冬はやっぱりイカ大根 … 立呑み「やきや」(荻窪)
荻窪「やきや」の冬はやっぱり「いか大根」(350円)。
これを食べなきゃ冬を越せないほどの逸品なんだけど、残念ながら昨シーズンはいただくことができなかった。
こうして、普通に「いか大根」が食べられるということが、とってもありがたいということを再認識させられますよねぇ。うれしい。
仕事納めでもあり、「やきや」の年内最終営業日でもある今日は、午後4時半に店に到着した。
この時間なら、まだ入れるかと思いきや、なんと店内は満員状態。さすが人気の「やきや」である。
目を凝らして、店内最奥部のテーブル席を見てみると、いつも午後4時の開店と同時にやってくる常連さんたち5人が、立ち飲みテーブルを囲んでいる。
よーし。ご常連のみなさんに無理をお願いして、立ち飲みテーブルに入れてもらおう。
立ち飲みカウンターにずらりと並ぶお客さんたちの後ろの狭い空間を、「すみません、後ろ通ります」と言いながら通過させてもらい、奥の立ち飲みテーブルへ。
「すみません。もうひとり、入れてもらっていいですか」
と立ち飲みテーブルを囲むご常連さんたちにごあいさつして、仲間に入れていただいた。
すぐに女将さんが「ホッピー」(360円)を出してくれたので、それを受け取りながら「いか大根」を注文したのでした。
数ある「やきや」のイカ料理の中でも、この「いか大根」は、毎年11月末~2月末までの3ヶ月ほどしか提供されない、季節限定のメニューなのだ。
八戸のスルメイカの旨みがたっぷりとしみ込んだ、やわらかい大根のなんと美味しいことよ!
「いか大根」は、ボリュームもたっぷりなのがありがたい。これだけで、最初の「ホッピー」に、「ナカ(おかわり焼酎)」(170円)を2杯、合計3杯のホッピーをいただきました。
ここのホッピーは、最初の「ホッピー」に「ナカ」を3回おかわりして、ソト1・ナカ4で楽しむことができる。
その4杯めとなる「ナカ」をもらうのと同時に、「げそ揚げ」(230円)も注文した。
「げそ揚げ」は、カウンター上のバットに並んでいるのをお皿に取り分けてくれるだけなので、サッと出てくるのがありがたい。
「いか大根」の後に「げそ揚げ」をもらったのにはワケがある。
「げそ揚げ」は、そのまま食べてももちろん美味しいのだが、「いか大根」を食べ終えた後の残り汁に浸していただくと、そのうまさが倍増するのだ。
っくぅ~~っ。たまらんねぇ!
いつもなら、ホッピーを一巡(ソト1・ナカ4)飲み終えたところでお勘定して店を出るのだが、まだ時間も早いので、2巡めとなる「ホッピー」(ソトとナカのセット、360円)を注文した。
ちなみにこの時点で、入店から1時間。1巡めの「ホッピー」を終えたところでお勘定していたら、1,450円となるところでした。
これくらいが、ここ「やきや」の標準的な予算額ですね。
壁のメニューを再確認して、次なる料理を検討する。
おっ。今日は「いか焼」(250円)があるではないか!
「いか焼」は、普通は遅い時間に、メニュー上の料理の多くがなくなってから登場する一品で、午後8時過ぎに「やきや」を訪れないと巡り合えないレアものなのだ。
逆に今日は「いかみみ焼」(230円)がないらしく、その「いかみみ焼」のメニューの上に「いか焼」の短冊が貼られている。
「いか焼」は、スルメイカの胴の部分を焼いた後、1センチ幅ぐらいにスライスし、マヨネーズを添えて出してくれる料理だ。
同じ部位を刺身にした「いか刺身」(240円)も美味しいのだが、こうやって焼いたものもいいですよねぇ。
もし見かけたら、ぜひ注文してみてください。
最後に焼いてもらったのは「いかなんこつ焼」(230円)だ。
これはスルメイカの頭部の身を串に刺して焼いたもの。
スルメイカの足の上部にあって、口や目がある頭部の身は、脳や目を衝撃から守るために、ちょっと硬めになっている。
まさに軟骨といった感じの、コリコリとした食感が美味しいのです。
多くの常連さんたちと一緒に、ゆっくり、たっぷりと4時間半も立ち飲んで、ホッピーがソト2・ナカ8、料理4品でのお勘定は2,800円でした。
どうもごちそうさま。
| 固定リンク | 0
コメント