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大衆酒場の良さが凝縮 … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

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 久しぶりにやってきたのは日曜日の野方「秋元屋」である。

 いつ来ても満席のことが多い「秋元屋」。

 今日もお客さんは多かったが、本店側(壁を隔てて2軒並んでいるうち、向かって左側)のコの字カウンター中央部(焼き台の前)が、ポツンと1席だけ空いていて、そこに座ることができた。

 おそらく、この席で飲んでたお客さんが帰られた直後なんだろうな。ラッキーだ。

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 まずは「ホッピーセット(白)」(430円、以下すべて税別表記)をもらい、それを飲みながらメニューを選ぶ。

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 メニューに並ぶ料理は、串焼きも種類ごとに1品ずつに数えると、なんと98品。

 もっとも安いのは「煮玉子」の100円で、もっとも高くても「もつ煮込み」や「煮込みライス」の400円。

 他の90種以上の料理は、すべてこの間の価格(100~400円)である。

 『料理が美味しいのに、値段が安い!』というのは「秋元屋」の大きな特長なのだ。

 店主・秋元宏之さんがこの店を開いたのは平成16(2004)年1月のこと。

 店主自身が無類のもつ焼き好き、大衆酒場好きで、自分の理想の店を追求した結果が、ここ「秋元屋」に結実している。

 いろんな大衆酒場のいいところが、すべてこの店1軒に集約されているといっても過言ではない。

 これが「秋元屋」の人気の理由なんでしょうね。

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 メニューを選んでいると、店長が他のお客さんが注文した「もつ煮込み」(400円)をつぎ始めたので、

 「すみません、こっちも『もつ煮込み』をお願いします」

 と大急ぎで便乗注文した。

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 そして、もつ焼きの注文を紙に書いて、店員さんに手渡した。

 最初の注文は、メモ用紙のような小さな紙に書いて渡すのが、この店の流儀。

 私は5種5本しか注文していないが、最初にドカンと大量に注文するお客さんが多いようなのだ。

 この注文用紙に書かれた内容に合わせて、ネタケースから取り出されたネタが小さな金属製バットに準備され、焼き台の横にずらりと順番に並べられる。

 この順番に従って、もつ焼きを焼き上げて、順次、出してくれるのだ。

 2巡目からは、普通に口頭で注文することができる。

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 「もつ煮込み」をつまみに、「ナカ(焼酎)」(270円)をおかわりしたころ合いで、注文した5種5本のうち、「ばら」(150円)、「すなぎも(塩)」(150円)、「とりはつ(塩)」(150円)という3種3本が出された。

 ここ「秋元屋」には、もつ焼き(やきとん)も、鶏焼き(焼き鳥)も、どっちもあるのだ。

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 追いかけるように「しろ(たれ)」(130円)、「てっぽう(ミソ)」(130円)もやって来た。

 もつ焼きの味付けに、一般的なタレ、塩の他に、ミソ(味噌)もあるのが、これまた「秋元屋」の特徴的なところ。

 店主・秋元さんは、わらび(埼玉県)の「喜よし」で出されていた『もつの味噌焼き』に惚れこんで、その「喜よし」で修業をしてから、ここ「秋元屋」を開いたのだ。

 「秋元屋」が開店した2004年当時、『もつの味噌焼き』は都内ではまったく一般的ではなかった。

 しかし味噌焼きの美味しさは、「秋元屋」の人気と共にあっという間に広まって、「秋元屋」出身の方たちが、都内のあちこちに『秋元系』と呼ばれる“やきとん屋”を次々にオープンしたことで、少なくとも東京の西側エリアでは、一般的なもつ焼きの味付けのひとつになった感がある。

 ちなみに、立石の「宇ち多゛」のように『もつ焼き』と呼ぶか、東十条の「埼玉屋」のように『やきとん』と呼ぶか。

 「秋元屋」を開店するのにあたって、店主・秋元さんもちょっと検討した結果、『やきとん』の方を採用したそうである。

 秋元屋出身の秋元系の店も、『やきとん』を使っているお店が多いようだ。

 なお、秋元さんの師匠の店、「喜よし」は『やきとり』を使っている。

 漢字の「焼き鳥」は鶏だけど、ひらがなの「やきとり」は鶏も豚も含まれるという説もある。

 辞書(goo辞書)で引いてみると「やき-とり【焼(き)鳥】」は、『鶏の肉や砂肝などを串 (くし) に刺し、たれか塩をつけてあぶり焼いた料理。もとはツグミ・スズメなどを丸のまま焼いたものをいった。今では牛・豚の肉や臓物を用いたものをもいう』と書かれている。

 新橋などにも、ひらがなの『やきとり』を使っている店は多い。恵比寿の「たつや」も『やきとり』ですね。

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 さらに「ナカ」をおかわりしながら、「キャベツみそ」(120円)を追加注文した。

 この「キャベツみそ」も、昔からの「秋元屋」の人気料理のひとつだなぁ。

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 卓上の通常メニューに加えて、壁には今日のオススメメニューが書き出されたホワイトボードや、日替りの純米酒メニューもかかっている。

 さっきの『もつの味噌焼き』もそうだが、他の店で食べてみて、“美味しいなぁ”と思う料理があると、すぐに取り入れるのが店主・秋元さんの素晴らしいところだ。

 だからこそ、『すべてこの店1軒に集約されている』という状態になるんですね。

 それにしても、「赤いきつね納豆」、「緑のきつね納豆」はどんな料理なんだろうなぁ。気になる気になる。

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 そんな2品が気になりつつも、実際に注文したのは「ベーコンチーズ串」(2本300円)。

 この「ベーコンチーズ串」、予想したとおりの、とてもいい酒の肴ですねぇ。

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 久しぶりの「秋元屋」。たっぷりと2時間半ほど楽しませてもらって、席料100円と消費税が加わってのお勘定は3,450円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回)《このブログ記事の動画も配信しています。》

《令和2(2020)年11月15日(日)の記録》

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