八戸の料理が勢ぞろい … 山海喰処「禄文銭(ろくもんせん)」(本八戸)

八戸での夕食で、同行のKさんと二人でやって来たのは、六日町バス停のすぐ近くにある「禄文銭」だ。
すぐとなりの『八戸を食べよう』という看板の居酒屋「あきちゃん」にするか、こちら「禄文銭」にするか、ちょっと迷って、今回は「禄文銭」にしてみた次第です。

まずは、「プレミアムモルツ生ビール(ジョッキ)」(650円)をもらって乾杯すると、「お通し」(390円)として、鴨肉が入ったミニサラダが出された。

生ビールを飲みながら、卓上のメニューを確認する。
「八戸銀鯖」、「八戸イカ料理」、そして「八戸タコ料理」というのが、それぞれメニューの括りになっている。
八戸港は、イカ、サバ、イワシの水揚げ量が多いことで知られており、特にイカは北海道に次ぐ全国2位の水揚げ量。
だからイカ、サバと言ったら八戸と思ってたんだけど、タコもあるんですねぇ!
しかもその「八戸タコ料理」が、「タコ頭の刺身」(680円)、「タコ足の刺身」(680円)、「タコ吸盤の刺身」(680円)、「タコ白子の刺身」(750円)と、その部位が細分化されているところも面白い。
青森でタコと言えば、津軽海峡で多く水揚げされる「ミズダコ」のこと。大きなものは20kgを超え、体長は3mにも達するんだそうな。だからその刺身も部位ごとに分かれてるんですね。

メニューの反対面には、店頭の看板にも、でかでかと書かれている「八戸せんべい汁鍋」が載っている。
せんべい汁は『鶏出汁 しょうゆ味』、『豚肉入り卵とじ 辛みそ味』、『きんきん しお味』の3種類が選べて、それぞれ1人前が750円。1人前から注文することができる。

さらには手書きの「本日のおすすめ」というメニューもあって、ここには八戸産の地魚料理がずらりと並んでいる。

その「本日のおすすめ」メニューから、カンパチ、エゾメバル、ブリの「刺身3点盛合せ」(1,050円)を注文。

そして「刺身にはやっぱり熱燗だよねぇ」ということで、「陸奥男山クラシック二合(燗)」(800円)をもらう。
「陸奥男山クラシック」は、「陸奥八仙」でお馴染みの「八戸酒造」の本醸造酒。
ここ八戸では古くから愛されている地元銘柄なんだそうな。

卓上には「南部赤鶏」のメニューも置かれている。
「これもぜひ食べてみよう」ということで、「赤鶏ハート」(630円)と「赤鶏砂肝」(630円)を注文した。

「赤鶏ハート」は、鶏の心臓。筋肉の部位なので、ギュッと強い弾力感がいいですね。

さらに弾力感が強いのが「赤鶏砂肝」だ。
これは鶏の胃の一部で、歯のない鶏が食べたものを砕くための重要な消化器官。だからこんなに硬いんですね。
ハートも砂肝も、間違いなく美味しい。鶏モツもいいね!

店内は古~い感じの木造家屋。なんだかゆっくりと落ち着けますね。

熱燗2合をおかわりすると、氷入りのグラスでお水も出してくれた。

続いていただいたのは「平目のヒレと皮のカリカリ揚」(680円)。
揚げたて熱々の、サクサクとした食感がたまりませんねぇ。これも美味しいや。
平目って、こういう食べ方もできるんだなぁ。知らなかった。

さらに熱燗2合をおかわりして、いよいよ八戸のイカ。「イカ足のから揚」(730円)をいただいた。
この「イカ足のから揚」の他に、「イカのポンポン焼」(780円)、「イカの一夜干し焼」(780円)、「イカの肝煮(小鍋)」(780円)、「イカバター(小鍋)」(780円)にも引かれたなぁ。
Kさんも私も、呑むときには少食なのが残念だ。

最後の〆とつまみを兼ねて、Kさんは「おにぎり(すじこ)」(260円)を、私は「焼みそおにぎり」(330円)をいただいた。
ゆっくりと2時間ちょっと楽しんで、今宵のお勘定は二人で8,790円(ひとり当たり4,395円)。
地元の料理に地元のお酒で、八戸の夜を満喫することができました。どうもごちそうさま。
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