火金限定のメンチカツ … お食事処「まつせい」(小山)

小山(栃木県)での三夜めは、初日にもやってきたお食事処「まつせい」を再訪問である。
初日にいただいた「餃子」(5個350円)や「もつ煮定食」(800円)が美味しかったこともさることながら、今日の再訪にはもうひとつ理由(わけ)がある。

店の壁に昔の新聞記事が掲げられていて、そこにメンチカツがこの店の名物であることや、火曜日と金曜日だけの限定メニューであることなどが書かれていたのだ。

ここ「まつせい」は1949年(昭和24年)11月に精肉店として創業し、1972年(昭和47年)に食堂となった。
現在の店舗は1988年(昭和63年)に建て替えられたもの。
その店舗建て替えを機に、メンチカツがメニューから姿を消していたのだが、常連さんたちからの「昔のメンチカツが食べたい」という声を受けて、2008年(平成20年)の春に、20年ぶりに復活した。

しかしながら、このメンチカツは手作りで手間が掛かるため、週2回、火・金だけの、しかも50個だけの限定メニューにしているとのこと。
それでいて値段は1個150円! 「利益は考えず感謝の気持ち」で作っておられるんだそうな。ありがたいことです。

そんなわけで、火曜日の今日は、ぜひその限定メンチカツをいただこうと、改めて「まつせい」にやって来たのでした。
店に着いたのは午後7時前。
今日も小上がりの座卓のひとつに座り、同行のAさんは「日本酒」(菊正宗、440円)を燗(かん)で、私は「ビール大びん」(680円)をアサヒでもらってスタートした。
サービスの「お通し」は、前回と同じく小さな袋入りの「柿の種」である。

まずまっ先に、めざす「まつせいメンチ」(150円)と「コロッケ」(150円)を2個ずつ注文すると、楕円形のお皿にメンチとコロッケを1個ずつ盛ったものを、刻みキャベツも添えて、ひとりずつに出してくれた。

人気の「まつせいメンチ」が美味しいのはもちろんのこと、昔ながらの肉屋さんの「コロッケ」も深い味わい。これは旨いですねぇ!

「まつせいメンチ」と「コロッケ」に続く、次のつまみを検討する。
一昨日いただいた「もつ煮」(450円)も美味しかったのだが、今日はこの店のもうひとつの名物である、自家製麺のラーメンも食べたいと思っているので、「もつ煮」を一人ひとつずつもらうと、多過ぎるかもしれない。
「どうしよう? 一人前だけ注文して分ける?」
なんて話をしていたら、女将さんが、
「もつ煮一人前を、二つに分けて出そうか?」
と提案してくれたので、それをお願いした。
こうして融通を利かせてくれるところが、本当にありがたいですね。

その「もつ煮」に合わせて、「麦焼酎」(440円)をロックでもらう。
Aさんは燗酒をおかわりだ。
そしてやっぱりここの「もつ煮」は美味しいや!

本当はもっとたくさん飲み食いしたいところだけれど、残念ながらこの店の営業時間は午後8時まで。
そろそろ〆のラーメンを注文しないと、閉店までに間に合わない。

Aさんはこの店の一番人気という「もやしラーメン」(730円)を、私はこの店唯一の塩ラーメンである「タンメン」(730円)を注文した。
手打ち麺もすばらしいが、スープが旨いね!

Aさんが注文した「もやしラーメン」は、モヤシが入った餡かけ麺。
新型コロナウィルスの前であれば、双方のラーメンを分けっこして食べているところだが、今はさすがにそうもいかないのが残念だ。

ラーメンを完食してのお会計は、二人で4,510円(ひとり当たり2,255円)でした。
どうもごちそうさま。
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