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2020年10月

自由軒かつとニラレバ … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)

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 福山で迎えた3夜め。時刻は午後6時半である。

 1夜めが「自由軒」、2夜めが「鳥好」。当初の予定では3夜めの今日は、もつの煮込み(関東煮)で知られる「稲田屋」に行ってみようと思っていたのだが、仕事が終わるのがちょっと遅くなってしまった。

 「稲田屋」は、午後7時40分までの営業なので、あと1時間ほどしかない。

 それではあまりに短時間過ぎるので、「稲田屋」はあきらめ、改めて今夜も「自由軒」にやって来たのだった。

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 今夜もまずは「大ビール」(630円)と、おでんの「スジ」(330円)からスタートする。

 「大ビール」とは大瓶ビールのこと。アサヒ(スーパードライ)とキリン(今の時季は秋味とラガー)が選べるところを、今夜はアサヒをいただいた。

 ビールは他に「生ビール」(630円)と「小ビール」(480円、小瓶のビール)がある。

 「スジ」は牛すじ。ここのおでんは味が付いておらず、器に盛ってから、自家製の『みそダレ』か『生姜醤油しょうがじょうゆ』をかけてもらって味を付ける。

 このちょっと甘みのある『みそダレ』が旨いんだ。

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 2品めも、おでんの「豆腐」(150円)。

 ここまではもう、毎回のルーティンになっている感がある。

 大瓶ビールを飲んで、おでんの「すじ」と「豆腐」を食べて、やっと福山「自由軒」にやって来た気がするんだなぁ。

 この自家製の『みそダレ』には、七味唐辛子がよく合う。

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 おでん2品で大瓶ビールを飲み干して、続いては「Aセット」(630円)をもらう。

 これは「ちろり」に入れられた焼酎と、烏龍ウーロン茶の350ml缶、そして氷入りのグラスのセットである。

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 おそらく焼酎が380円、烏龍茶が250円で、合わせて630円のセットになっているものと思われる。

 このセットで2.5杯ぐらいのウーロン割りを作ることができる。

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 そしてつまみは前々から気になっていた「自由軒かつ」(550円)である。

 この店のメニューで、店名が冠されているものは、この「自由軒かつ」だけ。

 「どんな料理なんだろうなぁ」ということが気になっていたのだった。

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 前に昼過ぎに来たときに、店のおねえさんたちが、大量のエビとイカを次々に串に刺して準備していたのを見て、「それはなに?」と聞いてみたら、実はこれが「自由軒かつ」の仕込みだったのでした。

 その時から、「なるほど美味しそうだ。今度、食べてみよう」と思っていたのだが、やっと今日、それが実現した。

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 さらにもう1品。今度は「ニラレバ」(580円)だ。

 一昨日、ここで食べてたときに、となりに座った常連さんカップルが、このニラレバを注文していて、気になっていたのだった。

 「自由軒」と言えば、その名物のひとつが「キモテキ」なので、「ニラレバ」はその陰に隠れてしまっていて、そんなメニューがあることにも気がついてなかったのだ。

 今日も「ニラレバをお願いします」と注文したとたんに、店の中にいた何人かが、サッと壁のメニューに目を走らせていた。

 彼らもこの店に「ニラレバ」があることを知らなかったに違いない。

 一昨日のカップルは、この店で「ニラレバ」を食べるのを楽しみにしていて、毎回、必ず注文しているようだった。

 それにつられて注文したのだが、この「ニラレバ」もまた美味しいですねぇ! いいものを知った。

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 午後8時過ぎまで、1時間半ほど楽しんで、今夜のお勘定は2,870円でした。

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 そんなわけで、「稲田屋」をあきらめて夜となったのですが、なんとその後、9月5日になって、「稲田屋」が9月23日昼の営業をもって閉店するという情報が流れてきた。(中国新聞の記事

 『稲田正憲社長(66)の体調不良(膝の関節痛)が理由で、新型コロナウイルスの影響による客の減少が追い打ちとなった』とのこと。

 「稲田屋」の創業は1919年ごろというから、創業100年の老舗大衆食堂で、現在の社長は5代目。

 店名とメニューは、「味を引き継ぎたい」と希望する知人が引き継いで、別の場所で再開するそうです。

 最後にもう1度、「稲田屋」に立ち寄ることができなかったことが残念でした。

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《令和2(2020)年9月2日(水)の記録》

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ビール&鳥皮の味噌煮 … やき鳥「鳥好(とりよし)」(福山)

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 福山での2夜めは「鳥好」にやってきた。

 ここは昭和26(1951)年に創業した、呉の「本家鳥好」を起点とする「鳥好」系、呉の「鳥屋(とりや)」系のお店なんだけど、「本家鳥好」からの直接の『のれん分け』ではないらしい。

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 ここ福山「鳥好」の創業者(現在の店主のご両親で呉(鹿島)出身)は、松江で親戚の方が営業していた「鳥好」で修業したあと、昭和41(1966)年に、ここ福山で「鳥好」を創業したそうだ。

 今年で創業54年である。

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 店頭に食品サンプルのある「鳥好」は、ここ以外には見たことがない。

 そしてこれらが、昔から続く、「鳥好」の名物メニューでもある。

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 今夜はカウンター席のやや奥気味のところに座らせてもらい、まずはやっぱり「キリンクラシックラガー大瓶」(630円、以下すべて税別表記)と、鳥好名物の「どて煮(鳥皮の味噌煮)」(500円)からスタートである。

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 「本家鳥好」が創業した昭和26年は、戦後の復興期。

 鶏だって、今のようにブロイラーがあったりするわけではなく、卵を産まなくなった親鶏などが主役だったんだそうだ。

 その親鶏の硬い皮を、なんとか捨てずに食べられる方法はないかと試行錯誤して生まれたのが、この味噌炊きだった。

 今は鶏も部位ごとに仕入れていて、皮はむしろ高い部位なんだそうな。

 新入社員の頃、呉の「鳥屋」で飲んでたときも、店に入っての第一声は、決まって「生と味噌炊き!」だったなぁ。あっという間に生ビールと、鶏皮の味噌炊きが出てきたものだった。

 そんな懐かしさを感じる一品でもある。

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 「どて煮(鳥皮の味噌煮)」に続いては、目の前にあるメニューでおすすめされている「串物セット(4本)」(670円)を注文した。

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 まずやって来た4本中の2本は「串(串ねぎま)」(写真手前)と「つくね」(写真奥)。

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 そして「ずり天」(写真手前)と「ささ天」(写真奥)。

 これらは、串刺しにした「砂ずり(砂肝)」と「ささみ」を天ぷらにしたものだ。

 こうやって、焼き鳥にするのと同じような串物を、天ぷらにしたり、揚げたりして(串カツのようになる)出してくれるのも、呉の鳥屋系の店のおもしろいところだ。

 ここ福山「鳥好」には、串カツのように揚げたものはないのがちょっと残念。

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 大瓶ビールをおかわりして、次なるつまみを探す。

 これまた鳥屋系全般の名物である「スープ鍋」や、ここ福山「鳥好」ならではの名物「特製オムレツ」にも引かれるなぁ。

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 おっ。「たこの天ぷら」がある!

 他の瀬戸内エリアや、西日本エリアにもあるのかもしれませんが、広島や愛媛あたりでは、タコを天ぷらで食べることも多いのだ。

 ところが東京の酒場ではタコの天ぷらは、ほとんど見かけない。

 よし。これにしよう。

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 「たこの天ぷら」(550円)。これはやっぱり旨いねぇ!

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 店に入って来たカップルが、店頭の看板(上の写真)にも勧めている「串物セット」と「晩酌セット」を注文したところ、「串とつくねが重なりますから、他の2本に変えていいですよ」と店のおねえさん。

 そうそう! そこが気になってたんですよねぇ。

 さらに、他のお客さんの注文を聞いていると、串は一品2本ずつとなっているが、1本ずつでも注文できるようだった。もっともこのお客さんは「○○を2本と、△△と××を1本ずつ。あと……」といった感じで、合わせて10本ぐらいを注文したので、そのうち何種類かは1本ずつでも大丈夫だったのかもしれません。

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 ゆっくりと2時間近く楽しんで、今夜のお勘定は3,280円。PayPayで支払って店を後にした。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年9月1日(火)の記録》

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天玉そばを食べて福山 … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)

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 7月中旬の長崎への出張を終えた後、8月末までの間は新幹線や飛行機を使った首都圏外への出張はなし。

 今日は1ヶ月半ぶりに福山(広島県)への出張である。

 東京から福山へは、新幹線で3時間半ほど。

 飛行機なら、飛んでる時間は1時間半ほどだけど、羽田空港への移動時間、広島空港から福山への移動時間を加算すると、こちらも結局3時間半以上かかることになる。

 基本的に飛行機(細切れ時間が積み重なる)よりは新幹線(多少時間がかかっても1ヶ所にじっくりと居ることができる)のほうが好きなので、本州の中での移動は新幹線中心である。

 新幹線にした場合には、新幹線18-19番線ホームにある立ち食いそば屋、「東京グル麺」で、そばを食べていくこともできるしね。

 今日も「東京グル麺」で、「季節のかき揚げそば 生玉子付」(560円)をいただいてから新幹線に乗り込んだ。

 ちなみに「季節のかき揚げ」は、あさり、桜エビ、三つ葉、玉ねぎのかき揚げである。

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 そして福山での夕食は、楽しみにしていた「自由軒」である。

 この店に最初にやって来たのは、今から7年前。平成25(2013)年11月のことだった。

 それ以来、訪れること18回。

 直近の3年間(2017、18、19年)は、年5回ほどのペースで通っていて、今年もこれで3回め。

 新型ウイルスの影響で出張が少なくなっている中では、わりとよく来れているのかな。

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 「自由軒」の店内は、コの字(Jの形に近い)カウンターのみ15席ほど。

 以前は2階に座敷席もあったが、何年か前から1階カウンター席だけでの営業になっている。

 午後5時過ぎの店内は、半分ぐらいの入り。

 いつも満席状態が普通の「自由軒」なので、これはとっても少ない客数と言えるだろう。

 アサヒとキリンが選べる「大ビール」(大瓶ビール、630円)をキリンでもらうと、季節の「秋味」を出してくれた。

 そしてつまみは、定番の「スジ」(330円)と「豆腐」(150円)からスタートである。

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 「スジ」も「豆腐」も、この店の名物の一つである「おでん」の具材だ。

 この店の「おでん」の最大の特徴は、その煮汁にじる出汁だしだけだということ。

 つまり煮汁には味は付いていないのである。

 この「おでん」を皿に盛ったあと、好みに応じて自家製の「みそだれ」か「生姜醤油しょうがじょうゆ」をかけてもらう。

 私はこの店の「みそだれ」が好きなので、いつも「みそだれ」をかけてもらっている。

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 おでん2品で大瓶ビールを飲み切って、続いては「日本酒」(380円)をかんで注文しておいて、つまみには「たこ煮付」(450円)をもらう。

 「この葉っぱ、食べられるの?」と聞いてみると、

 「これは南天の葉なので食べれんのよ。目で食べてね」と店のおねえさん。

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 ほとんど待つこともなく燗酒もやってきた。

 この店では、おでん鍋の横にある燗付け用の穴にチロリを入れて、燗をつけてくれる。

 そしてそのチロリのまま出してくれるのだ。

 瀬戸内のタコに、地元・福山の「天寶一てんぽういち」の燗酒。これは旨いねぇ。

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 「たこ煮付」で燗酒も飲み切ったんだけど、まだちょっと飲み足りない。

 時間も午後6時過ぎと、まだ入店から1時間ほどしかたっていない。

 飲みものも、食べものも、一品一品をじっくりと味わいながら、ゆっくりと時間をかけて楽しむのが『酒場浴』の醍醐味なんだけど、ちょっとリズムが乱れている。

 外出自粛で家呑みが続いているので、飲食スピードが速くなってしまったのかも。

 そんなわけで、さらに「Aセット」(630円)を追加注文した。

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 「Aセット」というのは、小ぶりのチロリ1杯(1合?)の焼酎に、350mlの缶入りウーロン茶、そして氷入りのグラスのセットのこと。

 この3点セットで、自分でウーロン割りを作るのだ。

 このセット一式で、2.5杯分ぐらいのウーロン割りが作れるので、1杯あたり250円ほどということになる。

 かなりお得なセットなのだ。

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 合わせるつまみは、大好物の「ねぶと」(400円)である。

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 (写真↑は「福山オリエンタルホテル」のブログより)

 「ねぶと」というのは、主に瀬戸内海周辺で食べられている体長数センチほどの小魚で、標準和名はテンジクダイだけど、ネブトの他、メンパチ、イシカベリなどとも呼ばれている。

 耳石のある頭部を取って、カリッと揚げてくれたに、藻塩をちょっとつけていただく。

 これを食べると瀬戸内に帰って来た気がするんだなぁ。

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 さらにもう1品、壁の短冊メニューから、〆となる料理を選ぶ。

 となりの常連さんらしきカップルが食べていた「ニラレバ」(580円)も美味しそうだったし、向かいの女性が注文した「自由軒かつ(エビとイカのロールカツ)」(550円)にも引かれたのだが、今夜はこれまた名物の一つである「キモテキ」(580円)にした。

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 「キモテキ」は、肝のステーキのこと。豚レバのケチャップ炒めといったところか。

 これがウーロン割りによく合うのだ。

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 ゆっくりと2時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は3,550円でした。どうもごちそうさま。

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《令和2(2020)年8月31日(月)の記録》

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