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大改装の結果はいかに … 居酒屋「葉牡丹(はぼたん)」(高知)

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 県内全域に約3週間にわたって出されていた新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が、3日前に解除されたばかりの高知にやって来た。

 はりまや橋近くのホテルにチェックインし、すぐに向かったのは、昭和27(1952)年創業の老舗居酒屋「葉牡丹」だ。

 去年の3月に来たときは、改装工事(2020年8月21日~2021年7月14日)で休業中だったので、一昨年の3月以来、2年ぶりの訪問である。

 「葉牡丹」の営業時間は、午前11時から午後11時までの12時間。水曜日が定休日である。

 こうしてほぼ1日中飲めるような大人気酒場が、新型コロナの期間中とはいえ、1年近くもの間、休んでたんだから、高知の呑兵衛たちもさぞ困っただろうなぁ。

 そして何よりも気になるのは、あの味わい深い老舗酒場が、改装でどう変わったのか、ということだ。

 大通り沿いに見える店舗は、外観は変わりがないようだ。

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 入口を入ると左手レジ前にいる店のおねえさんから、「いらっしゃいませ。消毒お願いします。おひとりですか? お好きな席へどうぞ」と声がかかった。

 入口右手に広がる大きなL字のカウンター席は、感染対策用の透明なパーティションで一人分ずつ仕切られているものの、以前と何も変わっていない。いったいどこを改装したんだろう?

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 火曜日、午後4時半の店内には、カウンター席の先客は3人だけ。私もあいている席に腰を下ろし、まずは「キリン中瓶」(550円)と「ホルモン煮込み」(330円)を注文した。

 この店ではお通しは出されないので、すぐに出てくる「ホルモン煮込み」がいいのではないかと思って注文したのだが、その予想どおり、ほとんど待つこともなく「ホルモン煮込み」がやってきた。

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 予想と大きく異なったのが、その味わい。

 もつを一切れ取って普通の「もつ煮込み」のイメージで口に入れると……。

 ん? 酸っぱい。

 大鍋から小鉢につがれた「ホルモン煮込み」には、サッとポン酢醤油がかけられているのだ。

 なるほどなぁ。高知では刺身にも必ず柑橘類が添えられてるもんなぁ。

 最初こそ、ちょっと違和感があったものの、食べ進めるとこれが美味しい!

 「ホルモン煮込み」のこってり感が、ポン酢でスキッと中和されて、いくらでも食べられる味わいになるのだ。おもしろいねぇ。

 この食べ方、クセになりそうだ。もっと早く知ってれば良かったなぁ。

 「葉牡丹」は先週まで「まん防」で休んでいて、昨日(月曜日)から営業を再開したとのこと。お店の人たち同士も、「どうしてたの? 元気だった?」なんて会話を交わしている。

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 中瓶ビールはあっという間になくなって、続いては地元高知の日本酒「松翁(まつおきな)」(1合220円)を熱燗でもらう。

 日本酒1合が220円って、荻窪「やきや」(酒一杯280円)よりも安いじゃないか! さすが高知だ。

 「はいどうぞ」と熱燗の徳利を出してくれるおねえさんに、「まったく変わってないように見えるんだけど、どこを改装したんですか?」と聞いてみると、改装したのは店の奥の、調理場のある建物だけで、客席側はそのままとのこと。

 老舗の風格を保った改装のすばらしさに、改めて感心した。

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 「ホルモン煮込み」に続いて、「鰹ハランボ塩焼」(440円)を注文すると、これが最後の一人前だった。

 明日(水曜日)が定休日ということもあって、今日は少なめの仕入れなんだそうな。

 私の後に入ってきたお客さんが注文した「タイ刺」(935円)も、それで最後だった。

 燗酒(220円)をおかわりしたところへ出てきた「鰹ハランボ塩焼」は、持ってきてくれた店員さんも、「わっ、美味しそう!」とつぶやくほどの逸品。

 見た目のとおり、すごく美味しかった。脂たっぷりのハランボに、付け合わせの大根おろしが効くねぇ!

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 さらに「煮込み豆腐」(165円)を注文すると、「熱いですよー」とカウンター越しに出してくれた。出汁の旨みが効いていて、汁好きにはたまらないつまみだ。ピリッと一味唐辛子も効いてるね。

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 3本目の燗酒と同時に「鯖寿司」(495円)を注文。

 お寿司の上に焼き鯖がのってくるかと思いきや、ここのは「〆さば」。これもいいねえ。醤油の味付けが絶妙だ。

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 以前、地元・高知の人たちと一緒に飲んだ時に、彼らがまず真っ先に「焼きさば寿司」を注文したのに驚いた。

 飲み始めの空腹を、「焼きさば寿司」で落ち着かせておいてからグイグイとお酒を飲むんだそうな。

 念のため「葉牡丹」のおねえさんにも確認してみたところ、みんながみんな最初に食べるわけではなくて、〆に食べる人もいるとのことでした。

 午後6時を過ぎる頃からお客さんも増えてきた。予約して2階の座敷席にやってくるグループ客も多いようだ。みんな、まん防明けを待ちわびてたんだろうなぁ。

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 鯖寿司を食べきったところで、お猪口に1杯分の燗酒が残った。そのままクイッと飲んで終了にしてもいいんだけど、もうちょっとだけ、なんか食べたい。

 目の前のネタケースに置かれている串焼きのネタがズゥ~ッと気になっていたので、「これなに?」と確認してみたところ、「ナンコツ」(220円)とのこと。

 1本から注文できるというので、1本だけお願いした。

 「目の前にあるから、気になるよねぇ」と店のおねえさん。まったくそのとおりです。

 男性か女性か、パッと見にはよくわからない外国人店員さんが、焼きのベテランなんだそうな。見たことのないタイプのナンコツ。いい焼き上がりを期待してますよぉ!

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 この店には地元の常連さんたちはもちろんのこと、私のように、よそから出張で来たお客も多いようだ。

 よそから来た人たちは、「かつおタタキ」(1,100円)や「かつお刺身」(1,100円)、「うつぼたたき」(1,100円)、「くじらタタキ」(1,320円)、「くじら刺身」(1,320円)などの高知ならではの海の幸で、高知のお酒をグイグイとやる。

 毎日のようにやって来る地元の常連さんたちは、「豆腐」(165円)や「ホルモン煮込み」(330円)、創業当時からの看板料理である「串フライ盛合わせ」(5本429円)などをつまみに、サクッと飲んでいく。

 高知ならではの料理を楽しみたいよそからの出張客にも、財布に無理なく毎日お酒を飲みたい地元の常連客にも、どちらのニーズにも合うものがそろっているのが、この店の人気の理由なんだろうなぁ。

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 そしてナンコツが焼き上がってきた。

 こういうビジュアルのナンコツは、東京でも見たことがない。

 お店には未確認ながら、これは希少部位の豚タン軟骨ではないだろうか。

 豚タン軟骨は、舌の付け根から喉仏あたりの、1頭から1個しか取れない部位らしいのだ。

 1本88円の串焼きが多い中で、1本220円というのは群を抜く高さだけど、それなりの値打ちがある旨さだなぁ。

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 たっぷりと2時間半ほどの『酒場浴』。今宵のお勘定は2,860円でした。どうもごちそうさま!

 やっぱりいいですねぇ、「葉牡丹」。店の雰囲気がまったく変わらない大改装に、地元の呑兵衛たちも大喜びしていること間違いなしだ。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和4(2022)年3月8日(火)の記録》

食べログ居酒屋 葉牡丹居酒屋 / 堀詰駅はりまや橋駅デンテツターミナルビル前駅

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