海鮮かきあげを出汁で … 「赤ひげ 姉妹店」(新開地)

この店に何度も来ているのに、今日、初めて知ったことがあった。
それは、天ぷらを湯豆腐の出汁で食べることができるということ。
そのことがわかったのは、同行のAさんが「海鮮かきあげ」(280円)を注文したときだった。
店のおにいさんから、「『海鮮かきあげ』は出汁でいいですか?」という逆質問。
Aさんは(もちろん私も)何のことか分からず、『???』となりつつも、「あ…、はい……」というあいまいな回答をした。
すると、厨房のフライヤーでカラッと揚げられた「海鮮かきあげ」はお椀に入れられ、そのお椀に湯豆腐の出汁を入れてから、こちらに出してくれたのだ。
なるほど、これが『出汁で?』という質問の意味だったのか。
聞けば「海鮮かきあげ」のみならず、すべての天麩羅について、出汁かけにするかどうか選べるとのこと。
出汁かけはサービスで、追加料金は発生しない。
もちろん、出汁はかけずにそのまま出してもらい、塩や醤油、ソースなどで食べるのも選べる。
熱々の湯豆腐の出汁でいただく、出来たての天麩羅。旨いに決まってる。
思わず私も、「こっちにも『海鮮かきあげ』を出汁で!」と注文したのでした。

神戸への出張のときに「赤ひげ姉妹店」にやって来るのは、もはや定番の流れになってきた。
『うまい、安い、居心地がいい』
人気大衆酒場に共通する基本的な三要素ではあるが、まさにそれが、この店にリピートしている最大の理由である。

今日はよそで軽くビールを飲んだ後だったので、Aさんも私も「麦焼酎」(330円)の水割りでスタートした。

Aさんが選んだ最初のつまみは、『おでん』の「牛すじ」(150円)と「大根」(100円)。この店の「牛すじ」が、とにかく旨いのだ。

私は「たいの刺身」(350円)をもらった。
この店で「たいの刺身」を注文するのは、自分の中ではすっかり定番となっている。
こんなにも美味しくて安い「たいの刺身」を毎日のように食べることができる地元の呑兵衛たちが、うらやましい限りである。

その「たいの刺身」で1杯めの麦焼酎水割りを飲み干して、2杯めをもらうと共に「玉ひも煮付」(250円)を注文した。
こっち(西日本)だと当たり前のように出される『玉ひも』だけど、首都圏の酒場ではあまり見かけないんだよなぁ。なんでだろう?
『玉ひも』は子供のころから好きだったので、メニューにあるのを見つけると、ついつい注文してしまうのだ。
この店の「玉ひも煮付」も美味しいよねぇ。

そして同じように麦焼酎水割りをおかわりしたAさんが注文したのが、冒頭でご紹介した「海鮮かきあげ」(280円)だったのだ。
追いかけるように注文した私の分の、「海鮮かきあげ」出汁かけもやってきた。

最初はそのままいただいて、一味唐辛子をちょっと加えていただき、さらにまた一味唐辛子を振り掛けてと、じわりじわりと辛味を足しながら、具材としての「海鮮かきあげ」をいただいていく。
そのままの出汁も美味しいが、辛味が加わってくると、また違った味わいになって面白い。こりゃ酒が進むなぁ!

具材の「海鮮かきあげ」を食べ終えても、お椀に残っている出汁だけで、さらにグイグイと飲むことができる。
すぐに麦焼酎水割りもおかわりだ。
この出汁をかけてもらう天ぷらも、この店に来るたびに必ず注文する料理になりそうだ。

ふたりとも、4杯めとなる麦焼酎水割りをもらって、〆の食事とつまみを兼ねて「やきオニギリ」(180円)を注文した。
この店の「やきオニギリ」は、業務スーパーで売られているような袋入りの冷凍おにぎりを、注文を受けてからバーナーで炙って出してくれるもの。
だから出てくるのも早いし、個々のおにぎりの出来上がり状態のバラツキもないのだ。

「やきオニギリ」は一皿に2個で出されるので、1個ずつ分け合っていただいた。
3時間近く、ゆっくりと過ごさせてもらって、今夜のお勘定は二人で4,210円(一人当たり2,105円)でした。どうもごちそうさま。
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