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歩き歩いて見つけたり … 「飲んでけ食べてけ」(宇都宮)

Utsunomiya

 仕事の関係で年に2回ぐらい訪れている宇都宮。

 餃子の街、バーの街として知られているが、実はその中心街は駅からは1.5キロほど離れたところにあって、歩くと20分ほど、バスでも10分ほどかかるのだ。

 考えてみると、わが故郷・松山や呉、広島、博多なども、駅と中心街は離れているから、似たようなものなのか。

 しかしながら、それらの街にしても、駅の近くに毎日でも立ち寄れそうな大衆酒場が何軒もあるので、ここ宇都宮駅のまわりにも、きっとそういう酒場があるに違いない。

 仕事先の地元の方から、「駅の南東側に酒場街がある」という話を伺って、今回はそのあたりを探索してみた。

 ところが!

 このエリア、若い人が大勢いるなぁ、と思ったら、そのほとんどが呼び込みの人なのだ。

 少し歩くごとに、おにいさん、おねえさんが寄ってきて、「おにいさん、一杯いかがですか」と声をかけてくる。

 最初の頃こそ、『おっ。この街にはまだ呼び込みが残ってるのか。懐かしいなぁ。昔の新宿歌舞伎町や中野駅北口を思い出すなぁ』なんて思っていたのだが、とにかくその数が半端ない。普通に歩くことができないぐらいの頻度でやってくるのだ。

 そんな中、にぎわいを見せている酒場も何軒かあるのだが、どっちかというと仕事仲間と飲みに来る感じの酒場で、同じ常連客が毎晩のようにやってくる感じの酒場ではないようなのだ。

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 車通勤の人が多いという宇都宮なので、毎日の仕事の帰りに、ふらりと立ち寄るような酒場は少ないのかもしれないなぁ、と半ば諦めかけていたその時、チラッと目に入ったのが、「もつ煮」と大書された黄色いのぼり。

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 その店頭にはおつまみメニューも出されていて、つまみの半数ほどは300円台。高くても千円を超えるものはないようだ。

 小さなお店ながら、いい意味で古びていて、昔からこの地での営業が続いていることがわかる。

 これはいいんじゃないでしょうか!

 1時間近く、この界隈をウロウロと歩き回って、呼び込みのおにいさん、おねえさんに声をかけられまくって、やっと1軒、ピンとくる酒場に出会えた瞬間でした。

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 よしっ。今夜はここにしよう。

 のれんをくぐり、開けっ放しの入口から店内へ。

 入ってすぐ左手に4人掛けのテーブル席が1卓。右手は小上がりになっていて、4人掛けの掘りごたつ席が2卓。そして正面が4人分のカウンター席になっていて、その奥が小さな厨房だ。

 店はやや年配のご夫婦お二人が切り盛りされている。

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 先客は、右の小上がり席に1グループ3人、カウンター席に男性ひとり客。全員が中年以上の落ち着いた年齢層のようだ。

 4人分のカウンター席は、真ん中に透明のアクリル板が立てられていて、2人分ずつに分かれている。その左側に先客がいるので、私はその右側の空間に腰を下ろした。

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 すぐに奥さんがおしぼりを出してくれたので、その場で「サッポロビール(大ビン)」(660円)と、おつまみメニューの冒頭にある「特製もつ煮込み」(550円)を注文した。

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 瓶ビールと一緒に出されたお通し(たぶん330円)の小鉢は「山芋スライス」。

 まずは1杯めのビールで喉を潤し、山芋スライスをショリショリとかじりながら飲んでいるうちに、ドーンとボリュームのある「特製もつ煮込み」が、取り分けるための小鉢やレンゲと一緒にやってきた。

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 丁寧に作られていることが一目でわかる「特製もつ煮込み」。具材は豚シロ、豆腐、大根、丸いコンニャクで、最後にニラと細かく刻んだ玉ネギがたっぷりとトッピングされている。味付けは味噌ではなくて醤油ベースのようだ。

 その味付けがとてもやさしくて、汁そのものがとても美味しい。こりゃ、完食・完飲できるタイプの煮込みですね。

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 大瓶ビールを飲み干して、「酎ハイ」(385円)をもらうと、半月切りのレモン1切れが添えられてきた。

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 料理のメニューは、店頭にも出されていた定番のメニューの他に、「なまもの」などは店内のホワイトボードに書き出されていて、料理の幅がとても広い。

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 「これも食べてみてください」と店主が置いてくれたのは韓国海苔。一人に1パックずつをサービスで出してくれた。

 となりに座っている常連さんは元料理人。引退した今は、こうして行きつけの酒場で飲むのが楽しみなんだそうな。70代前半なんだそうだが、けっこうなペースで酎ハイをおかわりされている。

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 私も2杯めの「酎ハイ」をもらって、つまみには「焼餃子」(330円)を注文した。

 店主は、この「飲んでけ食べてけ」という店名で、35年間、営業を続けているそうだ。最初は駅の西側でやっていたが、東側のこの地に移ってもう18年になるとのこと。

 この店もまた、地域に根付いた老舗大衆酒場なんですね。

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 さぁ来た「焼餃子」。大ぶりの手作り餃子が5個で一人前だ。

 最初の1個にハフハフとかぶりつくと肉汁がたっぷり。これは旨い!

 ゆっくり食べようと思っていたのに、気がつくとあっという間に食べていた。

 この「焼餃子」をいただいていたときに、後ろの掘りごたつ席のお客さんたちに「水餃子」(330円)が出された。「汁も美味しいので全部飲んでくださいね」と奥さん。

 なにっ?! 汁も美味しい「水餃子」とな! これは食べねば!

 「特製もつ煮込み」と「焼餃子」で、もうお腹いっぱいに近い状態なんだけど、「水餃子」を追加注文し、3杯めとなる「酎ハイ」もおかわりした。

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 そして出てきた「水餃子」。こちらも大ぶりの餃子が5個で1人前だ。

 まずは汁から。

 ックゥ~~ッ。こりゃ本当に美味しいや!

 ダシの旨味なのかなぁ。すばらしい。

 早い時期に注文していたら、この汁だけでお酒が3杯はいけたね!

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 すでに酎ハイも3杯めとなっているこの時点から、さらに3杯も飲むことはできないので、この1杯を大事に飲みながら、餃子と汁を食べ進める。

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 料理を作り終えると、店主もカウンターの外に出てきて、お客さんたちと会話を交わしている。

 「水餃子は、ポン酢やラー油などを足しても美味しいですからね」と店主。

 そうか! 実は焼餃子をいただいている時に、たっぷりの肉汁がタレの小皿の中にもあふれ出ていたのだ。この肉汁たっぷりのタレを水餃子に入れれば、あふれた肉汁もすべて回収できるってことですね! さっそくそれを実行した。

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 「焼餃子」に「水餃子」。どっちもすばらしく美味しくて大満足だ。

 今日はもう満腹だけど、メニューには「揚げ餃子」(330円)や「しそ餃子」(330円)も載っている。次の機会には、これらも食べてみたいなぁ。

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 ゆっくりと2時間半ほどの酒場浴。今日のお勘定は3,355円。3,500円を支払うと、お釣りは150円。10円未満をサービスしていただきました。

 いやぁ、呼び込みのおにいさん、おねえさんたちをかき分けながら、一所懸命お店を探し歩いて良かった。とてもいい酒場にめぐり合うことができました。

 どうもごちそうさま。宇都宮に来たらまた来ます!

店情報YouTube動画

《令和4(2022)年5月20日(金)の記録》

食べログ飲んでけ食べてけ居酒屋 / 宇都宮駅

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