にっきーさんと博多呑 … 大衆割烹「寿久(ひさきゅう)」(博多)

近所の飲み友達だった、にっきーさんが札幌に転勤されたのは2015年(平成27年)9月のこと。
にっきーさんが札幌にいる間に、ぜひ一度、札幌に行ってみたかったのだが、それがかなわぬまま、2021年(令和3年)4月に、にっきーさんは博多に転勤となった。
全国に支店がある大きな会社なので転勤は当たり前なのだろうが、北海道から九州へ。北から南への大異動である。
そして今回、長崎出張の帰り道に博多に立ち寄ることができたので、にっきーさんにご連絡して時間を取ってもらった。
にっきーさんが予約してくれた待ち合わせの酒場は、博多駅筑紫口のすぐ近くにある大衆割烹「寿久」である。
実はここに来るのは2度目。数年前に、『いかにも大衆酒場』といった外観に引かれて、ひとりでふらりと入ってみたのだが、残念ながら満席で、あきらめざるを得なかったのだ。

そんなわけで、初めて入れた店内は、右手にレジと、2階・3階の座敷席へと上がる階段がある。
左手には刺身やサラダなどが並ぶ冷蔵陳列ケースがあり、そこから勝手に選んで持っていっていいという、まるで大衆食堂のような仕組み。
奥に向かって長い店内は、右手の壁にそって、グンと長い直線カウンターがあって、固定式の丸椅子が、ずらりと15席。
左手には4人用テーブルと2人用テーブルが整然と並んでいて、カウンター席がある側とは、木製の低い欄干で仕切られている。
テーブル席が予約されていたが、開店時刻の午後5時に入店したため、カウンター席もまだ空いていて、風情あるカウンター席側で飲ませてもらうことにした。

まずはアサヒ生ビール「マルエフ(中ジョッキ)」(480円)2杯を注文し、それが出てくるまでの間に、にっきーさんが入口近くの冷蔵陳列ケースから「ごまさば」(490円)、「すもつ」(360円)、「かんぱち刺身」(540円)の3品を持ってきてくれた。

店内の壁には、ずらりと料理の短冊メニューが並んでいて、その数ザッと75種類。

短冊メニューは青・黄・赤に色分けされていて、青は刺身やサラダなど、冷蔵陳列ケースにも並べられているもののようだ。

黄色は天ぷら類、そして赤がその他の焼き物や炒め物、一品料理のようである。

それら色分けされた料理の短冊メニューとは別に、壁の上部に白い短冊メニューで、飲みもの類が並んでいる。
特筆すべきは焼酎だ。麦、芋、そばの3種類の焼酎の一合瓶が、それぞれ380円。
これらを注文すると、お湯、水、氷などの割り材は別に出してくれるようなので、自分の好みに合わせて、お湯割りや水割り、ロックなどを作るのである。
焼酎が一合(180ml)あれば、お湯割りや水割りならば、3杯ぐらいは作れるよねぇ。それで380円なんだから、爆発的に安いと言えよう。

しかし今夜は、この先もまだ長いことが予想されるので、ここ「寿久」では焼酎には進まず、もう1杯ずつ「マルエフ」をもらった。
「マルエフ」が飲めるお店は、それほど多くない。
都内だと神保町「ランチョン」、立石「二毛作」、新橋「BIER REISE '98」、渋谷「多古菊」などに置かれている。

食べ物、飲み物とご紹介したが、この店のもうひとつの特長は、店のおばちゃんたちの心地よい接客だろうなぁ。
お客さんたちの様子をよく見ていて、食べ物も飲み物も、注文したいときにすぐ注文することができる。むしろ先取りして注文を取りにきてくれるほど。これもすごいことだよねぇ。
にっきーさんとの博多呑み。1軒めの「寿久」では、1時間ほどの間に、ひとり2杯ずつの「マルエフ」と、二人で3品の料理をいただいて、お勘定は3,310円(ひとり当たり1,655円)でした。
どうもごちそうさま。
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