たっぷり美味しい刺盛 … 鮮魚「おかもと」(下関)

下関への出張で、夕食にやってきたのは鮮魚「おかもと」。
鮮魚店として長く営業したあと、現在の建物に移り、鮮魚店とともに店内で食事やお酒を楽しむこともできるようになった。

入口を入ると、鮮魚の販売コーナーの前を通過して、店内飲食スペースに向かうのが、この店のルート。
この鮮魚は、もちろん販売されているので、ここでお魚だけ買って帰るお客さんもいる。

鮮魚コーナーには生簀(いけす)もあって、活魚や貝類も見ることができる。
あとから気づいたことだが、店の常連さんたちは、ここでじっくりと魚介類の品定めをしてから、おもむろに店内飲食スペースにやってきて、そこで見定めた品を注文するようだ。

私はそんな目利き(めきき)ではないので、鮮魚コーナーは横目で見ながら、スルッと店内飲食スペースへ。
午後5時半とまだ早めの時間だからか、テーブル席がずらりと並ぶ店内は、先客は3組(ひと組あたり2~3人)ほど。
「こちらへどうぞ」と案内されたテーブルに座り、まずは瓶ビールを注文した。
瓶ビールは中瓶(550円)のみで、プレミアムモルツ、スーパードライ、クラシックラガーが選べるとのこと。久しぶりとなるプレミアムモルツにした。
ビールについては、特に「これ!」という好みの銘柄はなくて、その時々で選ぶようにしています。それぞれの銘柄に独自の個性があるのがいいですね。

ビールと一緒に出されたお通し(たぶん330円)は、なんと「冷やしたうなぎ蒲焼」だ。
今や高価なうなぎが、お通しで出てくるとは!
なんとも嬉しいですねぇ。これだけでしばらく飲めそうだ。

各テーブルに置かれている、冊子式で写真も付いた「メニューリスト」に加えて、壁のホワイトボードや短冊メニューに、今日のオススメも書き出されている。
こんな真夏でも、「ふぐ鍋」(2,750円)や「アンコウ鍋(キモ付)」(2,200円)、「海鮮鍋」(2,200円)などの鍋ものをいただくことができるんですねぇ。

メニューには丼物だけでも12種類が並んでいて、特に刺身の盛り合わせがのった「海鮮丼」(1,100円)が人気があるようだ。
『かなり豪華な丼です』と注釈が入った「おかもと丼」(2,750円)も気になりますねぇ。仕入れの状況によって内容は変わるそうだが、22~24種類もの魚介類(鮮魚のみならず、鯨ベーコンやカニ爪、河豚フライ、白身魚フライ等が含まれることもあるらしい)がのっていて、その重量はなんと1.6キロもあるんだそうな。ちょっとしたデカ盛りでもありますね。

そんな豊富なメニューの中、注文したのは、これまたこの店のド定番の逸品、「刺身盛合せ(一人前)」(1,100円)だ。
これがなんと魚介の11種盛り! ぜいたくよのぉ!
1種あたり2切れ以上の刺身が盛られているので、全体では22切れ以上。ありがたいことです。

ビールを飲み干して、続いては日本酒をもらう。
燗酒にしようかな、と思ったのだが、なんと燗酒は「松竹梅 豪快 辛口」(小495円・大935円)のみ。
けっして嫌いなお酒ではないんだけれど、せっかくの下関なので、できれば地元・山口県のお酒が飲みたい。
そんなわけで、岩国の「五橋 本醸造 生酒」(300ml瓶990円)をいただいた。

昨年、下関に来たときに、地元在住のOさんから、「ぜひ『まんなおし』にも行ってみてください」とご紹介いただいたので、今日はまずその「まんなおし」を目指したのでした。
店に到着したのは開店直後の午後5時過ぎ。
入口の暖簾(のれん)の内側にいる店員さんに、「ひとりですけど、入れますか?」と聞くと、「いま満席なんです」という返事。
なんと! この時間でもう満席ということは、予約でいっぱいということなんだろうなぁ。
予想以上の人気店のようでした。
そんなわけで、そこから改めて線路(山陽本線)の反対側にある「おかもと」へとやってきたのでした。

「刺身盛合せ(一人前)」の11種盛りで、けっこうお腹もいっぱいになって、続いてのつまみには「あら汁」(550円)を注文した。
これだけたくさんの魚が出る店なので、「あら汁」も絶対に美味しいだろうと思って注文したんだけど、その選択に間違いはなかった。
『あら』と言いつつも、実は普通の『魚の身』が多く入っているのも嬉しいですねぇ。

そんな「あら汁」に合わせるお酒は「さつま白波」(385円)のお湯割りにした。
下関は、中国地方と九州地方の接点。お酒も両方の『いいとこどり』だ!
最初はお客さんが少なかった店内も、どんどん増えてきて、まだ満席ではないものの、すべてのテーブルに人がいるぐらいの状態になった。
たどたどしい日本語で頑張っている外国人店員さんたちは、みんなスリランカから来た人たちなんだそうな。みんなシュンとスタイルがいいなぁ。

ゆっくりと2時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は3,900円でした。どうもごちそうさま。
お勘定から推定すると、お通しが330円で、消費税は10円未満が切り捨てなんだろうな。
(次回) 24.07.17 漁場直送・自慢の鮮度 … 鮮魚「おかもと」(下関)他
| 固定リンク | 0
コメント