お通しから素晴らしい … 郷土料理「とう七(とうしち)」(蘇我)
蘇我(千葉県)への出張で、同行のAさんと共に夕食にやってきたのは、蘇我駅から歩いて10分ほどの住宅街の中にある、郷土料理と地酒の「とう七」だ。
店の1階は車庫になっていて、階段を上った2階が店舗である。
平日、午後5時半のこの時間帯、先客はおらず、我われ二人は小上がりに並ぶ4人用座卓のひとつを使わせてもらった。
天井が高く、となりの座卓までの距離もあって、ゆったりとした造りなのがくつろげますね。
この空間を店主ご夫妻お二人で切り盛りされているようだ。
まずは「サッポロ黒ラベル生樽」と「エビスビール生樽」が選べる「生ビール(中ジョッキ)」(500円)から、「サッポロ黒ラベル生樽」のほうをもらって乾杯する。
「サッポロ黒ラベル生樽」と「エビスビール生樽」が同じ値段というのは、あまり見たことがない。もしかすると、それぞれの銘柄で中ジョッキの大きさが違うのかな?(未確認です。)
すぐに出された「お通し」に驚いた。
細長いお皿に、玉子焼きや煮魚(一切れ)、たけのこ煮物など5品が盛り合わされている。
これは嬉しいなぁ。私のように飲むときはあまり食べない呑兵衛だと、これだけで3杯ぐらいはいけそうだ。
しかも、後でお勘定額から逆算してみたところ、この立派なお通しが、なんと300円! この金額に、もう一度驚いた。(あくまでも推定価格ですが…。)
ずらりと並ぶ料理メニューから、「オニオンスライス」(250円)と「肉どうふ」(650円)を注文すると、すぐに大きめの小鉢にたっぷりと盛られた「オニオンスライス」がやってきた。
10分ほどして、「肉どうふ」もできあがってきた。これもまた、小さな土鍋にたっぷりだ。
さっそく添えられた小鉢に取り分けていただきながら、「生ビール(中ジョッキ)」もおかわりした。
七味唐辛子のフタのところに、『←穴』と、出る方向を示すシールが貼られているところにも、店主ご夫妻のお客に対する心づかいを感じますね。
2杯めの生ビールも飲み干して、さて次は何にしよう。
入口の看板に、「郷土料理 地酒 とう七」と書かれていたとおり、カウンターの中の棚やカウンター上には、日本各地の地酒がずらりと並んでいる他、焼酎の数も多い。これは迷いますねぇ。
そんな中に、どんと甕(かめ)が鎮座しているのを見て、改めてメニューを確認すると、「当店オリジナル かめ焼酎 鹿児島県」という芋焼酎を発見。
この「かめ焼酎」(350円)をお湯割りでもらった。
つまみとして追加注文したのは「野菜天ぷら」(580円)。
予想どおり、これまたボリュームたっぷりだ。
『ボリュームたっぷり』は、この店のトレードマークなのかもしれない。
さらに「生ラッキョのみそ和え」(250円)ももらう。
細く細く刻まれた生ラッキョ。最後に胡麻を振りかけて仕上げられている。
これがもう、芋焼酎のお湯割りに合うこと合うこと!
すぐにお湯割りもおかわりだ。
同じ蘇我の、このすぐ近くにある居酒屋「亀千」でいただいた「豆あじ唐揚酢」が、とても美味しかったことを思い出して、壁の短冊メニューにある「小アジ唐揚げガーリック風味」(450円)を注文すると、「サイズ的には小アジというより豆アジだね」と店主。
おぉーっ。まさにそれが希望。豆アジが旨いんだ。
そして出てきた小アジ唐揚げが美味しいこと。
この店でもやはり、食べると苦(にが)い小アジの内臓部分を、1尾1尾、ていねいに指でちぎって処理している。
『やめられない止まらない』とはこのことで、あっという間に小アジ唐揚げを完食した。
小アジ唐揚げがあまりにも美味しかったので、すぐに「揚げ物をもう一品」という話がまとまって、「芝エビ唐揚げ」(450円)を追加注文した。
壁の短冊メニューの揚げ物のところには、その「芝エビ唐揚げ」の他に、「川えび唐揚げ」(450円)や、「穴子天ぷら」(650円)、「ふぐ唐揚げ」(580円)などもあって、どれにするか、かなり迷いましたねぇ。
食べもの飲みものの美味しさと、居心地の良さに、ゆっくりと3時間半も楽しませてもらって、焼酎お湯割りは二人で9杯。
お勘定は7,880円(ひとり当たり3,940円)でした。どうもごちそうさま。
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