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うどん屋で麦酒&芋酎 … 「因幡うどん(いなばうどん)」(博多)

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 博多に到着して、新幹線改札口を抜けると、すぐ目の前にあるのが博多駅ビル内の商業施設のひとつ、デイトス(DEITOS)だ。

 この地下1階に、博多に来るとよく行く「因幡うどん 博多デイトス店」がある。

 店に着いたのは午後4時過ぎ。

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 わりと中途半端な時間帯ということもあってか、店内の先客はカウンター席にひとりだけ。

 「どこでもどうぞ」という店のおねえさんの案内に従って、店の一番奥、左側の4人卓を使わせてもらうことにした。

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 そして、テーブル上のメニューの中に「ちょい呑みセット」(980円)があることを確認。

 これを目指してやって来たのだ。

 『16セット限定』と書かれているのが、ちょっと心配なところ。

 今日はまだ残っているだろうか。

 店のおねえさんに、「ちょい呑みセットを、生ビールでお願いします」と注文すると、すぐさま「丸天で?」という質問が返ってきた。

 よしっ。セット自体はまだあるようだ。

 「はいっ。丸天でお願いします!」

 と無事に「ちょい呑みセット」の注文を終えた。

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 待つこと5分ほどで「ちょい呑みセット」が到着した。

 「生ビール(中)」(単品390円)に、「天ぷら盛り合わせ」(単品500円)、「だし巻き」(単品390円)、「丸天あぶり」(単品190円)の三品が付いて、単品合計1,470円のところが、セットだと980円と、なんと490円(33.3%)も安い!

(注:単品の「だし巻き」は量も多いのかもしれません。未確認です。)

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 この「ちょい呑みセット」は、博多デイトス店のみで、木曜日~日曜日の14:00~21:30の間だけ注文できる、1日16セットの限定メニューなんだそうな。

 メニュー上では、「天ぷら盛り合わせ」、「日替わり小鉢」、「選べる1品(丸天炙り or 冷奴 or 枝豆)」の3品の料理に、「生ビール」 or 「焼酎」 or 「ハイボール」の飲みものが付いて980円と記載されている。

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 この「日替わり小鉢」が、今日は「だし巻き」だったんですね。

 とは言うものの、メニューの「ちょい呑みセット」の写真も「だし巻き」なので、「だし巻き」のことが多いのかもね。

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 「選べる1品」が「丸天炙り」。

 「ちょい呑みセット」を注文したときに、おねえさんが「丸天?」と聞いてくれたのが、これのことだったんですね。

 こっちに来ると「丸天うどん」はよく食べるけど、炙った丸天をそのままいただくのは初めてだ。

 炙ったことによって、丸天の脂分がジュワッと表面に染み出していて、旨みも強い。

 いいねぇ。これにはやっぱり芋ロックかな!

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 ここの「焼酎」(290円)は、芋が「さつま木挽こびき」で、麦は「白水はくすい」。

 出された芋焼酎ロックが、グラスにたっぷりなのが嬉しいではありませんか。

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 店内にはお店のことや博多うどんのことを書いた額も掲示されている。

 昭和26年に因幡町(現在の天神一丁目付近)で創業したから「因幡うどん」という店名なのはよく知られている。

 せっかちな博多っ子がすぐ食べられるように、茹で置きしたうどんにしているから、やわらかさが特徴の博多うどんになるそうだ。

 長浜ラーメンも、趣旨は同じく『せっかちな博多っ子がすぐ食べられるように』ということなんだけど、こっちはゆで時間を極端に短くしてカタ麺なのが面白い。

 そのどちらもが、今や博多を代表する名物料理なんだからすごいよねぇ。よく思いついたもんだ。

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 生ビールと芋ロックで「ほろ酔いセット」に付いてくるつまみをいただいた後、さらに芋ロックをおかわりし、つまみと〆を兼ねた一品として、「ごぼう天うどん」(500円)を注文した。

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 「ごぼう天うどん」を注文した瞬間に、店のおねえさんに「ネギは入れてもいいですか?」と聞かれたので、改めてテーブル上を確認してみると、通常は入れ放題のはずのネギが置かれてない。

 これもまた感染対策の一環なんだろうなぁ。

 「ネギは多めでお願いします」と答えると、ネギだくの「ごぼう天うどん」を出してくれた。

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 「えっ! つまみにうどんて、のびちゃうんじゃないの!」と思う人もいるかもしれませんが、さっきも書いたとおり、博多のうどんは茹でおきした、箸で持ち上げると切れるほど、やわやわのうどん。

 つまり出てきた時点で、もうこれ以上のびようがないぐらいの状態になっている。

 むしろその状態がもっとも美味しいように造られた麺なんですねぇ。

 だから、お酒のつまみにゆっくりといただいても、まったく問題ないのでした。

 テーブル上の一味唐辛子を振り入れながら、芋ロックと一緒にいただきます。

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 特筆すべきはその出汁の旨さ。

 やわやわのうどんに、出汁をたっぷりと絡めながらいただくと、本当にいいつまみになります。

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 麺や具を食べ終えた後は、ほどけた天ぷらの衣で出汁をいただきつつ呑む。

 出汁に天ぷらの油分が加わることで、つまみとしてのコクがアップするのである。

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 久しぶりの「因幡うどん」をゆっくりと楽しむこと1時間半。

 生ビールでの「ちょい呑みセット」に芋ロック2杯と「ごぼう天うどん」を完食・完飲。

 今宵のお勘定は2,060円。Suicaでピッと支払った。

 どうもごちそうさま。

 お腹に余裕があれば「かしわ飯にぎり」(1個110円)も食べたかったんだけど、残念ながらそこまでいけませんでした。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和3(2021)年1月24日(日)の記録》

(食べログ) 因幡うどん 博多デイトス店うどん / 博多駅祇園駅東比恵駅

 

《この日の関連情報》

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 今日、新幹線「のぞみ」で東京駅を出発したのは午前11時ごろ。

 博多で乗り換えて、長崎までの長旅だったので、ここぞとばかりに、たまっているグリーンポイント(グリーン特典)を利用したところ、なんとグリーン車は上の写真のようにガラガラの状態。

 右奥のほうの網棚に、ポツンとのっている黒いキャリーバッグが私のものです。

 長年、新幹線を利用してきたけれど、こんなことは初めてだ。

 飛行機はできるだけ利用したくない私でも、九州への出張の場合は、普通は飛行機を利用する。

 今回も出張の2ヶ月ぐらい前には、羽田~長崎の往復便を予約していたのでした。

 行きは羽田発14:15→長崎着16:20、帰りは長崎発15:15→羽田着16:50というのがその内容。

 ところが、出発予定日の2週間ちょっと前に、急きょ予約便が往復共に欠航となり、行きは羽田発17:40→長崎着19:40、帰りは長崎発20:25→羽田着21:55という便に振り替えられたのでした。

 きっと飛行機のほうも客席が埋まらなくて、中間の便を欠航にして、朝の便と夜の便に振り替えたんでしょうね。

 振り替え後の便は、特に帰りの時刻が遅すぎて、羽田に着いてからが大変そう。

 減便・運休の対象となった便については、変更・払い戻しの手数料は発生しないということだったので、この時点で予約をキャンセルし、新幹線+在来線特急での移動に切り替えたのでした。

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 さすがに途中駅からは何人かのお客さんが乗ってきたものの、それでもグリーン車の車内はガラガラの状態。

 午後4時ごろに博多に着くとき(つまり小倉~博多間)は、再び上の写真のように、自分以外は誰もいない状態になってしまいました。

 新幹線も、本当は飛行機と同じように減便したほうが、損が少ないのかもしれないですね。

 博多駅で、サッと特急「かもめ」に乗り換えて長崎に向かうと、午後6時半ごろに長崎駅に着く。

 しかしながら、長崎では1週間ほど前(1月16日)に、1月20日~2月7日まで19日間の「長崎県独自の緊急事態宣言」が発令され、飲食店には午後8時までの時短営業(酒類の提供は午後7時まで)が要請されたところ。

 それを受けて私も、急きょ「かもめ」の予約を2時間弱、後ろに倒して、博多駅で早めの晩酌をしてから長崎に向かうことにしたのでした。

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 実は博多駅に着いて最初に向かったのは、新幹線改札からは遠い、博多口近くの1番街にある、食事処「ニュー因幡」でした。

 『ここに来るといつもデイトスの「因幡うどん」なので、たまには姉妹店のほうにも行ってみようか。』

 というぐらいの軽い気持ちで向かったのですが、席に着いて「ほろ酔いセット」を注文すると、

 「『ほろ酔いセット』は、だいぶ前にやめたんです」と店のおねえさん。

 「えっ!」と思わず絶句したところへ、店の奥からベテランのおねえさんが顔を出してくれて、

 「デイトスのほうは、今も『ほろ酔いセット』をやってますよ」と教えてくれたのでした。

 やぁ、よかった。

 すべての「因幡うどん」系列店で、「ほろ酔いセット」を止めてしまったわけではなかったんですね。

 「それじゃ、たいへん申し訳ありませんが、デイトスのほうに行ってみるようにします。」

 ということで、今回もまた、デイトスの「因幡うどん」での食事となったのでした。

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