安いは旨いは!平ガニ … 「南部もぐり(なんぶもぐり)」(本八戸)

3年連続3回目の「南部もぐり」。
今宵の絶品は、なんといっても「平ガニ(オス)」(550円)でした。
値段からも想像がつくとおり、そんなに大きくはなくて、甲幅が10cmぐらいの中型のカニなんだけど、その身がすごく美味しい。
地元の「陸奥男山」の燗酒ともよく合いますねぇ。
この記事を書くのにあたって、改めて調べてみたところ、八戸で『平ガニ(ヒラガニ)』と呼ばれるこのカニの標準和名は『ヒラツメガニ(平爪蟹)』。
日本中の海でとれるんだけど、食用とされているのは主に東日本なんだそうな。
それで今まで知らなかったのかなぁ。いいものを知ることができて本当に良かった。

火曜日の今日、同行のKさんと一緒に「南部もぐり」にやって来たのは午後6時半。
今回もまた奥の座敷の一卓に座り、Kさんは「生ビール(中)」(400ml、715円)を、私は「生ビール(大)」(800ml、1,045円)をもらって乾杯すると、すぐに出された「お通し」(550円)は、ひとり2品ずつ(山芋千切り系とキュウリ系の小鉢)。

生ビールでのどを潤しながら、壁のホワイトボードに書き出されたメニューを確認する。
つまみは330円から、一番高くても「カンパチ刺」の880円。ざっと50品が並んでいる。
そんな中から、まずは「イカ刺」(660円)と「ミズコブタタキ」(330円)を注文した。

「イカ刺」は、スルメイカの身、耳、そして肝の部分が盛り合されている。
肝を醤油皿に取って溶かそうとがんばったが、新鮮でギュッとしまった肝はなかなか溶けない。そのままツルッといただいた。
ッショ~~~ッ。こりゃまた濃厚で旨いねぇ!

「ミズコブタタキ」は、東北の山菜「ミズ」(ウワバミソウ)のコブの部分。
春にはミズの根っこや茎の部分を食べるそうだが、夏から初秋になると茎の先端、花が咲いた葉の付け根に、赤茶色くふくらんだコブができる。
これをいただくのが、この時季ならではの楽しみなんだそうな。

生ビールを飲み切ったところで、飲み物は「燗酒(大)」(880円)に移行する。
この燗酒の銘柄が、地元・八戸酒造株式会社の「陸奥男山」なのだ。

同じ酒造で造られている「陸奥八仙」も有名だが、この店には実に10種類もの『八仙お酒メニュー』が出されている。

そして追加のつまみとして注文したのが、冒頭でご紹介した「平ガニ(オス)」(550円)と「皮はぎ刺」(660円)だったのだ。
今日の「皮はぎ刺」には、残念ながら肝はありませんでした。

3本目の「燗酒(大)」をもらったところで、〆も兼ねたつまみとして、Kさんは「お茶漬(すじこ)」(440円)を、私は「せんべい汁」(660円)を注文した。

出てきた「せんべい汁」は、ひとり用の小鍋にたっぷりで、具もたっぷりだ。
とにかく汁が美味しくて、ちょっとアルデンテに煮込まれた『せんべい』もいいんだなぁ。
「せんべい汁」もまた、八戸に来ると必ず食べたい料理のひとつなのだ。

3時間近く、ゆっくりと過ごさせてもらって、今夜のお勘定は二人で8,800円(ひとり当たり4,400円)でした。
今日もまた、すべての料理が美味しかったが、平ガニの存在を知ることができたのが最大の成果だったなぁ。これまた八戸に来たら必ず食べたい料理のひとつになるだろう。
どうもごちそうさま。また来ます!
| 固定リンク | 0
コメント