浦の松風、霞むなり。 … 「養老乃瀧(ようろうのたき)」(本塩釜)
本塩釜駅近くのホルモン料理「ひょうたん」を出て、今日の2軒めとして、これまた本塩釜駅のすぐ近くにある「養老乃瀧 塩釜店」に入った。
外観は普通の家屋に見えるのだが、内装はすっかり木造。
カウンター席もテーブル席もゆったりとした造りで落ち着けそうだ。
「ひとりです」と入ったのだが、6人が座れるL字カウンターには3人の先客がいて、テーブル席に案内された。
平日午後7時半のこの時間帯、テーブル席側には先客はおらず、ひとりで広々だ。
まずは「養老ビール(中びん)」(484円)を注文すると、一緒に出された「お通し」(231円)は松前漬。いいつまみですねぇ。
実は「ひょうたん」を出たあと、1977(昭和52)年創業の「おでん三吉」に向かったのだが、残念ながら営業していなかったのだ。
この記事を書くのにあたって、改めて「食べログ」を確認してみたところ、現在も『このお店は休業期間が未確定、移転・閉店の事実確認が出来ないなど、店舗の運営状況の確認が出来ておらず、掲載保留しております』という状態でした。
で、改めて駅の近くに戻ってきて、ここ「養老乃瀧 塩釜店」に入った次第。
お通しの松前漬で、中瓶ビール1本を飲み切って、続いては燗酒を注文する。
燗酒は1銘柄のみという居酒屋も多いのだが、ここでは、メニューに載っているすべての日本酒が燗づけ可能とのこと。これは嬉しいですねぇ。
地元・塩釜の「浦霞 純米酒」(440円)を2杯分、ぬる燗にしてもらった。
今まで知らなかったけど、「浦霞」のラベルには、『鹽竈の 浦の松風 霞むなり 八十島かけて 春や立つらん』という短歌が書かれている。この歌から「浦霞」という名前が付けられたんですね。
その燗酒に合わせるつまみとして、『冬の鍋メニュー』から「湯豆腐〈あおさのお出汁〉」(462円)を注文すると、鍋ものは卓上で作るのと、厨房で作ってから出すのとが選べるとのこと。厨房で作って出してもらった。
さて塩釜。『寿司の街』とも呼ばれるほどの寿司激戦区ながら、実はホルモンの店も多いのだ。
本塩釜駅の近くだけでも、今日の1軒めとしていった「ひょうたん」の他に、焼肉・ホルモン「鹽竈」や「宙船」、炭火焼肉「ぐら」、「とんとん」、焼肉「とんちゃんや」といったホルモン店がある。
ゆっくりと塩釜に来れる機会があれば、これらの店も回ってみたいですねぇ。
それにしてもこの『あおさのお出汁』の湯豆腐は美味しいなぁ。
「浦霞」の燗酒との相性も、間違いなく抜群だ!
チェーン居酒屋のいいところは、全国どこでも、同じ味の料理が同じ値段で(しかもたいてい安く)食べられるところにある。そしてお酒もたいていは安い。
出張が多い私の職場にも、チェーン居酒屋のファンは多い。日本中、どこに行っても大きくハズレることがなく、安心して過ごせるのがいいんだろうな。
なかでも「養老乃瀧」は地元密着型で、お店の人も長く勤めていて、常連さんも多い。老舗の個人店と変わりがない感じのお店が多いのだ。
1時間半ほど楽しんで、今夜のお勘定は2,057円。PayPayで支払って店を後にした。
どうもごちそうさま。
ちなみにこの翌日は、昼は「仁王寿司」のお寿司をいただき、夜は「しらはた」で、お寿司も含まれたコース料理で地酒。『寿司の街』らしい1日を過ごすことができました。
(次回) 23.04.15 たっぷり牛ホルモン鍋 … 「養老乃瀧(ようろうのたき)」(本塩釜)
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