営業再開を待ちわびて … 鯉とうなぎの「まるます家」(赤羽)

久しぶりの「まるます家」。
前に来たのが1回目の緊急事態宣言(2020年4月7日~5月25日)の前、2020年3月だったので、1年9ヶ月ぶりということになる。
4回目の緊急事態宣言(2021年7月12日~9月30日)も明けて、2021年10月15日に「まるます家」が営業を再開したのは1階のカウンター席とテーブル席のみ。2階の座敷席は引き続きお休み中である。

1階のダブル「コ」の字カウンターは、1席ごとにパーティションで区切られていて、滞在時間は90分の制限付き。営業時間も、午前11時から午後7時まで(ラストオーダー6時半)という短縮営業である。
しかしながら、なにはともあれ営業が再開したというだけでうれしい。なかなか赤羽まで来る機会がなかったことだけが残念である。

カウンター席の一角に腰を下ろし、まずは「サッポロラガービール(中)」(600円)をもらって、のどを潤す。
一品目のつまみ、何にしよう。なにしろ久しぶりなので迷う迷う。
「鯉あらい」(400円)も食べたいし、「すっぽん鍋」(850円)や「なまずから揚」(600円)にもひかれる。「たぬき豆腐」(500円)も、ここでしか食べられないしなぁ。

2杯目のビールを飲み干すぐらいまで迷って、最終的に「鯉のうま煮」(950円)を注文すると、今の季節は卵入りだった。ラッキー!
「鯉のうま煮」は、鯉を鱗付き、内臓付きのまま輪切りにして、砂糖・醤油・酒で煮た、山形県の郷土料理。
鱗はもとより、骨までホロホロになるぐらいまで煮込まれているので、鯉の身はもちろんのこと、鱗も内臓も、そして骨も、すべての部位を美味しくいただくことができるのだ。
それぞれの部位で食感や味わいが違うので、全体がいいつまみになって、お酒が進むことこのうえない。

あっという間に瓶ビールはなくなって、続いては「芋焼酎」(350円)をお湯割りでもらう。
「鯉のうま煮」のあっちをつついてはお湯割りをチビチビ、こっちをつまんではお湯割りをチビチビと、とても幸せな時間を過ごしているところへ、カウンターの中のおねえさんから、「うなぎのカブト焼、いる人ぉ~っ?」という声が飛んだ。
間髪を入れず、「ハイッ!」と手を挙げる。
ほぼ同じタイミングで反応したお客さんがもう一人。その二人分で、「うなぎカブト焼」(2本300円)はなくなった。

ここ「まるます家」では、料理が先にできてきて、それを店のおねえさんが手に持って、「いる人ぉ~っ?」とその場で販売してくれることが、割りとよくあるのだ。
「いる人ぉ~っ?」と出てくる料理は、おすすめ料理が多いんだけど、たいてい2~3人分しかないので、声が聞こえたら、すかさず手を挙げることが重要なのだ。
『鯉とうなぎ』は、この店の看板メニュー。最初の2品で、その両方をいただくことができて良かった。

その「うなぎカブト焼」を食べ終えるのを見計らったかのように、またおねえさんから「下仁田ネギのかき揚げ、いる人ぉ~っ?」と声がかかった。
もちろんこれももらいますよねぇ。
そして「芋焼酎」(350円)のお湯割りもおかわりした。
「下仁田ネギのかき揚げ」(200円)は、壁の短冊メニューにはない。しかしながら、「いる人ぉ~っ?」の時には、よく耳にする料理である。いい下仁田ネギが手に入ったときに作るのかなぁ。
そうこうしているうちに、あっという間に90分のタイムリミットがやってきた。
入店して、席に座った時に、その席の前に入店時刻が書かれるので、90分を超えると声をかけてくれるんだろうが、今日はその前に自分で気がついた。
「鯉のうま煮」は骨まで完食。お勘定は2,750円でした。どうもごちそうさま。

この後、また「まん延防止等重点措置」が発出された(2022年1月21日~3月21日)こともあって、「まるます家」は2022年1月27日から店頭販売のみとなっていましたが、このブログ記事が公開される2022年4月27日から、店内営業(午前11時から午後7時まで)も再開されるそうです! 良かった!(詳しくはお店の公式twitterでご確認ください。)
(食べログ) 鯉とうなぎのまるます家 総本店 (居酒屋 / 赤羽駅、赤羽岩淵駅)
| 固定リンク | 0
コメント