鯨のすじポンでビール … 立飲み処「紫羊(しよう)」(長崎)
今夜は長崎。2ヶ月前に初訪問した長崎駅前の立飲み処「紫羊」にやってきた。
荻窪「やきや」や野方「すっぴん酒場」などのように、自分のペースでゆっくりと楽しむことができる小さな立ち飲み屋が好きなので、ここ「紫羊」も一発でファンになったのでした。
店の入口にメニューが掲示されていて、店に入る前に「本日のおすすめ」などがわかるのも、この店のいいところのひとつ。
なるほど、今日のお刺身は「くじらすじポン」(350円)と「地だこ」(350円)ですか。
まずは「くじらすじポン」かなぁ。
午後5時の店内には、先客はひとり。U字の立ち飲みカウンターの左奥で立ち飲んでいる。
私はU字の先端の丸いあたりに立って、アサヒとキリンが選べる「瓶麦酒」(中瓶510円)をキリンでもらって、予定どおり「くじらすじポン」を注文した。
刺身は、カウンター内の小さな厨房で、ひとり分をお皿に取り分けて出してくれる。
料金は品物と引き換え払い。「瓶麦酒」と「くじらすじポン」を合わせた860円を支払った。
この「くじらすじポン」もまた、長崎ならではのつまみのようだ。他の地域では見たことがない。
こんなに美味しいのに、他の地域に出回らないのは取れる量が少ないからなんだろうか?
探せば石巻のほうにもあったりするのかなぁ?
ビールを飲みきって、長崎に来たら必ずいただいている麦焼酎「壱岐ゴールド」(330円)を、今回はロックで出してもらった。
と言っても、やわらかい曲線を描くグラスで焼酎を出してくれて、それとは別に氷入りのグラスを出してくれるので、そのまま焼酎だけを入れればロックになるし、カウンター上に置かれた水を足せば水割りにもなる。
つまみは「メンチカツ」(190円)をもらう。これも「本日のおすすめ」にある一品だ。
この時点で5時40分。
長崎市には1月20日から2月7日までの19日間、長崎県独自の「緊急事態宣言」が発令されていて、飲食店などに対し、午後8時までの時短営業と、酒類の提供は午後7時までという要請が出されている。
それゆえ酒類の提供時間をにらみながら、飲むペースの配分を考える必要があるのだ。
2杯めの「壱岐ゴールド」ロックをもらったのは午後6時。
これまで、終電の時間を気にしながら飲んだことはあったが、酒類の提供時間を気にしながら飲んだことはなかったし、そんなことがあると予想したことさえなかった。
いろんなことが起こるもんなんですねぇ……。
「おでん」(各140円)は「厚揚げ」を取ってもらった。
この店のおでん鍋には、丸天、野菜天、ごぼう天、いか天、あじ天、えそ天、コーン天、いわし天といった、様々な天ぷら(練りもの)が入っているからか、出汁がとっても旨いのだ。
厚揚げは、その出汁をよく吸っていて、予想どおりのいいつまみだ。
2杯めの壱岐ロックで厚揚げを食べ終えて、午後6時半。
もうあと1品と1杯ぐらいはいけそうだけど、店内のお客さんもジワッと増えてきている。
そこへとどめを刺すように、3人組のお客さんが入って来たので、その人たちと入れ替わるように店を出た。
なにしろお勘定は品物と引き換え払いで終わっているので、「ここで帰ろう」と思ったら、サッと店を出ることができるのもいいところ。
今宵の支払総額は1,850円でした。どうもごちそうさま。
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