都内での一人呑み再開 … 立呑み「やきや」(荻窪)

2021年10月1日、長く続いた緊急事態宣言が明け、都内の酒場も営業を再開した。
東京での『ひとり呑み』を再開するにあたって、私にとって絶対に外せない店がここ、荻窪「やきや」である。

店に着いたのは午後4時半。
平日のこの時間なら店は空いてるかと思って来たんだけど、その予想はみごとに外れた。
この時点で、すでに8割ほどの入りである。
「えぇ~っ、元気だったの?」と声をかけてくれる女将さんとカイトくん(女将さんのお孫さん)。
とても長くごぶさたしてしまい、本当に申し訳ありません。

そんなごあいさつをしているうちに、なにも注文していないけど、いつものようにスッと「ホッピー」(360円)を出してくれて、ご常連さんたちとも久しぶりの乾杯である。
あぁ、うれしい。
やっぱりいいなぁ、行きつけの酒場。

一品めのつまみとして、その先の2品めのつまみも考えて、「珍味わたあえ」(230円)を注文する。
八戸産のスルメイカが名物のこのお店。
そのスルメイカの刺身は必ず注文するんだけど、その前に、その刺身を美味しくいただくための一品として、この「珍味わたあえ」をもらったのだ。
とは言うものの、「珍味わたあえ」だって、けっして前座的なつまみというわけではない。
これもこれで、「やきや 」でしか食べることができない逸品。他の店ではお目にかかったことがない。
ホワンと甘い味付けなのに、お酒によく合う。
まったく不思議なつまみなのである。

ホッピーの「焼酎おかわり(なか)」(170円)をもらって、いよいよ「いか刺身」(240円)を注文する。
カイトくんが目顔で、『ワサビでいいの? それともショウガ?』と確認してくれたので、
「普通の、ワサビのほうでお願いします」
と返事する。このやり取りの感覚もうれしいねぇ!
「いか刺身」の最初の数切れは、ワサビ醤油でいただく。
あぁ、旨いっ!

その後、「いか刺身」のワサビを、「珍味わたあえ」の残りダレの中に投入してかき混ぜる。
このタレでいただく「いか刺身」が、さらに旨いのだ。
っくぅ~~~っ。たまらんねぇ。

ソト1・ナカ4となる4杯めのホッピーに合わせて、「げそ揚げ」(230円)をもらった。
「げそ揚げ」は、イカゲソの唐揚げなんだけど、開店前に揚げ終えて、カウンター上のバットの上で、室温にまで冷まされた状態で提供されるのが大きな特徴。(バットにはラップがかけられています。)
室温になっているからか、唐揚げの味付けを強めに感じることができて、実にいい酒のつまみになるのだ。

たいていは、ホッピーを1ラウンド終えたところで、お勘定をして店を出るんだけど、久しぶりの「やきや」なので、もうちょっと飲んでいきたい。
「自家製塩辛」(230円)を注文し、合わせるお酒は日本酒の熱燗(280円)にした。

ここで残念なお知らせがひとつ。「ウイスキー水割」(420円)が無くなったそうです。
これは「やきや」が出すのをやめたのではなくて、ニッカウイスキーが「ブラックニッカ クリア&ウォーター(300ml瓶)」の製造販売をやめたことによるもの。
美味しいお酒で、ファンも多かったのに残念だ。

午後6時には、女性店員のヨーコさんもやって来た。カウンターの中に、懐かしい顔が3人並んで嬉しい限り!
午後6時半まで、2時間立ち飲んで、今日のお勘定は2,080円なり。どうもごちそうさま。
こんな日が、ずっと続くことを祈りつつ、店を後にした。
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