旨し!もつの味噌焼き … やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)

野方に来ると必ず様子を伺うようにしている「秋元屋」。
ほとんどの場合が満席で、店の外に待ち行列ができていたりするのだが、雨が降っているからか、今日は外のテーブル席にも空席が見える。
よしっ! 今日は入れそうだ。

店内と店外を隔てている透明のビニールシートを開けて、「ひとりです」と店に入ると、「こちらにどうぞ」と、新店側(通過できる壁を隔てて2つ並んでいる店舗の、向かって右側)のカウンター席に案内された。
本店側(向かって左側)も新店側も、店の表のテーブル席にこそ空きはあるものの、カウンター席はほぼ満席である。

まずは「ホッピーセット白」(473円)をもらって、それを飲みながらメニューを確認する。
「秋元屋」での注文は、小さな紙に書いて渡す仕組みなので、ゆっくりとメニュー選びすることができるし、注文間違いなども起こりにくいのがいいですね。
その紙に、『キャベツみそ、煮豆腐、生ピーつくね』の3品を書きこんで、店員さんに手渡した。

ほとんど待つこともなく出されたのは「キャベツみそ」(132円)と「煮豆腐」(220円)の2品。
「キャベツみそ」は、昔からの人気の品で、丸ごとのキャベツを放射状にザクっと「くし切り」にして、その形のまま、お皿にのせて出してくれる。
これを丸ごと手で握って、別皿で出される味噌をつけながら丸かじりするのもよし、キャベツを1枚ずつめくりながら、チビチビといただくもよし。
「煮豆腐」のほうは、「もつ煮込み」の鍋で、もつと一緒に煮込んでいる豆腐だけを小鉢に盛って出してくれるもの。
「もつ煮込み」(440円)も、もちろん美味しいのだが、この「煮豆腐」もいいつまみになるのだ。
他に、同じ鍋で煮込んでいる「煮玉子」(110円)もある他、〆のご飯物としての「煮込みライス」(440円)も人気の品だ。

「生ピーつくね」(275円)も焼き上がってきた。
これは「自家製つくね」(単品198円)に、4つにカットした生ピーマンを、つくねの数に合わせて3つ(つまり4分の3個分)添えてくれるもの。
つくねを、この生ピーマンにのせて、一緒にいただくのが美味しいのだ。
このメニューは昔はなかった。
「つくね」と一緒に、普通は焼いて出される「ピーマン」(単品165円)を、あえて『生』で注文し、それにくるんで食べる常連さんが多かったことから、それらをセットにした「生ピーつくね」がメニューに加わったのでした。

3杯めとなる「ナカ(焼酎)」(297円)をもらって、「てっぽう」(143円)と「はらみ」(143円)を、どちらも『味噌』で注文する。
東京の西側エリアでは、いまやごく普通に食べることができる『もつの味噌焼き』だが、これを都内に持ちこんだのが、「秋元屋」の店主・秋元宏之さんだったのだ。
ご自身が無類のもつ焼き好き、大衆酒場好きだった秋元さんは、埼玉県・蕨の「喜よし」で出されていた『もつの味噌焼き』に惚れこんで、ご自身の店「秋元屋」を開く前に、その「喜よし」で修業をした。
そして2004年(平成16年)1月に「秋元屋」がオープン。
『もつの味噌焼き』は、あっという間に「秋元屋」の名物としても定着し、「秋元屋」出身の人たちが、都内のあちこちに『もつの味噌焼き』を提供するもつ焼き屋を開店したことから、都内でも『もつの味噌焼き』が広く知られるようになったのでした。

もう1杯、「ナカ(焼酎)」(297円)をもらって、ソト1・ナカ4でホッピーを飲み終えた。
久しぶりに入れた「秋元屋」を1時間半ほど堪能して、席料110円が加わって、2,387円のところ、10円未満は切り捨てで、今夜のお勘定は2,380円でした。
どうもごちそうさま。
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