にゅうめんで締め括る … 「一天張(いってんばり)」(西舞鶴)

西舞鶴「一天張」にきたら、必ず食べたいのが「笹かれい焼」だ。
ほんのりと甘みを感じるほどの身の旨みがすごくて、日本酒をグイグイと進めてくれる逸品なのです。
去年ここに来たときに、「お魚、なに食べる?」と聞かれて、日本海の高級魚「のど黒」を煮付けでもらったんだけど、私以外の地元の人たちはみんな、この「笹かれい焼」や「きんき塩焼」、「甘鯛塩焼」などの焼きものを注文したのでした。
煮付けも確かに美味しいけれど、その魚そのものの味をしっかりと味わいたいのなら、やっぱり焼き魚がいいんだそうな!
それを覚えていたので、今年は迷わず「笹かれい焼」を選んだ次第。

他の人が注文した「のど黒塩焼」も分けてもらっていただきました。
なるほどなぁ。「笹かれい」も「のど黒」もすばらしく美味しいんだけど、焼き魚にすると、魚ごとの微妙な味わいの違いがよくわかります!

3年連続、3回めとなる西舞鶴「一天張」。
まずは生ビールをもらって、みんなで乾杯すると、すぐに出されるお通しは「白子ポン酢」である。
大人数ではないものの、こうやって何人かで一緒に卓を囲むのも久しぶりだ。
やっぱりこういう飲み会がうれしいねぇ。

お通しに続いて出てきたのは、これまたこの店に来ると定番の「御造り盛り合せ」である。
飲みものも日本酒に切り替える。

続く料理も毎回いただいている「天ぷらおまかせ」だ。
焼酎のボトルキープも置いているそうで、その焼酎をロックで注いでくれたので、目の前には日本酒もあり、焼酎もありのチャンポン状態である。
天ぷらには、焼酎ロックが合うのかな。
その次に出てきたのが、冒頭でご紹介した焼き魚でした。

この地方ならではの料理に、夏場の「丹後とり貝」と「岩カキ」。冬場の「松葉カニ」があるんだけど、今は10月で、中途半端な時期。
舞鶴らしい料理は食べられないものの、普通の「だし巻」だって十分に美味しいですねぇ。

日本海側でもタコはうまい。これは「たこ唐揚」です。

「巻(太巻)」も出てきたけれど、これはまだ、つまみの一環。〆の品ではありません。

「鉄火巻」や「きゅうり巻」も、〆ではなくてつまみ。
あれこれと地酒を飲むうちに、巻き物の向こうにはグラスが3つも並んでる。
これに加えて焼酎ロックもいただいてるので、もうかなり呑み過ぎですねぇ。

さぁ、そしてこれが満を持しての〆の逸品「にゅうめん」だ。
これを食べなきゃ終われない。毎回いただいている大好物料理です。
しかし今回、ものすごくショックな出来事が!
この記事を書こうとして、店のHPを確認したところ、なんとそこに、
閉店のご挨拶
拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、突然ではございますが、諸般の事情により2020年12月30日をもちまして一天張を閉店する運びとなりました。
長きにわたるご支援に心より感謝申し上げますとともに、ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
皆様のますますのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。店主
とあるではありませんか!
詳しい事情は分からないものの、残念でなりません。
舞鶴での楽しみが、ひとつ減ったなぁ。
これまで美味しいものをたくさん食べさせていただき、ありがとうございました。
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