赤坂にも大衆酒場あり … 居酒屋「赤札屋 弁慶(あかふだや べんけい)」(赤坂)
高校時代の同窓生との飲み会の前に、ひとりゼロ次会でやって来たのは赤坂にある「赤札屋 弁慶」だ。
午後4時に開店したばかりの店内には、すでに数組の先客がいる。
ひとりの私は、入ってすぐ目の前にある6席ほどのカウンター席の一番奥に案内された。
店内は左手壁際と右手壁際にテーブル席が並び、その間の低い仕切り壁のところが短いカウンター席になっている。
短いカウンター席の奥側は、左右の壁際に加えて、中央部にもテーブル席が並ぶ造りだ。
店のおねえさんに「飲みものは?」と聞かれ、まずは「メガジョッキチューハイ(レモン入)」(250円)を注文すると、どかんと大きいメガチューハイが出された。
ここのチューハイは、標準サイズの「ジョッキチューハイ(レモン入)」が150円で、メガジョッキが250円という安さなのだ。
さらに面白いのは、サワー類はすべてプラス100円でメガジョッキにできるということ。
ということは……。標準サイズの値段が高いものほど、メガサイズでもらうとお得ってことですね。
例えば「クエン酸サワー」(390円)の場合、プラス100円の490円でメガサイズになるので、絶対にメガサイズのほうを注文すべきなのである。
そのメガチューハイと一緒に出された「お通し」(390円)は、とっても小さな冷奴。
これで390円というのは『席料』的な要素も含まれているんだろうな。
このあと本格的な一次会が控えているので、料理のほうは軽めにしておこうと、「ガツポン酢」(400円)を注文すると、けっこう大きな器で「ガツポン酢」がやって来た。
私のすぐ後に、カウンター席の入口側に入ってきた男性客は、「生ビール(中)」(420円)と焼鳥を注文している。
「焼鳥は2本からです」とおねえさん。
この『2本から』という場合、その解釈が2通りある。
例えば阿佐ヶ谷「川名」の『2本から』は、『1回の注文につき2本以上』ということで、種類は混ざってかまわない。「シロ1本とレバ1本」(合わせて2本)という注文もOKなのだ。
この店の『2本から』はそうではなくて、『1種類ごとに2本以上』ということのようだ。
焼鳥は1本が180円なので、1種類当たり最低でも360円からの注文ということになる。
出てきた焼鳥を見ると、それほど大きいわけでもなくて、いろんな酒場で見かける通常のサイズ。
後から入ってきたお客さんたちも、焼鳥を注文されている人が多かったが、この店で焼鳥を注文するのは、コストパフォーマンス的にはあまり良くないかもしれないですねぇ。
サワー類のメガジョッキが安いので、全体的に安そうな店と感じてしまうが、全体的な価格設定は、「一軒め酒場」や「神田屋」、「ほていちゃん」などのほうが安いようだ。
しかしながら、これまた他のお客さんが注文した「ポテトサラダ」(350円)の量を見てびっくりした。大きな器に、ひとりでは食べきれないほど爆盛りである。これはすごいねぇ!
30分ほどで1杯めのメガジョッキを飲み干しておかわりすると、同じジョッキにチューハイを注いでくれて、レモンスライスももう1枚、追加投入してくれた。
「ガツポン酢」も残り少なくなってきたので、次なるつまみを考える。
ひかれているのは、「本日のおすすめ」と書かれたホワイトボードの「マグロのエスカベッシュ」(450円)や「エビセンベイ」(300円)。
席に置かれたグランドメニューだと煮込み系かなぁ。これが普通の「煮込み」(400円)の他に、「牛すじ煮込み」(450円)、「牛肉豆腐」(500円)、「牛肉チゲ鉄鍋」(500円)とあって迷うことこの上なし。
ん? 「ドカン鉄板焼」(450円)ってなんだ?
気になって仕方がないので、これを注文してみることにした。
待つことしばし(5分ほど)。出てきた「ドカン鉄板焼」を見て驚いた。
豚肉、玉ねぎ、にんじん、ピーマンがたっぷりとのった、スープスパゲティ風の料理なんだけど、ざっくりと言って、ランチでもこの一品で十分なぐらいの量である。
食べてみると、これがまたすごく美味しい。
後で調べてみたところ、この「ドカン鉄板焼」は、四ツ谷などにある老舗洋食店、「BANBI(バンビ)」の名物メニューのようだ。知らなかったなぁ。
2杯めのメガチューハイを飲み干したところで午後5時20分。
どんなに遅くとも6時には店を出ないと一次会に間に合わないので、メガチューハイをもう1杯というのは難しそう。
そんなわけで、3杯めは普通の「ジョッキチューハイ(レモン入)」(150円)をもらった。
両者を並べてみると、メガジョッキの大きさがよくわかる。
「赤札屋」もグループ展開しているらしく、ここ赤坂店の他、四谷店、大森店、新橋店、六本木店、小金井店の全6軒があると書かれている。
ただし、各店でメニューの内容や値段に違いがあるようなので、チェーン店というよりは、もっとゆるやかなグループ店なのかもね。
「ドカン鉄板焼」を食べ終えて、3杯めのチューハイも飲み終えて、午後5時50分。
今日のお勘定は1,890円でした。どうもごちそうさま。
「ガツポン酢」や「ドカン鉄板焼」、他のお客さんが注文した「ポテトサラダ」の量を考えると、この店は値段の安さもさることながら、『盛りの良さ』がキーワードなのかもしれないなぁ。
このあとの一次会では、もうほとんど食べられそうにない……(爆)
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