野菜天ぷらを味噌汁で … 「くわだ食堂」(呉)
お食事処「寿」を出て、再び呉駅前へ。
今日の3軒めは、戦後間もなく創業した「くわだ食堂」である。
1軒めの「森田食堂」(大正2年創業)、2軒めのお食事処「寿」(昭和47年創業)、そしてここ「くわだ食堂」が、呉を代表する『三大老舗大衆食堂』なのだ。
土曜日の午後2時過ぎという、もっとも中途半端なこの時間帯。
店内に先客はなく、入口を入って右奥の、4人用テーブルのひとつに陣取った。
テレビでカープの試合が生中継されているのを見て、改めて広島に来たなぁ、という実感がわく。
「森田食堂」やお食事処「寿」と同じく、ここ「くわだ食堂」も、冷蔵陳列ケースに並ぶ約40種類のおかず(100~400円)の中から、自分の好きなものを取ってくる仕組み。
そして食事の人は「めし」(大230円・中190円・小170円)や「みそ汁」(100円)を注文し、飲む人は「びんビール」(大600円・小400円)や「日本酒」(370円)をもらって、「くわだ食堂」でのひとときを楽しむのだ。
どれにしようかなぁ?
冷蔵陳列ケースの前で、いろんなおかずを眺めつつ、しばらく迷う。
この時間がまた楽しい。
なにしろ、メニュー上の字面で決めるんじゃなくて、目の前に本物の料理がずらりと並んでますからねぇ!
これも食べたい、あれも美味しそうと迷うことこの上ない。
最終的に、最後の一皿だけが残っていた「天ぷら」(200円)に着地した。
その「天ぷら」を持って席に戻り、客席の背後に並ぶ電子レンジで温め直しながら「麦焼酎水割り」(370円)と「みそ汁」(100円)を注文した。
「麦焼酎水割りにはレモンは入れますか?」
と女将さんが聞いてくれたので、入れてもらうことにした。
生産量日本一を誇る広島のレモン。カープの試合と共に、レモンも楽しみましょうぞ!
「天ぷら」を温め終わるころ、「麦焼酎水割り」と「みそ汁」もやってきて、今日の3点セットが目の前にそろった。
「天ぷら」は、野菜天の盛り合わせ。
これに醤油やソースをかけて食べてももちろん旨いのだが、「みそ汁」に浸けながらいただくのが最強に旨いのだ。
呉に単身赴任していたとき(2010~12年)、となりの職場に、「くわだ食堂」常連のKさんがいて、そのKさんが、この「天ぷら」と「みそ汁」のセットをよく注文していたのでした。
真似して食べてみると、これが美味しい。
ちょうどそのころ(2011年12月8日)、「秘密のケンミンSHOW」で「愛知県民は余り物の天ぷらを味噌汁に入れて食べる」ということが紹介された。
もしかするとKさんも愛知県出身だったのかなぁ。
さっくりと1時間ほど楽しんで、今日のお勘定は670円。
この間、他のお客さんは来なくて、お店を独り占めさせていただきました。
女将さんには会えたけど、この時間帯、店主がいなかったのが残念でした。
また来ますね。どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント