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最低価格が200円に … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 仕事の帰りに「やきや」にやってきた。店に着いたのは午後4時半。

 店内は、開店と同時に入ったお客さんたちで、ほぼ満員状態だが、L字カウンターの右下隅の場所が空いていたので、そこに入らせてもらった。

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 すぐに出される「ホッピー」(セット360円)を作りながら、目の前の焼き台にいる海都かいとくんに「いか刺身」(240円)を生姜しょうがで注文する。「いか刺身」には、通常はワサビが添えられるんだけど、『生姜で』とお願いすると、ワサビの代わりに生姜を添えてくれるのだ。どちらも美味しいので、その日の気分で選んでいる。

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 それにしても、八戸産のスルメイカの刺身が240円で食べられるとは! 産地の八戸でも、こんなに安くイカ料理を出してくれる酒場には、まだ出会っていない。

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 おろっ。壁のメニューの一部が改訂されている。これまで190円だった、もつ煮込、串刺フランク、めかぶ、みそきゅうり、漬物、冷奴、枝豆(季節もの)の7品が200円に上がったようだ。そしてこの200円が、「やきや」の料理の最低価格だ。

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 「やきや」に初めてやってきた2000年(平成12年)には、つまみ全品が150円だったことを覚えている。

 その後、かなり長い間、『つまみ全品150円』時代が続いた。

 つまみの種類は、今もほとんど変わっていないので、当時のイカ刺身などがいかに安かったかってことがわかるよね。

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 「焼酎おかわり(ナカ)」(170円)をもらって、2品めとして注文したつまみは「いかみみ焼」(230円)だ。

 L字カウンターの短辺に立つと、「いかみみ焼」などの焼き物はもちろん、ほとんどの料理が調理されていく様子を見ることができるのがいいのだ。

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 ちょうどこのあたりで、奥のテーブル席を囲んでいた常連さんたちが帰り始める。この常連さんたちは、毎日、必ず4時前から並んで奥のテーブル席を囲むのだ。でも、けっしてグループ客ではなくて、それぞれがひとり客なのである。

 身(いか刺身)、耳(いかみみ焼)といただいたので、今度は足(ゲソ)を食べようと、3杯めの「ナカ」と一緒に「げそ揚げ」(230円)を注文すると、今日はゲソの仕入れ量が少なかったので、「いか揚げ」にしたんだそうな。

 えぇ~っ! 長く通っているけど、「いか揚げ」は初めてだ。「げそ揚げ」がなかったのは残念だけど、通常メニューにはない「いか揚げ」にも興味津々。

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 そして出てきた「いか揚げ」は、まさにゲソの代わりに、「いか刺身」と同じように細切りにしたイカの身を揚げたもの。衣の味付けが旨いんだよなぁ。

 「げそ揚げ」とは食感が異なるが、「いか揚げ」もいいね!!

 スルメイカの漁獲量が減ってから、値段は上がるし、仕入れられる量は減るしで、あまりいいことはないんだけれど、この「いか揚げ」のように、新しく工夫した料理をいただくことができるのはありがたいことだ。

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 ちなみに「いかげそ焼」(230円)はあるようでした。

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 ソト1・ナカ4となる4杯めの「ナカ」をもらって、4品めのつまみは「自家製塩辛」(230円)だ。

 ここ「やきや」に通うようになるまでは、自分の中での「イカ塩辛」の標準は、桃屋の「いか塩辛」だった。これはこれで今でも美味しいと思う。

 ところが! 「やきや」の「自家製塩辛」は、桃屋の「いか塩辛」とはまるで違うのだ。

 塩辛さがグンと少なくて、スルメイカのフレッシュさも強く感じることができる。いくらでも食べられそうなイカ塩辛なのである。

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 それなのに、お酒が進んで仕方がないのもイカ塩辛ならでは。4杯めのホッピーも飲み干してしまったので、最後に「酒一杯」(280円)を熱燗で追加注文した。

 その熱燗を奥の燗付け器から運んできてくれた女将さんから、「塩辛に熱燗。景色がいいですね」という嬉しい言葉。まったくその通りです。日本人で良かった!

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 午後6時になり、ちょうどヨウコさんもやってきて、お元気そうな姿を見ることができたところでお勘定。

 今宵は4品と5杯(ホッピー4杯+熱燗)で、2,080円でした。どうもごちそうさま。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和4(2022)年3月22日(火)の記録》

(次回) 22.08.13 土用の丑に鰻の肝焼き … 立呑み「やきや」(荻窪)

食べログやきや 荻窪店立ち飲み居酒屋・バー / 荻窪駅

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