笑顔の接客が心地よい … 酒菜や「凛(りん)」(矢本)
明日からの仕事に向けて、矢本(宮城県東松島市)にやって来た。
ホテルにチェックインしたあと、夕食に出かけたのは矢本駅のすぐ近くにある居酒屋、「酒菜や 凛」である。
「ひとりです」と入ると、店の奥にあるカウンター席に通された。
7席ほどのカウンター席は、感染防止用の仕切り板が立てられるようになっていて、そのひと区画に案内された。
ひとり分のスペースが、ゆったりと広めなのがいいですね。
まずは「瓶ビール(中)」(480円、以下価格はすべて税別表記)を注文すると、一緒に出された「お通し」(220円)は「イカの中華和え」。
お通しから、すでに美味しいですねぇ!
最初のつまみとして、メニューの筆頭に載っている「お刺身盛合わせ」(一人前5種、1,110円)を注文。
今日のは、ホタテ、タコ、サーモン、マグロ赤身、ハタの盛り合わせである。
なにしろここは、日本有数の水揚げ量を誇る、石巻漁港のとなり町。魚介類には恵まれているのだ。
ビールに続いて、「浦霞 本醸造」(1.5合、660円)の燗酒を注文すると、徳利とお猪口のセットが、専用の小さなお盆にのせられてやってきた。
宮城県の酒造りは、酒を好み食を極めた伊達政宗の時代にはじまったと言われている。
この店にも、今いただいている塩釜の「浦霞」の他、石巻の「日高見」、大崎の「伯楽星」と「一ノ蔵」、栗原の「綿屋」といった宮城の酒が置かれているのだ。
地元の魚に地元のお酒。合わないはずがない!
次なるつまみとして、「本日のおすすめ」メニューの中から、「たいのかぶと焼」(380円)を注文した。
三陸でも、やっぱり鯛もとれるんですねぇ。
それにしても「たいのかぶと焼」が380円とは! 瀬戸内の大衆酒場より安いかもしれない。
そこへ、店のおねえさんが「ごめんなさい」と言いながらやって来た。
「たいのかぶと焼」が売り切れてしまったんだそうな。残念!
「調理場は『ハタかま焼きもおすすめです』とのことですが、いかがでしょうか?」
おぉ、それはありがたい。調理場のおすすめとあらば、ぜひそれをいただきましょう。
このお店のカウンター席は、店の奥のほうにあって、その先は調理場になっている。
カウンター席は静かなんだけど、ガラス窓付きの壁で仕切られた背後の座敷席やテーブル席は、大勢のお客さんたちで、ものすごく賑わっているのだ。
だから「たいのかぶと焼」も、早い時間帯に売り切れてしまったんだろうなぁ。
ひとりで飲んでいても、背中の壁越しに座敷席のざわめきが感じられるのが、酒場らしくて良い点ですね。
おすすめいただいた「ハタかま焼」(550円)もできあがってきた。
おぉ~っ。身の弾力感と旨みがすばらしい。これはいいつまみだ。
燗酒もおかわりをもらう。
今度は石巻の「日高見 純米酒」(1.5合680円)にした。
燗酒を持ってきてくれたおねえさんに、ハタのかま焼きが、ものすごく美味しいことを伝えると「やったーっ」と手を叩いて喜んでくれた。
このおねえさんだけでなく、店員さんたちみんなが、ニコニコと気持ちのいい接客をしてくれるので、我われお客の側も、ほっこりといい気持ちになっていく。
こういう店内の楽しそうな雰囲気が、そのままこの店の人気につながってるんだろうなぁ。
そして「日高見」。期待を裏切らず旨しっ!
午後9時まで、2時間半ほどゆっくりと過ごし、今宵のお勘定は4,070円(3,700円+税)でした。
PayPayで支払って、どうもごちそうさま。
ものすごく居心地が良くて、料理もお酒も美味しいお店でした。また来ます!
(次回) 24.03.23 鯛以外にもタイのタイ … 酒菜や「凛(りん)」(矢本)
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