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なぜスパゲェティー? … 居酒屋「葉牡丹(はぼたん)」(高知)他

高知の「葉牡丹」

 高知への出張で、東京駅を午前8時前に出発する新幹線に乗り込んだ。

 着いたらすぐに「葉牡丹」に行こうと思っているので、新幹線の中ではビールも飲まずに我慢ガマン。

 昼前には中継点の岡山駅に到着した。

岡山の「ことぶき」

 岡山でのちょっと早めの昼食は、駅から歩いて3分ほどのところにある大衆食堂「ことぶき」だ。

 入ってすぐ右手の、いつも座る4人用テーブル席には先客がいたので、今日は手前から3番目右側の4人用テーブル席に座った。

卓上のメニュー(表)

 駅からここまでの道中が肌寒かったので、『今日は「鍋焼きうどん」で温まろうかな』と思っていたのだが、店の中央部でストーブがガンガン焚かれていて、店内はとても暖かい。

 その暖かさに包まれた瞬間に「鍋焼きうどん」(600円)はすっかり頭から離れ、これまで食べたことがない「スパゲェティー」(550円)をいただくことにした。

卓上のメニュー(裏)

 昭和37(1962)年創業の「ことぶき」は、朝9時の開店時刻から、夕方6時の閉店時刻まで、いつでもお酒を飲むことができるのも嬉しいところ。

 入口近くに座っている先客お一人も、まだ昼前のこの時間帯からお酒をチビチビとやっているようだ。

入口横の陳列棚

 メニューには丼物や麺類が並んでいるだけだが、入口横の陳列棚に、お皿にひとり分ずつ盛られた白菜漬けや粗煮、マカロニサラダ、ワカメ酢、イワシ丸干、ししゃも、焼き魚(ぶり、さけ、さば)、山芋とろろ、里芋煮、煮魚(かれい、他2種)、海老フライなどがずらりと並んでいて、そこから好きなものを選んで取っていくのが、この店のやり方なのだ。

スパゲェティー

 出てきた「スパゲェティー」は、ケチャップ味のナポリタン。

スパゲェティー

 麺は、ちょっと太めのもちもち麺。具材は少量の薄切りハムと、それぞれ細切りにしたタマネギとピーマンだ。

スパゲェティー完食

 けっこう濃いケチャップ味なのが食を進めてくれて、あっという間に完食した。

 それにしても「スパゲェティー」という名称が面白いですね。どうしてこの名称になったんだろう?

 改めて岡山駅に戻り、特急南風(なんぷう)で高知へ。

「葉牡丹」

 はりまや橋近くのホテルにチェックインし、本日の目的地である「葉牡丹」に到着したのは午後4時半だ。

アサヒスーパードライ(中瓶)

 店内にはすでに大勢のお客さんがいるようだが、入口すぐの大きなL字カウンター席にはまだ空きがたくさんあって、私もその一角に腰を落ち着けると、まずは「アサヒスーパードライ(中瓶)」(580円)をもらって喉を潤した。

 ックゥ~~~ッ! うましっ!

 新幹線でも、大衆食堂「ことぶき」でも、飲むのを我慢してて良かった。この1杯が最高だ!

ホルモン煮込み

 1品めのつまみとしてもらったのは「ホルモン煮込み」(356円)。

 これは「葉牡丹」に来ようと思ったときから決めていた、「葉牡丹」でしか食べられない逸品なのだ。

 豚シロ100%の煮込みは東京にもよくあるんだけど、「葉牡丹」の煮込みには、それにポン酢醤油がかかっているのが大きな特徴。

 最初はびっくりしたけど、これがすっかりクセになって、今や高知に来ると必ず食べたい一品になっている。

店内のメニュー

 そんな個性的な「ホルモン煮込み」をつまみにビールを飲みながら、店内のメニューを確認する。

 卓上には印刷された定番のメニューも置かれているが、それとは別に黒板に書かれていたり、短冊として貼られたりしているメニューが存在するのだ。

「よせ鍋」と「松翁」

 そんな中から「よせ鍋」(772円)が気になって、日本酒「松翁まつおきな」(280円)の熱燗と一緒に注文した。

4年前の「寄せ鍋」

 4年前(2019年3月)に初めてこの店に来たときに、他の何品かのつまみと共にいただいたのが、この「よせ鍋」(当時648円)だった。

3年前の「葉牡丹鍋」

 これが美味しかったので、その翌年に来たとき(2020年3月)には、ちょっと奮発して「葉牡丹鍋」(当時1,047円→現在1,200円)をいただいた。

 その結果、具材は確かに「葉牡丹鍋」のほうが贅沢なのだが、「よせ鍋」も決して引けを取らない。両者の価格差を考えると、むしろ「よせ鍋」のほうにコストパフォーマンスの高さを感じたのでした。

「よせ鍋」の具材

 なにしろ、鶏もも、カキ、ぶり、えび、しいたけ、かまぼこ、エノキ、麩、豆腐、白菜、ニンジン、三つ葉と、とにかく具だくさんですからねぇ。

 実は「葉牡丹鍋」も具材の種類自体はほぼ同じ。「よせ鍋」が、鍋焼きうどん用の鍋のような、小さなひとり鍋で出されるのに対して、「葉牡丹鍋」はどーんと大きな黒い鉄鍋で出されるので、量がグンと多いのだ。

「松翁」燗酒

 そんな「よせ鍋」に合わせて飲んでいる「松翁」の燗酒は、土佐山田の松尾酒造で造られた高知の地酒である。

「葉牡丹」ラベルの一升瓶

 その「松翁」を、当店ならではの「葉牡丹」ラベルの一升瓶で出してくれるのだ。ラベルに書かれている『春夏秋冬 酒飲人の愉しみ』とという言葉もいいですね。

 すぐにお銚子の1本目が空になって、2本目をおかわりした。

 お酒1合が280円というのも嬉しいではありませんか!

 これなら遠慮なく、どんどんおかわりすることができる。

後編に続く

・「ことぶき」の店情報前回) / 「葉牡丹」の店情報前回) 《YouTube動画

《令和5(2023)年3月14日(火)の記録》

(この記事の続き) 23.05.17 〆は猪鍋焼きラーメン … 居酒屋「葉牡丹(はぼたん)」(高知)他

(食べログ)
ことぶき食堂食堂 / 岡山駅前駅岡山駅西川緑道公園駅
居酒屋 葉牡丹居酒屋 / 堀詰駅はりまや橋駅デンテツターミナルビル前駅

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