変わらないのが有難い … やきとり「たつや南店」(恵比寿)
いつもの仲間と3人で、いつもの店で同窓会である。
開店時刻の午後4時ちょっと前に店に着いて、Kさんが、「4時から3人で予約してるKですけど」と声をかけると、「どうぞ、こちらです」と快く席に案内してくれた。
席もまた、いつもと同じテーブル席である。
Kさんがちょっと遠く(横須賀)に住んでることもあって、年に1、2回しか集まれないんだけど、こうしていつもの場所に、いつものように集まると、すぐに前回の続きの気分になれるのがいいよね。
まずは「サッポロラガービール(赤星)大瓶」(650円)を2本もらって乾杯である。
あわせて出される「お通し」(200円)は春雨の酢の物だ。
岡山の「成田家」や「鳥好」には、『鳥酢(とりす)』という、鶏肉と春雨の名物料理がある。
ツルッと食べられる春雨は、最初の一品として、とてもいいですね。
その春雨の酢の物をいただきながら注文したのは、「がつ刺し」(400円)である。
「たつや」に来ると、駅前店でも南店でも、「がつ刺し」をたのまずにはいられない。
ひとり1つずつ、3人分もらった。
ガツは豚の胃袋。これを茹で冷まして細切りにし、ポン酢醤油をかけて、刻みネギをトッピング。小鉢のフチに、ねり辛子を添えたらできあがりだ。
これをグリグリとかき混ぜていただく。
コリコリとしたガツの弾力感がたまりませんねぇ!
続いては『やきとり』。
ここの『やきとり』は、豚のもつ焼きと野菜焼きで、注文は1種2本から。
「レバ」(1本180円)、「シロ」(1本190円)、「テッポー」(1本190円)を3本ずつ、タレで注文し、その焼き上がりを待つ間のつまみとして「枝豆」(380円)と「らっきょう」(340円)ももらった。
「らっきょう」は塩ラッキョウではないものの、酢もそれほど強くなく、いいつまみになる。
Hさん、Kさんは福岡出身。博多のらっきょうは甘酢漬けで、甘みがあるのが特徴なんだそうな。
3人で来ると頼む料理も、いつもほぼ一緒。それでいいのだ。
同い年の3人で、お互いの無事を確認しつつ、これまた我われの同級生で、10年前に亡くなった、Hさんのご主人を偲ぶのがこの会の主目的。
お酒や料理は、その主目的を補佐してくれる役割でいいのである。
間違って変な店に行って、その主目的が阻害されることは避けなければならない。だからこそ毎回、安心安全の「たつや」に来ているのでした。
ビールに続いては、前回もらったホッピー券3枚を使って、3人分のホッピーをもらう。
ホッピーもまた、「たつや」の名物的な一品。
昭和51(1976)年に「たつや」がオープンした当日、ホッピービバレッジの故・石渡光一会長(当時社長)がお祝いに駆けつけ、三冷ホッピーのつくり方を直々に伝えると共に、ホッピージョッキを冷やす専用の冷蔵庫を贈呈したそうだ。
すぐに一杯めのホッピーを飲み終えて、続いては「黒ホッピー」(480円)をもらう。
「たつや」は、黒ホッピー発祥の店としても知られている。
「たつや」の店主・佐藤正光さんが、ホッピーにギネスを混ぜたのを愛飲していることを知ったホッピービバレッジの担当者が、10年ほどの開発期間の末に、平成4(1992)年に、黒ホッピーの商品化に成功したのである。
最後はこれまた定番の「川えび揚」(450円)をつまみに、「ホッピー」(480円)をもらって締めくくった。
ゆっくりと2時間半ほど楽しんで、今宵のお勘定は7,950円(ひとりあたり2,650円)でした。どうもごちそうさま。
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