うなぎ中丼が千八百円 … 「大観亭支店(だいかんていしてん)津駅西口店」(津)

津での4日間の仕事を午前中に終えて、津駅に到着したのは正午過ぎ。
すぐに駅西口の目の前にある炭焼うなぎの店、「大観亭支店 津駅西口店」に入った。
津に来た時から、帰りは絶対ここで「うな丼」を食べて帰ろうと決めていたのだ。

店内には4人掛けと2人掛けのテーブルがずらりと並び、全体では30人ほど入ることができる。

「うな丼」というと、「うなぎ」の大小で松竹梅などに分かれているお店が多いのだが、この店の「うな丼」は、「うなぎ」の大小ではなくて、蒲焼にした「うなぎ」の身が何切れのっているかで、「並丼」(二切れ1,350円)、「中丼」(三切れ1,800円)、「上丼」(四切れ2,150円)、「うな重 特上」(五切れ2,900円)、「うな重 特註」(六切れ3,400円)と5段階に分かれているのが面白いところ。

名古屋が近いだけあって、「ひつまぶし」(2,900円)や、それをちょっと少量にした「ひめまぶし」(2,050円)もある他、蒲焼3切れと温玉がのった「温玉丼」(2,100円)などもある。

うなぎの「骨せんべい」(300円)や、うなぎの「肝焼き」(800円)、「うまき」(900円)、うなぎの「辛し和え」(600円)、「うざく」(600円)、「自家製ぬか漬け」(300円)などのつまみ類も充実していて、ビール、日本酒、焼酎などもそろっているのが、呑兵衛にとってうれしい点だ。
しかも午前11時から、午後9時まで、中休みなしの10時間営業で、ほぼ無休(不定休)。思い立ったらいつでも、「うなぎ」をつまみに飲めるんだからすごいよね。

本来であれば、ここでじっくりと腰を据えて飲んでいきたいところだが、今日は所用のため、午後6時までには東京に帰らないといけない。
グッとがまんして、今日は「中丼」(三切れ1,800円)のみの注文としたのでした。
注文すると、ほとんど待つこともなく、サッと料理が出されるのもこの店の良いところ。

「中丼」でも量はたっぷり。肝吸いと漬物(たくあん)も添えられています。
ここの蒲焼は関西風。「うなぎ」を腹開きにして、蒸さずにじっくりと炭火焼きにしたものだ。
「うなぎ」の表面がサクッと香ばしくなり、内部はふんわりとジューシーな仕上がりになるのが関西風のいいところ。これは美味しいよねぇ!
実はここ、津あたりが、関西風と関東風の境目らしく、市内にも両方のタイプのうなぎ屋さんがあるそうだ。
津は、「うなぎ」の消費量が多いことでも知られている。
海に面していて、河口の大きい河川がいくつもあることから、戦前から戦後にかけて養鰻業が盛んに行われ、「うなぎ」が市民の日常食として身近なものになっていった。
戦後、養鰻業の中心地は九州などに移っていったが、今でも津市内には、うなぎ専門店が20軒ほどあって、にぎわっているそうだ。
「うなぎ」が安いからにぎわっているのか、にぎわっているから安いのか、どっちが先かはわかりませんが、好循環スパイラルになっているようですね。

うなぎの「中丼」ですっかり満腹になって、お勘定は1,800円。Apple WatchのSuicaでピッと支払って店を出た。どうもごちそうさま。
次の機会には、ぜひここで飲んでいきたいなぁ。
しかしながら、じっくりと飲める場合には、この店で飲むか、名古屋まで戻って「大甚本店」などで飲むか、これまた迷うことになりそうだなぁ。
もっと頻繁に、津、名古屋方面に来ることができるといいのだが……。
(次回) 23.09.27 帰る前に津ぅのうなぎ … 「大観亭支店(だいかんていしてん)津駅西口店」(津)
| 固定リンク | 0
コメント