昭和の食堂を現代風に … 大衆食堂「てんぐ大ホール」(新宿)

新宿大ガードのすぐ近くに「てんぐ大ホール」という大衆食堂があるのを発見し入ってみた。
土曜日の午後3時半という中途半端な時間帯ながら、テーブル席がずらりと並ぶ広い店内は大にぎわい。さすが新宿である。
入ってすぐのレジのところにいる店員さんに「ひとりです」と告げると、「こちらにどうぞ」と、入口近くの向かい合った並行カウンター席のような一角に案内してくれた。

まずは飲み物。
酎ハイやウーロンハイ、パンチレモンサワーなどが209円と安い。
サッポロ生ビールのジョッキも319円と安いのだが、なぜかサッポロラガービール大瓶は715円と、やや高め。

そんな中から「ホッピーセット白」(429円)を注文すると、「大衆スタンド てんぐ大ホール」というマークの入ったジョッキで出してくれた。

さて、つまみは何にしよう。
ちびちびとホッピーを飲みながら、料理メニューを確認する。

『大衆食堂』と銘打っているだけあって、メニューにはつまみなどの一品料理のメニューと、食事物が中心の食堂メニューがある。

それとは別に『ごはんにも、おつまみにもぴったり!』と書かれた「小皿メニュー」というのもあって、「焼きのり」(50円)、「納豆」(100円)、「玉子焼き」(150円)、「ポテサラ」(165円)、「とろろ」(200円)、「ねぎとろ」(200円)、「自家製豆腐の奴」(209円)、「もやしナムル」(209円)などの料理が並んでいる。
座って飲み食いできる店ながら、まるで立ち飲み屋のような値段である。

けっこう迷って「ねぎだくホルモンポン酢」(385円)を注文した。
他にも「もつ煮込み」(429円)や「やわらか牛すじの肉豆腐」(429円)、「鶏レバー刺し」(429円)、「砂肝刺し」(429円)といった、モツ好きが楽しめそうな料理が並んでいる。

すぐに1杯めのホッピーを飲み干して、「中(なか)」(おかわり焼酎、187円)をもらうと、チロリに氷入りの「中」を持ってやってきた店のおねえさんが、そのままジョッキに注いでくれた。

店名からもわかるとおり、「てんぐ大ホール」は、「天狗」(1969年~)、「テング酒場」(2007年~)、「立呑み神田屋」(2018年~)などを展開しているテンアライド株式会社が、2021年4月22日に千葉県船橋市に1号店をオープンした、新たな業態なんだそうな。
『美味しい・安い・面白い』をテーマに、「昭和の大衆食堂を現代風にアレンジ」、「ビックリするほど安い」、「思わずパシャリの『映える』メニュー」、「家族みんなで楽しめる」といった方向性を目指した業態として、現在は全国で9店舗が営業している。
ここ新宿西口大ガード店のオープンは2021年7月。元の「天狗 新宿西口大ガード店」が、「てんぐ大ホール」としてリニューアルオープンとなった。
こんな動きはテンアライド株式会社のみではなくて、「庄や」(1973年~)を展開する株式会社大庄も、2021年10月4日に飯田橋に大衆食堂「定食のまる大」をオープンし、こちらも現在は8店舗に増えている。

「ねぎだくホルモンポン酢」を食べ終えて注文したのは「ハムエッグ」(429円)。
なんとこの「ハムエッグ」、同じ値段で目玉焼きの数が2・3・4個から選べるのだ。もちろん4個でお願いした。
まるで立会川の「お山の大将」のようだなぁ。向こうは1個から10個まで、より幅広く選べるが……。

ほぉ~ら出てきた「ハムエッグ」。とろっと半熟に仕上げられて、残念ながら1個はちょっと崩れている。
でも大丈夫。白身のところを少しずつ切り分けながら、黄身をからめていただく。
っくぅ~っ。うまいのぉ!

ハムエッグと言いつつも、ハムとエッグは別々になっていて、ハムは目玉焼きの下にある。ハムの反対側には千切りキャベツも敷かれていて、マヨネーズも添えられている。
……、ということは……。

そう! 渋谷の「富士屋本店」のような『ハムキャ別』が楽しめるということですね!
これもまた嬉しいなぁ。

「中」をもう1度おかわりしてソト1・ナカ3。これで、ピッタリとソトがなくなった。
1時間半ほど楽しんで、今日のお勘定は1,617円。お通しも席料もなしというのがいいですね。

支払いは現金かカードということだったので、カードで支払った。
どうもごちそうさま。
(食べログ) 大衆スタンド てんぐ大ホール 新宿西口大ガード店 (居酒屋 / 新宿西口駅、西武新宿駅、新宿駅)
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