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震災を乗り越え四十年 … 居酒屋「わこう」(釜石)

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 初めての釜石。

 駅近くのホテルから、トコトコと20分ほど歩いてやってきたのは、居酒屋「わこう」だ。

 店に着いたのは開店時刻から20分過ぎた、午後5時20分。

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 金曜日ながら、まだ先客はなく、入口を入ってすぐ目の前にあるL字カウンターの一角に案内された。

 この店もまた、カウンター席は2席ごとぐらいに、可動式のパーティションで区切られている。

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 まずは、アサヒ、キリン、サッポロが選べる「瓶ビール」(中瓶660円)をサッポロ(黒ラベル)でもらって、のどを潤すと、すぐに出されるお通しは、小鉢の煮物(昆布、油揚げ、野菜)と枝豆だ。

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 実は釜石駅のすぐ近くには、ほとんど酒場らしい酒場はない。

 釜石での初日だった昨日は、同行のKさん、地元在住のMさんと3人で、駅の東側に広がる、釜石の中心街にある寿司屋「一助」から、『釜石漁火酒場かまりば』という小さな飲食店街の中にある「」へと、ハシゴ酒を楽しんだ。

 毎年、釜石に来られているKさんによると、この「一助」から「萩」へのハシゴ酒が、Kさんの釜石出張での定番コースなんだそうな。

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 日本の近代製鉄発祥の地として知られる釜石だが、世界三大漁場のひとつ、北西太平洋漁場の一角をなす三陸沖の重要な漁業基地としても栄えてきた。だから魚もうまいよねぇ!

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 昨日も1軒めの「一助」では、鯛白子、マンボウ酢物、穴子、カツオなめろう、ギンダラの味醂焼きなどをいただき、2軒めの「萩」では、いかふ焼き、ウニ玉子などをつまみに、釜石の地酒「浜千鳥」をたっぷりといただいたのでした。

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 二晩めの今日は、それとは逆に、駅の西のほうにある住宅街の酒場に行ってみようと、その付近をGoogle Mapで検索して、ここ居酒屋「わこう」を見つけたのでした。

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 2品のお通しで、最初の中瓶ビールを飲み切って、日替りの手書きボードに書き出されている品書きの中から、唯一『釜石産』という表記がある、「釜石産さんまみりん焼」(484円)を注文し、飲み物には『40年前の開店当初からこのお酒』という、岩手・盛岡の地酒「あさ開(あさびらき)三貫島」(二合1,100円)を燗でもらった。

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 ちなみに、日本酒の中では、この二合1,100円というのが一番安い。中瓶ビールが660円、チューハイが484円というあたりから見ても、飲み物の値段はちょっと高めかな。

 店内には、焼酎のキープボトルもたくさん並んでいるので、常連さんたちの多くは、焼酎をボトルキープして楽しんでいるのかもしれませんね。

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 地元出身の店主・藤井和幸さんは、30歳でこの店を開いて、ちょうど40年になるという。

 お父さんが地元の製鉄会社に勤めていたこともあって、本人も同じ会社に入社したが、配属されたのは地元・釜石ではない、よその土地だった。それが嫌で会社を辞め、タクシー運転手をしばらくやった後、地元に戻ってきて、この店を開いたんだそうな。

 昨日行った釜石の中心街は、港からも近く海抜も低いため、東北大震災のときに大きな津波の被害が出て、古くから続いていた『呑ん兵衛横丁』なども流されてしまったが、駅西側のこの地区は、幸いなことに津波の被害がなかった。だから、ここ「わこう」をはじめとする古くからの飲食店も、そのまま残っているとのこと。

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 「釜石産さんまみりん焼」に続いて、ネットでこの店のことを調べていた時に気になった「どんこの唐揚げ」(715円)を注文すると、予想のとおり、この料理が店の一番人気だと教えてくれた。

 この地でドンコと呼ぶのは、東北以北に生息する深海魚で、正式名称は「エゾイソアイナメ」。タラの仲間なんだそうな。

 ちょっと濃いめにつけられた下味と、唐揚げのこってりとした油感のある衣の中に、旨みたっぷりのドンコ。こりゃたまらんねぇ!

 思わず熱燗二合もおかわりだ。

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 ちなみに、大将や店員さんたちが着ている、お店のTシャツの背中に描かれてるのもエゾイソアイナメだ。この辺では、ほんとによくとれる魚なんだって。

 店は店主ご夫妻と、その娘さん、そして女性従業員1名の、合計4人で切り盛りされていて、このTシャツは、娘さんがデザインされたそうだ。

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 とそこへ、「良かったら食べない」と大将が出してくれた串焼きは、「ねぎま」(121円)、「レバー」(121円)、「つくね」(187円)のタレ焼きだ。

 他のお客さんから大量注文があった串焼きを焼くついでに、この3本も焼いてくれたようだ。これはありがとうございます。

 タレがちょっとスパイス風味で、これまた美味しいね。

 ふと気がつくと、金曜日の店内はすっかり満員状態。会社帰りのグループも、家族連れもと、とにかく客層が幅広いのが、名店の証(あかし)だね。

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 ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、今夜のお勘定は4,350円(そのうち飲物代が2,860円と、全体の66%を占めてました)。PayPayで支払って、にぎわう店を後にした。

 どうもごちそうさま。

店情報YouTube動画

《令和4(2022)年6月24日(金)の記録》

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コメント

浜田さん、こんにちは。

釜石へようこそ。
佳き肴を食べましたね。

冬に来ると、ドンコの肝叩きがあるかな?
いらした時期だと、ホヤ、カツオ、コワタ(マンボウの腸)、今年は、イワシ、サバが沢山上がっていたようです。
アナゴは、思っているアナゴではなく、クロアナゴという種類で、私たち内陸人はハモって呼んでいるものではないかなぁ

四季、海、山からものが来ますから、楽しみに、八戸も、釜石も出張に来てください。

投稿: PONTA | 2022.07.31 16:27

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