有形文化財で郷土料理 … 青森自慢料理「ほこるや」(本八戸)

八戸での初日の仕事を終えて、地元在住のMさん、同行のKさんと3人でやって来たのは、宿泊先のホテルのすぐ隣にある「青森自慢料理ほこるや」だ。

ロシア風建築とアールデコ調の様式を取り入れたというこの建物は、八戸の地酒「八鶴」の本社(当時は酒造・酒販「河内屋」)として1924(大正13)年に建てられたもの。
1994(平成6)年末に発生した「三陸はるか沖地震」(八戸で震度6)により事務所として使えなくなり、すぐ近くのこの地に移築し、1998(平成10)年には国の「登録有形文化財(建造物)」に指定された。
その後、2008(平成20)年2月20日に「青森自慢料理ほこるや」としてオープンしたそうだ。

席はMさんが事前に予約してくれていて、畳敷きの部屋にテーブルが置かれた個室に通された。
まずは「琥珀ヱビス(中)」(600円、以下価格はすべて税別表記)をもらって乾杯である。

そして、すぐに出されたお通しの三品盛りをつまみながら、メニューから料理を選ぶ。

店名に「青森自慢料理」と冠されているとおり、メニューには青森シャモロックや倉石牛、十和田産馬肉、さらには港にあがった新鮮八戸の海の幸など、八戸をはじめ近隣の郷土料理が並んでいる。
また元・八鶴の本社だったこともあってか、地元「八鶴」のお酒は全種類そろっている他、「田酒」(青森)、「如空」(五戸)、「豊盃」(弘前)などの青森県の地酒も並んでいる。

最初にもらったのは、「活鮮(港に揚がった新鮮八戸の味)」ジャンルから、「八戸三点盛り(烏賊・鯖入り)」(1,050円)。
出てきた刺盛りには、サバ、マグロ、イカ、タイの四品が盛り合わされてきた。
飲み物は「八鶴 本醸造」(1合680円)を燗酒でいただく。

「郷土の串焼き」からは、「おまかせ8串盛り合わせ」(1,800円)を注文した。

この盛り合わせには、「八串盛りお品書き」と書かれた小さな紙も付いてきて、何が盛り合わされているのかよくわかる。

「馬刺」(1,200円)もいただいた。
馬肉生産量で見ると、国内では1位の熊本県に続いて、2位が福島県、3位が青森県と続いていて、青森もまた馬肉をたくさん食べる食文化圏なのだ。
燗酒もグイグイとおかわりである。

最後の〆兼つまみとしていただいたのがこれ!
「倉石牛太巻き」(1,000円)だ。

焼いた倉石牛を芯にして太巻きを作った後、その上にウニをのせて、バーナーで炙っている。
牛肉とウニと酢飯と海苔。合うんだなぁ。
たっぷりと「八鶴」燗酒をいただいた八戸の夜となりました。
どうもごちそうさま。
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