いかめし&せんべい汁 … いかめしや「烹鱗(ほうりん)」(八戸)

東京駅から東北新幹線「はやぶさ」で3時間弱。昼前には八戸(青森県)に到着した。
2017年11月に初めて八戸に来てから、今回で4回目。年に1度の八戸である。

八戸に到着しての昼食は、八戸駅に隣接する「ホテルメッツ八戸」内にある「いかめしや烹鱗(ほうりん)」である。

昨年(2019年7月)も、同じ時間に八戸に着いて、この店で「みそ貝焼き」「ミニいくら丼」「真いか・鉢まぐろ刺し」「せんべい汁」がセットになった「あおもり定食」(当時1,980円)をいただいた。(→その時のブログ記事)

今年はどれにしよう?
ちょっと迷って、「いかめし」「バチまぐろ・イカ刺し」「せんべい汁」「小鉢一品」がセットになった「お刺身付き いかめしとせんべい汁定食」(1,540円)を選んだ。
店名に「いかめしや烹鱗」なので、「いかめし」は看板メニューであるに違いないし、大好物の「せんべい汁」も外せない。

「いかめし」は、イカの胴体の中に米を詰めて炊き上げたもの。
第二次世界大戦中の米不足の中、「少しでも米を節約できる料理」をということで、函館本線森駅の駅弁として考案されたのがはじまりと言われている。
しかしながら、イカの水揚げ量が日本一の青森県八戸でも、ごく一般的な家庭料理として、よく食べられているんだそうな。

「せんべい汁」もまた、八戸市周辺で江戸時代に生まれた、伝統的な郷土料理である。
醤油ベースの出汁で、鶏やごぼう、きのこ、ネギなどの具材と共に、専用の南部せんべいを手で割り入れたものを煮込んでいる。
小麦の練りものを使った「ひっつみ」や「すいとん」の代わりに、いつでもサッと使えて保存もきく南部せんべいを具材に使ったもののようだ。
ちょっとアルデンテめにゆでられた「せんべい」が、いい味わいを出してくれるのだ。

せっかくの八戸だから、ということで、毎回こういう、ちょっとぜいたくな定食を選んでいるが、改めて店内をながめてみると、麺類や丼物なども人気が高いようだ。
麺類の基本は「八戸らーめん」(680円)。
八戸のラーメンは、とにかく汁が旨いのだ。
「せんべい 汁 」も汁が旨いので、汁もの全般が美味しいんだろうな。
この「八戸らーめん」と「いかめし」がセットになった「八戸らーめんといかめしセット」(1,140円)にも引かれたなぁ。

午後から仕事なので、残念ながら今は飲むわけにはいかないが、この店には「生ビール(中)1杯」または「日本酒(小)1本」に、「バチまぐろ・イカ刺し」と「イカゲソ」が付く、「おつまみセット」(980円)なんてメニューもあって、ちょいと飲むにも良さそうだ。

さらに「ほろ酔いセット」(1,580円)を選ぶと、「おつまみセット」の「イカゲソ」に代わって、「焼き魚」「いかめし」「塩辛」が付く。
こうなると「生ビール(中)1杯」または「日本酒(小)1本」では終わるはずもなく、飲みもののおかわりも必至ですねぇ!
なんとも呑兵衛向けの「ほろ酔いセット」です。
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