魚の切り身を串焼きで … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)

今夜の「川名」の手書きホワイトボードメニューには、「真鯛串」(132円)、「めかじきまぐろ串」(132円)、「銀鮭串」(132円)という「魚串」3種が並んでいる。
これは食べてみなければ!
さっそく「真鯛串」と「銀鮭串」に加えて、大好物の「豚皮串」(132円)という3種3本を注文した。
なぜ「めかじきまぐろ串」は注文しなかったか。実はあまり深い意味はない。
注文する時点では、「真鯛串」、「銀鮭串」という画数の多い漢字のインパクトが強すぎて、その二つに挟まれた「めかじきまぐろ串」には気がついていなかったのだ。
この記事を書いている今、改めてメニューを見直していて、「おぉ~っ! めかじきまぐろ串もあったのか!」と気がついた次第。
まことに残念なり。気がついていれば絶対にこれも注文していたのになぁ。

数年前、西武新宿線・鷺ノ宮駅の近くに、「うみばたけ」という、「魚串」が自慢の酒場があった。
店主は広島のご出身。
「炭火で焼いた魚が美味しいんだけど、普通の焼き魚は、ひとりだと1尾しか食べられない。少しずつ串に刺して焼いたら、いろんな種類が楽しめるんじゃないかと思って、魚串の店にしたんです」
魚の串焼きを始めたきっかけについて、そう話してくれた。

やきとん(もつ焼き)や焼き鳥も、一串は少量だが、いろんな部位をいただくことができるのが楽しくて美味しい。
魚だって、それと同じように楽しめるとありがたいよねぇ。
考えてみると当たり前のことなんだけど、なかなかそういう店に出会わなかったなぁ。
しかしながら、この「うみばたけ」。なぜか理由は知らないけれど、人気があったのに、ある日突然、閉店してしまったのでした。

いつものフルーツに加えて、小さなパンも添えてくれているお通し(サービス)をつまみに、「酎ハイ(生レモン)」(418円)を飲みながら待つことしばし。塩焼きに仕上げられた3本の串がやって来た。
「川名」の焼き物は、焼き鳥、やきとんはもちろんのこと、焼き魚も含めてすべて炭火焼きですからねぇ。

ど~れどれ。まずは「真鯛串」から。
おっ。身だけじゃなくて、ちょっと骨も混ざった、骨付きの身なのがいいですねぇ。しゃぶるようにいただく骨ぎわの身が旨いんだ。
子供の頃は、魚の骨がイヤでイヤで。それが原因で魚そのものも嫌いだった。
酒を飲み始めてから、改めて魚の美味しさ、骨ぎわの身の美味しさに目覚め、気がつけば魚が大好物になっていたのでした。
「銀鮭串」も同じように、ちょっとだけ骨が付いた身。これも旨いねぇ!
最初にも書いたとおり、普通の焼魚だと、鯛も鮭もというわけにはいかないが、「魚串」ならば大丈夫。

この記事を書くのにあたって、改めてネット情報も調べてみると、「魚串」が売りの酒場は東京にも全国にも、けっこうあるようだ。
なるほどなぁ。私が知らないだけだったか。
これまで串物と言えば「焼き鳥」、「やきとん(もつ焼き)」、「野菜串」、そして「うなぎ串」ぐらいだったが、今後は「魚串」も仲間入りするかもしれませんね。
それにしても、そんな「魚串」を「川名」で食べることができるのは嬉しいかぎり。

店に入ったのが、ちょうどラストオーダーの午後8時20分だったので、あっという間に午後9時の閉店時刻になってしまった。
席料110円が加わって、今日のお勘定は924円。いつものようにPayPayで支払った。
「魚串」のことしか書かなかったけれど、大好物の「豚皮串」はもちろん美味しかったですよぉ! どうもごちそうさま。
(次回) 22.12.29 缶詰じゃない鰯の油漬 … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
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