と、おろしニンニクが添えられている。

 子供の頃に食べてたクジラは、噛み切れないほど筋ばってたのに、今のクジラのなんと軟らかいことよ!

 1時間半ほど楽しんで、今夜のお勘定は二人で3,200円(ひとり当たり1,600円)でした。どうもごちそうさま。

 次回は、今度こそ中央線沿線で。お待ちしてますよ~~! > Yさん

店情報前回

《令和2(2020)年7月8日(水)の記録》

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川崎に来たら必ずここ … 立ち飲み「天下(てんか)」(川崎)

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 高校の同級生・Yさんがお仕事の都合で上京されたのに合わせて、川崎で飲み会である。

 前にYさんが上京された時は、西武線沿線で3軒の酒場を飲み歩き、「次回は中央線沿線で!」と言いながら解散したのだった。

 あれから2年。本来であれば今夜は中央線沿線で飲み歩いているはずだったのだが、私のほうに川崎近辺での仕事が入ったため、急きょ場所を変更。川崎での飲み会とさせてもらったのでした。

 川崎に来ると、必ず行きたいのが人気立ち飲み店、「天下」だ。

 店主ご家族3人(店主夫妻と息子さん)で切り盛りされている「天下」は、午後2時開店の年中無休。

 飲みたいときにはいつでも開いていると思えるほど、呑兵衛にとって、すっごく心強い酒場なのだ。

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 我われが店に着いたのは、午後5時45分。立ち飲みカウンターだけの店内は、すでに多くの常連さんたちでにぎわっているものの、メインカウンターが8割ほど埋まっている状況。背後の壁に作りつけてあるサブの立ち飲みカウンターはほぼ空いている。

 Yさんと私も、メインカウンターの一角に並んで立ち、まずは二人とも「ホッピーセット(白)」(400円)をもらって乾杯した。

 ックゥ〜〜ッ! 久しぶりのホッピーがうまいなぁ!

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 店主ご家族のホンワリと心温まる接客が、この店の最大の特長なんだけど、「ここに来たら、ぜひ食べたい」と思う料理が多いのも、この店のいいところの一つだ。

 カウンター内に並ぶ3つの大鍋で煮込まれている「湯豆腐」(250円)、「もつ煮込み」(400円)、「けんちん汁」(310円)もその代表格。

 他にも食べたい料理が多いし、自分自身の胃袋のキャパシティがそれほど多くないということもあって、これら3品の中からは、いずれか1品。がんばっても2品しか食べることができないのが残念だ。

 今日は3品の中から「湯豆腐」をもらうことにした。

 大鍋から、サッと小皿に取り分けて、おろし生姜、刻みネギ、カツオ節をトッピングしたら出来上がりなので、出が速いのもいいところだ。

 この店に初めてきたYさんも、ホッピー&湯豆腐からスタートである。

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 「ナカ(ホッピーの焼酎おかわり)」(210円)をもらって、料理の2品めは、これまた『この店に来たら必ず食べたい』ものの一つ、「鳥もつ煮」(360円)を、Yさんの分と私の分の2人前で注文した。

 「鳥もつ煮」は、注文を受けてから、生の鳥もつから調理してくれる。だからいつも、ほぼ同じ味わいの「鳥もつ煮」を食べることができるのだ。

 さらにYさんは、今日の刺身(各500円)の中から、「マグロ刺身」をもらっている。鮮やかな赤身がとても美味しそう。

 Yさんは、大学時代は東京で過ごしたが、今は地元・松山に戻っている。瀬戸内海では、新鮮で旨みが強い魚がたくさん取れるんだけど、マグロは取れないんだなぁ。だから、こっちに来られると、マグロが食べたくなるのかもね。

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 もう1杯、ナカをもらって、これでホッピーはソト1・ナカ3。これでソトがちょうどなくなった。

 自分ひとりならば、ここ「天下」で腰を据えて飲むところだが、今日はYさんに、わざわざここ川崎まで出て来てもらっているので、もう1軒ぐらい、別の酒場にも行きたいですねぇ。

 そんなわけで、1時間ちょっとの立ち飲みタイム。品物と引き換え払い(キャッシュ・オン・デリバリー)での私の総支払い額は、1,430円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回

《令和2(2020)年7月8日(水)の記録》

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残念ながら7月末閉店 … ビストロ「樽や(たるや)」(神田)

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 7月初日の今日は、神田駅近くのガード下にあるビストロ「樽や」にやって来た。

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 実はつい先日、ビストロ「樽や」から2020年7月31日(金)をもって閉店するという、とても残念なお知らせ葉書が届いたのだ。

 さっそくこの店をご紹介いただいたTさんにも連絡したところ、すぐに今日のこの場を予約してくださった。

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 メンバーはそのTさんと、初めてこの店に来たときに一緒だった、高校の後輩&会社の後輩のOさん、そして私の3人。

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 密を避けるために、1階の4人用テーブル2卓(合計8人分)は、我われ3人の予約で打ち止め。

 さっそく「生ビール」(580円)をもらって乾杯である。

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 すぐに出されるのは、定番のお通しのチーズ・カナッペ。

 マダムに話を伺ったところ、今回の新型ウイルスのことや、店主(シェフ)がある程度ご高齢で、後継者がいないこと、神田駅ガード下にも再開発の波が押し寄せてきていることなど、いろいろなことが重なって、閉店を決断されたとのこと。

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 この店には、この店でしか食べることができない名物が多い。

 それらの料理が、今後食べられなくなると思うと、とても悲しい。

 まずいただいたのは、開店以来の名物品、「ジャンボオムレツ」(700円)だ。

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 「ジャンボオムレツ」は、挽肉、玉ねぎ、ニラを混ぜて焼いた、やわらかいオムレツ。

 3人で1人前をたのむと、ちょうどいいぐらいのボリュームだ。

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 こちらは店内に掲げられている黒板メニュー。

 ここにも書き出されている名物メニューを中心に注文した。

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 「ラタトゥイユ春まき揚」(1本350円)。

 カリッと揚がった春巻の中には、深い味わいのラタトゥイユ(夏野菜の煮込み)である。

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 「生ビール」に続いては、ワインを選ぶ。

 ワインも、その日のオススメが黒板に書き出されている。

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 「焼きたてローストチキン」(900円)。

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 そして当店No.1の人気メニューが「牛タンストロガノフ」(900円)だ。

 トーストの上に、牛タンストロガノフを盛って出してくれる。

 これも、他の店では見たことがないよなぁ。

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 こちらは、お店からサービスで出していただいた「ポテトサラダ」。

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 ここでワインもちょうどなくなって、次なるお酒は、「菊正宗」(燗2合、630円)である。

 ビストロの料理で、燗酒を飲めるのも、この店のいいところなんだなぁ。

 冷酒(澤の井、500円)や芋焼酎(さつま司、480円)、麦焼酎(博多の華、480円)なども選べます。

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 この店に来たら絶対にいただきたい「フォアグラクリームコロッケ」(1個700円)。

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 「フォアグラクリームコロッケ」の中身は、こんな感じ。うまいんだなぁ、これが。

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 入店して2時間弱。ここらで〆の食事ものに入る。

 メニューに並ぶのは、「高菜チャーハン」(980円)、「スパゲティナポリタン」(980円)、「オムライス」(1,000円)の3品。

 いずれも外しがたい逸品なのだが、さすがに3品は食べられないので、2品を選んで3人でシェアすることにした。

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 こちらは「スパゲティナポリタン」。これもまたこの店の人気の品である。

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 この「スパゲティナポリタン」を、小皿に取り分けて粉チーズをかけていただきます。

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 玉子がトロットロの「オムライス」(1,000円)。

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 「オムライス」の中身は白いご飯。これも小皿に取り分けて、お好みでケチャップをかけていただきます。

 ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は3人で15,400円(ひとり当たり5,133円)でした。どうもごちそうさま。

 Tさんは閉店(7月31日)までに、奥様ともう一度、来店される予定だそうだ。

 ここ「樽や」(1981年創業)といい、神保町の大衆酒蔵「酔の助」(1979年創業)といい、神田の名店が、順々になくなっていくのが残念なり。

店情報前回

《令和2(2020)年7月1日(水)の記録》

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