大雨の影響が残るなか … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)
大雨の影響で、西瀬戸道(しまなみ海道)が通行止めとなり、山陽本線も線路冠水で一部区間が不通となるなか、瀬戸内の島から、高速艇とタクシーを乗り継いで、なんとか福山まで戻ってきた。
宿泊先のホテルにチェックインして、やっと少し落ち着いた気持になって、「自由軒」に食事に出かけたのでした。
コの字カウンターの一角に座り、まずはいつもどおり「大ビール」(630円)をもらい、最初の1杯を、クゥ~~ッと一気に飲み干した。
あぁ、よかった。やっと人心地がついた。
つまみのほうも、これまたいつもどおり、おでんの「豆腐」(150円)と「スジ」(330円)からスタートだ。
味付けは、もちろん味噌で。
ここのおでんは、出汁で煮込まれていて、味はついていない。お皿や小鉢に盛った後、自家製の味噌ダレか、生姜醤油をかけて、味をつけてくれるのだ。
さっき、コの字カウンターと書いたけれど、コの字の片側は短くて、実際には角のあるJの字のような形をしている。Jの形の下側が入り口だ。
私はたいてい、Jの左側か、下側に座るようにしているのだが、今日はそのエリアは先客でいっぱい。あまり座ったことがない、Jの右上のほうに空席があったので、そこに座らせてもらった。
同じ店でも、座る場所によって見える景色が違うのが面白い。
今日のこの席からは、焼酎を作る場所がよく見える。なるほど、焼酎は紙パックのものが使われていて、芋焼酎は宮崎・高千穂酒造の「千穂乃蔵」、麦焼酎は宮崎・雲海酒造の「いいとも」のようだ。
おっ! 自家製らしきラッキョウ漬けも見えるなぁ。これは食べてみなければ!
そんなわけで、「豆腐」と「スジ」で、大瓶ビールを飲み切った後、自家製の「らっきょ」(280円)をもらって、合わせるお酒は「芋湯(いもゆ)」。芋焼酎のお湯割り(380円)である。
ラッキョウと芋焼酎のお湯割り。これが実によく合うんですねぇ!
「らっきょ」は、小皿に5個と、思ったよりも数が少なかったが、芋焼酎1杯に合わせるには、ちょうどよい量だった。
続いては、手書きのホワイトボードメニューの中で、とっても気になった「ふぐ皮」(450円)を注文し、「日本酒」(380円)の熱燗を合わせる。
「日本酒」の銘柄は、地元・福山の「天寶一(てんぽういち)」。
注文を受けてから、日本酒をチロリ(金属製の酒器)に注いで、おでん鍋の横に付いている燗づけ用の穴で燗をつけ、チロリのまま出してくれるのだ。
ひやぁ~っ。「ふぐ皮」と熱燗の組み合わせもいいですねぇ。
昼間に、『大雨の影響が残るなか、どうやって帰ろうか』と思いっきり心配したことなど、もうすっかり忘却のかなたに吹っ飛んでしまった。
やぁ、美味しい!
つまみつまみしたものの連続だったので、最後にちょっとしっかりしたものを、ということで、「さんま塩焼」(550円)を注文。
これに合わせて「麦水(むぎみず)」、麦焼酎の水割り(380円)をもらった。
サンマも好きな魚なんだけど、最近、あまり見かけないですよねぇ。
キュッと瀬戸内レモンを絞っていただくと、これもまた美味しいや。
さらにもう1杯、「麦水」をおかわりして、3時間ほどの酒場浴。
5品と5杯(大瓶ビール→芋焼酎→日本酒→麦焼酎×2)でのお勘定は、3,880円でした。どうもごちそうさま。
(次回) 24.05.29 食べたい料理が多すぎ … 洋食・おでん「自由軒(じゆうけん)」(福山)
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