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箸先で舐める発酵豆腐 … 「豚の味珍(まいちん)」(横浜)

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 月曜日の午後6時前。やって来たのは横浜駅西口の狸小路たぬきこうじにある「豚の味珍」。今年の1月以来、7ヶ月ぶりだ。

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 新店2階へと向かう階段の入口から見える新店1階の店内は、灯りはついているものの、「お休みです」という表示。そのまま2階へと上がった。(現在は新店1階も営業中です。)

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 新店2階店長の簗瀬敏(やなせ・さとし)さんにご挨拶して、カウンター席の一角に腰を下ろし、まずは「ビール」(中瓶580円)を、キリンラガーでもらって喉をうるおす。

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 そして、1品めのつまみとして「ハチノスのからし酢みそあえ」(550円)を選択。

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 メニュー上の、冬場は「牛もつ煮込み」(590円)が書き出されていたところに、夏場は「ハチノスのからし酢みそあえ」(550円)が貼り出されるのだ。

 この店の創業者の奥様が山形出身。二代目が「牛もつ煮込み」を始める時に、芋煮をヒントに里芋を使うことを思い立ったんだそうだ。

 その「牛もつ煮込み」は、仕込みのときに煮込み、その翌日、もう一度煮込んでから出す一品。野菜もたっぷり入っているので、夏場は出すのをやめており、その代わりに「ハチノスのからし酢みそあえ」が出されるのだ。

 どちらも人気の品である。

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 ちなみに飲みものの方は、夏場も冬場も変わりません。

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 「ハチノスのからし酢みそあえ」で中瓶ビールを飲み終えて、お客さんたちからは『ヤカン』と呼ばれている「焼酎(マイルド)」(420円)をもらう。

 “マイルド”と言っても、そのアルコール度数は25度。その焼酎が生(き)で出されるのだ。

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 合わせるつまみは、大好きな「豚の尾」(720円)。口の中でチュルンととろける軟らかさがたまらないのだ。

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 「豚の尾」など、味珍の豚料理は、お酢に、練りガラシ、そしてラー油などを溶いたタレをつけていただく。

 このタレは、自分の好みで、酢、練りガラシ、ラー油、おろしニンニク、醤油などを好きな分量で混ぜて作るのだ。

 亡くなった創業者は小樽出身。弟さんが軍医として中国に行っていて、帰国後、中国の豚料理の話を聞き、中華街で修業した。しかしながら、「この味は日本人に合わない」という思いから、現在のような豚料理を考案したのだった。

 だからタレも独自のものなのだ。

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 「豚の尾」をいただく間の『合いの手(あいのて)』用として、さっぱりとした「辣白菜ラーパーサイ」(310円)ももらった。

 これは白菜の漬物。

 『辣』なんて漢字が使われているので、すっごく辛い印象を受けるかもしれないが、まったくそんなことはない。

 これまた、ほとんどのお客さんが注文する人気の一品だ。

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 2杯めの『ヤカン』をもらう。

 雑味がまったくなくて飲みやすいので、スイスイと喉を通ってしまうが、呑み終えるころにはガッツリと効いているので注意が必要だ。

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 2杯めの焼酎に合わせるつまみは、これまた大好物の「腐乳ふにゅう」(160円)である。

 「腐乳」は、豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させた中国食品。

 常連さんたちはみんな『とうふ』と呼ぶ。

 小皿に小さい塊が2個なんだけど、これがちょっとピリ辛で、箸先にちょっとだけ付けて、めるようにいただくのがいい。

 小さいけれど、長持ちするつまみなのだ。

 この「腐乳」と、「6種の豚料理」、「皮蛋ピータン」、そしてさっきの「辣白菜」が、創業当初からあった料理で、それ以外の料理は、二代目(現社長)が考案したそうだ。

 創業のことにも触れておくと、「味珍」は、昭和26(1951)年に屋台として創業。昭和31(1956)年に横浜市によって狸小路が作られ、そこに入った。

 当時は1階が店舗で、2階は創業者の自宅として使われていたそうだ。

 私が最もよく伺うのは、本店2階なのだが、なんと本店2階店主のキョウさんこと川野恭一さんが、転んでケガをされ、今は本店2階もお休みなんだとか。今日は新店2階→本店2階というハシゴ酒を目指していたのに残念でした。

 1時間半ほど楽しんで、今夜のお勘定は3,160円でした。

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 急な階段を降りて、狸小路を抜けると、そこに、もつ焼き、もつ煮込みの「横濱酒場」という立ち飲み屋さんがオープンしていた。お客さんも、けっこう入っている。

 閉店の話をよく耳にする中、こうして新しい店ができてくるのは、なんだかちょっと嬉しいですね。

店情報前回

《令和2(2020)年9月7日(月)の記録》

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