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土用の丑に鰻の肝焼き … 立呑み「やきや」(荻窪)

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 タイムシフト勤務での帰り道。荻窪「やきや」に到着したのは午後4時半。

 L字の立ち飲みカウンター席は、手前側はお客さんが多いが、奥のほうは数人分が空いているようなので、入口でアルコール消毒をして店の奥へと進んだ。

 一番奥の、2~3人座れて、3~4人が立ち飲めるテーブル席には、ほぼ毎日やってくる常連さんたち4人が陣取っていて、安定感がある状態。

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 その常連さんたちにあいさつしながら、L字の立ち飲みカウンターの一番奥に立つと、女将(ママ)がすっと「ホッピー」(セット360円)を出してくれた。

 1杯目のホッピーを作りながら、まずは「いか刺身」(240円)を生姜で注文した。

 「いか刺身」は、通常はワサビが添えられるのだが、『生姜で』とお願いすると、ワサビの代わりに「おろし生姜」を添えてくれるのだ。

 どちらも美味しいので、その日の気分によって、ワサビのまま食べたり、『生姜で』とお願いしたりしている。

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 スルメイカが不漁になってから、「やきや」のイカ料理の値段も上がり、刺身類は240円に、それ以外のイカ料理は230円になった。

 値上がりしたとはいえ、この値段でイカ料理の数々が食べられるのは、とてもありがたいことだ。

 その「いか刺身」をつまみながら、カウンター中央部の料理置き場を見ると、「枝豆」(200円)が置かれているではありませんか。

 「やきや」では、「枝豆」は季節料理のひとつ。

 冷凍していない枝豆を、この値段(200円)で出すことができる最盛期にだけ、メニューに登場するのである。

 冬場だけの「いか大根」(350円)と逆に、夏場だけの「枝豆」なのだ。

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 いつもは、つまみは1品ずつ、順番に注文するようにしているのだが、「枝豆」もまた、この店の人気料理のひとつ。売り切れてしまわないうちに、早めに注文した。

 今の時期、どの店でも出される枝豆ながら、「やきや」の枝豆は特に美味しくて好きなんだなぁ。

 「いか刺身」と「枝豆」をつまみに、ホッピーを2杯飲んで、3杯目となる「おかわり焼酎(ナカ)」(170円)と一緒に注文したのは「うなぎきも焼」(230円)だ。

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 今日はこの夏二度目の『土用の丑の日』なので、うなぎも食べておかなきゃね。

 そんな話を、女将や常連さんたちとしていたら、「そうか、今日は『土用の丑の日』か!」と、カウンターの常連さんたち数人から、「うなぎきも焼」の注文が飛んだ。

 おぉ。もうすぐ「うなぎきも焼」が売り切れそうだ。

 「1回目の『土用の丑の日』(2022年7月23日)のとき、ちょっと多めに『うなぎきも焼』を仕入れたら、普段と同じぐらいしか出なかったんですよ。だから今日は、いつもと同じぐらいしか仕入れなかったんです」と海都かいとくん(女将のお孫さん)。

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 名物のイカ料理の陰に隠れがちになっているけど、「うなぎきも焼」もまた、この店の定番料理のひとつ。

 今は「うなぎ」も値上がりしていて、都内の「うなぎ串」のお店でも、きも焼きは1本250~400円ほどする。

 そんな「うなぎきも焼」を230円で食べることができるのは、とってもありがたいことなのだ。

 山椒粉をたっぷりと振りかけて、美味しくいただいた。

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 ソト1・ナカ3で、1ラウンド目のホッピーを飲み終えたが、時刻はまだ5時半過ぎ。入店して1時間ちょっとしかたっていない。

 2ラウンド目となる「ホッピー」(セット360円)をもらって、これまた大好物の「げそ揚げ」(230円)を注文した。

 「げそ揚げ」は、その名のとおり、スルメイカの足を唐揚げにしたもの。

 開店前に揚げ終えたものが、大きなお皿にずらりとのせられて、室温でスタンバイされている。注文を受けてから、これを1人前ずつ取り分けてくれるのだ。

 だから、出てくるのもとても早い。

 出来立ての熱々を食べたことがないので、比較のしようはないが、「げそ揚げ」は冷めているからこそ、食べやすくて、衣の下味もしっかりと感じることができるんだろうと思っている。

 しかしながら、調理を担当している海都くんによると、出来立て熱々の「げそ揚げ」も、実はとても美味しいらしい。チャンスがあれば、ぜひ食べてみたいものだ。

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 5杯目のナカをもらって、「やきや」に来たら必ず食べたい逸品、「自家製塩辛」(230円)をもらう。

 小鉢にたっぷりと盛られた「自家製塩辛」は、ホッピーでも、日本酒でも、必ず2杯は飲めてしまう、素晴らしいつまみなのだ。

 ここの塩辛は、塩辛と言いつつも、それほど塩辛くないのが大きなポイント。

 塩辛さよりも、イカの旨みがグワァ~~ンと前面に押し出されてくるのだ。

 「冷奴」(200円)と一緒にもらって、塩辛奴にして食べても美味しいし、塩辛を食べ終わった後の漬け汁でいただく「いか刺身」も旨い。

 ちなみに、「いか刺身」と「いかみみ刺身」(240円)は、どちらかひとつを、ひとり1回しか注文することができないので、『後で塩辛の漬け汁で刺身を食べよう』と思っている場合には、刺身の注文はその時まで控えておきましょう。

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 当初の想定どおり、5杯目だけでは「自家製塩辛」は食べきれず、6杯目(ソト2・ナカ6)のナカをもらって、漬け汁まで、すべてを完食した。

 午後7時まで、じっくりと2時間半も立ち飲んで、ホッピーが2ラウンド6杯、つまみが5品でのお勘定は2,530円でした。

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 やぁ、美味しかった。今夜も大満足じゃ! どうもごちそうさま。

 あ、そうそう。荻窪「やきや」の夏休みは8月12日から16日までの5日間。休み明けの営業は8月17日(水)からです。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和4(2022)年8月4日(木)の記録》

(次回) 22.12.07 イカ大根の予感が的中 … 立呑み「やきや」(荻窪)

食べログやきや 荻窪店立ち飲み居酒屋・バー / 荻窪駅

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