くじらの街で鯨テキを … 大衆食堂「一善(いちぜん)」(下関)
下関駅から歩いて3分ほど。大通り沿いのビルの1階に大衆食堂「一善」がある。
前回、2019年に来たときは、朝の9時から夜の11時までの通し営業だったが、今は朝10時から夜10時までの12時間の通し営業になっているようだ。
それでも朝から夜まで、いつでも飲み食いできるお店があるということがありがたいですね。
さっそく店に入ると、すぐ目の前が料理置き場。
いろんな料理がずらりと並んでいる中から、「砂ずり」(300円)の皿を手に取って、2列平行カウンター席の右側、もっとも入口に近い席に座り、「砂ずり」のお皿に貼られたラップをはがしながら、「ビール(大)」(680円)をアサヒで注文した。
「ビール(大)」は大瓶ビールのこと。アサヒとキリンを選ぶことができる。
料理は、入口正面の台にずらりと並べられている他、入口両側の冷蔵陳列ケースの中にも並んでいて、そこから好きなものを選ぶことができる。
料理用の冷蔵陳列ケースの横には、飲みものの冷蔵庫もあって、常連さんはビールなども自分で持ってきているようだ。
こうして実際の料理が並んでいると、どれもこれも美味しそうで迷ってしまう。
焼き魚なんかも大きくていいですねぇ。
陳列台や冷蔵陳列ケースに置かれた料理のみならず、壁にはずらりと短冊メニューも並んでいて(上の写真はその一部)、一品料理なども含めて注文することができる。
2品めのつまみとして、冷蔵陳列ケースの中から「ごぼうサラダ」(200円)を取ってきた。
冷蔵陳列ケースの中には、「高菜いため」(180円)、「ひじき」(200円)、「ゼンマイ」(280円)、「大根なます(180円)、「キンピラ」(200円)など、美味しそうな野菜類も色々あって、おおいに迷った。
「ごぼうサラダ」をつまみに飲んでるところで、ちょうど「竹の子煮」(280円)もできあがり、陳列台の上に並べられた。
大瓶ビールを飲み切って、「冷酒」(680円)をもらうと、その銘柄は「白鶴 上撰 生貯蔵酒」(300ml瓶)。
その冷酒に合わせて、カウンターの目の前にメニューが貼り出されている「鯨テキ」(480円)も注文した。
下関市は、近代捕鯨発祥の地。戦前・戦後を通して、「くじらの街」として発展してきた。
だから今でも鯨をリーズナブルに食べることができるお店が多いんだそうな。
昭和40年代には給食のおかずとしても出されていた鯨料理。当時はスジっぽくて硬いイメージが強かったが、今の鯨肉はやわらかくて美味しいですねぇ!
最後にもう一品、と注文したのは「肉汁」(450円)。
注文したとたんに、「単品?」と確認されたのは、「肉汁定食」(900円)として注文する人が多いからなのかな。
出てきた「肉汁」は、牛すましニンニク風味で、スープもいいつまみになる。
ゆっくりと2時間近く楽しんで、今日のお勘定は2,790円でした。
どうもごちそうさま。
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