ビルの2階は大賑わい … 酒蔵「駒忠(こまちゅう)」(阿佐ヶ谷)

阿佐ヶ谷駅北口から歩いて1分ほどの酒蔵「駒忠」。
私自身は初めてやって来たのだが、ビルの2階の店なのに、ものすごく賑わっている。
客層は老若男女と幅広く、グループ客もいれば、ひとり客もいる。

『入れるのかなぁ?』とちょっと不安になりながらも、店員さんに「ひとりです」と告げると、「こちらにどうぞ」と、8人ぐらい座れる大テーブルの一角に案内してくれた。
カウンター席が満席の場合、ひとり客はこの大テーブルに間隔をあけて案内されるようだ。
ちなみにカウンター席は5席分で、真ん中に感染防止仕切りを立てて、2組のカップルが使っている。

飲み物として「ホッピー」(550円)をもらうと、一緒に出された「お通し」(275円)は昆布の煮物だ。
ジョッキが大きいからかもしれないが、ホッピーのナカ(焼酎)の量が少なく感じるなぁ。
ホールを行き来している店員さんは5人ぐらいと多いのに、まだ足りないようで、店内にはアルバイト募集中の掲示も出されている。
ということは、この賑わいは今日だけのことではなくて、毎日なんだろうなぁ。
こんなにも人気がある酒場とは、まったく知らなかった。

さてつまみ。
『とりあえず一品メニュー』には、冷奴、冷やしトマト、甘らっきょ、板わさ、もろきゅう、ねぎ納豆などの「250円メニュー」(275円)や、あじフライ、コロッケ、メンチカツ、さつま揚げ、鳥天ぷら、キムチ納豆などの「300円メニュー」(330円)の他、酎ハイ、ハイボール、清酒一合などの「300円ドリンク」(330円)が、合わせて40品近く並んでいる。

そして通常の「おしながき」には、刺身、酢の物、珍味、サラダ、冷たい食べ物、温かい食べ物。

揚げ物、炒め物、焼き物、串焼き、ご飯物、そば・うどん、デザートが、全部で80品ほど。

さらに黒板には、今日の日替りメニューも25品ほど書き出されていて、迷うことこの上なし。
通常の「おしながき」もそれほど高くはないが、黒板メニューに安いものが多い。
「あじ刺し」や「鶏レバ刺し」が330円で、「平目刺し」だって550円だ。
品数の多さに加えて、この安さも、人気の理由のひとつなんだろうなぁ。

かなり迷って注文したのは、黒板メニューの「あら煮」(385円)。
ホッピー瓶の大きさと比較してもらうとわかるとおり、この「あら煮」が丼(どんぶり)ほどの大きさの食器で出されて、ボリュームたっぷり。
しかもいろんな魚のアラが入っている。
これで385円ってどうよ!

「あら煮」のボリュームがすごいので、これだけでホッピーの「ナカ」(220円)を3回もらって、ソト1ナカ4。
ナカの量に合わせて、ソトを少なめに注いでいたこともあって、ソトがもう1杯分ぐらい残っている。

本当は「あら煮」の他に、もう一品ぐらい食べたいのだが、食べても食べても、「あら煮」が減らない。
むしろ、帰るまでに「あら煮」をすべて完食することができるかどうかが、最大の課題になってきた。
魚好きにとっては嬉しい悲鳴である。

なんとか「あら煮」の魚を食べきって、5杯めとなる「ナカ」(220円)とともに、「冷奴」(275円)を注文した。
この「冷奴」を、「あら煮」の汁に入れて食べようと思っているのだ。
魚の出汁がいっぱい出たこの汁を残すのはもったいないもんねぇ。
そしてホッピーも、ソト1ナカ5で、ちょうどソトもなくなった。

ゆっくりと2時間ちょっとの酒場浴。今夜のお勘定は2,365円。PayPayで支払って店を後にした。
どうもごちそうさま。
(次回) 23.11.04 黒板にずらりと海の幸 … 酒蔵「駒忠(こまちゅう)」(阿佐ヶ谷)
(食べログ) 酒蔵 駒忠 阿佐ヶ谷店 (居酒屋 / 阿佐ケ谷駅、南阿佐ケ谷駅)
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