さらに4年後の誕生会 … 「アパレシーダ(Aparecida)」(西荻窪)他

2015.06.21 ブラジル(レシフェ)にて
今から8年前の2015年6月。日本から見ると地球の裏側にあたるレシフェ(ブラジル)に単身赴任中だった私のところへ、古典酒場の倉嶋紀和子編集長と宇ち中さんが遊びに(飲みに)来てくれた。

ブラジルに来られているなかで、宇ち中さんが誕生日を迎え、「レシフェで一番おいしい」と評判のステーキハウス「スペッタス(Spettus)」で、高く高く持ち上げたボトルからツツゥ~~~ッと注いでくれる、キンキンに冷えたリキュールで乾杯してお祝いしたのでした。(詳細は→こちらの記事、動画もあります。)

それから4年後の2019年6月。ブラジルへの赴任組もみんな帰国していて、丸の内にあったブラジル料理店「カフェ・ド・セントロ(CAFE do CENTRO)」に当時のメンバーが集まって、あれから4年後の宇ち中さんの誕生日のお祝いをしたのでした。(詳細は→こちらの記事)

早いものでそれからさらに4年(ブラジルに来ていただいてから8年)が経ち、さらに4年後の宇ち中さんの誕生日を迎えました。
倉嶋さんに急なお仕事が入ったため参加できなかったのがとても残念でしたが、またみんなで集まることができました。

ちょっと早めに仕事を終えて、西荻窪に到着したのは午後4時半。まずは駅のすぐ南側にある「戎」で、ひとりゼロ次会である。

「サッポロラガー(赤星)大瓶」(630円)をもらって、つまみは「おつまみ三品盛」(330円)。
今日の「おつまみ三品盛」は、マカロニツナサラダ、イベリコ豚タン味噌漬、そして白瓜浅漬である。
サッと出てくる「おつまみ三品盛」は、最初の一品としてぴったりなのだ。

大瓶ビールを飲み切って、続いてはドカンとでっかい「トリスメガハイボール」(490円)をもらう。
普通の「トリスハイボール」(190円)も十分に安いのだが、昔ながらの大ジョッキで出される「トリスメガハイボール」はさらにお得な感じがするよねぇ。

つまみには「煮込豆腐」(260円)をもらう。

さらに「オリーブ」(100円)も追加注文した。
「戎」には、『スペイン産おつまみ』として、この「オリーブ」の他に、「チョリソー」(300円)と「マンチェゴチーズ」(480円)の3品が並んでいるのも面白いところなのだ。

とそこへ、宇ち中さんも「戎」に到着し、となり合う席でゼロ次会である。

そして、午後6時の開店時刻に合わせて、今日の会場である「アパレシーダ」に移動すると、I和泉さん、I重さんも既に到着されていた。

さっそくレシフェでよく飲んだ、ご当地のカシャーサ「PITU(ピトゥ)」で、「カイピリーニャ」(780円)を『砂糖抜き(セン・アスーカ)』で作ってもらって、4年ぶりの乾杯だ。

つまみには「ラーノさん特製ブラジル風コロッケの盛り合わせ」(1,100円)を二つもらった。
ラーノさんというのはバイーア州出身のブラジル人シェフで、キビ(ひきわり小麦)とひき肉のコロッケ、干しタラ(バカリャウ)のコロッケ、チキンのコロッケ(コシーニャ)が各1個ずつに、チーズ(ケージョ)のコロッケが2個の、合わせて5個が一人前の盛り合わせである。

こちらは「フェイジョアーダ・プレート」(1,300円)。
フェイジョアーダは、黒豆と肉などを煮込んだブラジルの代表的な料理で、ブラジルにいるときは週に1回ぐらいの頻度で食べていたような気がする。
日本人にとってのカレーライスみたいなもんだろうか。
こちらも2人前をいただいて4人で分けあった。
フェイジョアーダには付きものの、ファロッファ(キャッサバ芋の粉)やヴィナグレッチ(野菜のみじん切りソース)が添えられているのも嬉しいなぁ。

我われは、慣れ親しんだ「PITU」の「カイピリーニャ」を何回もおかわりしながら飲んでいるが、カウンター上には、ブラジル各地のカシャーサがずらりと揃っていて、それらも味わうことができる。

こちらは「Meia Lua Ouro」という、ミナスジェライス州のちょっと高級なカシャーサで、1杯が800円。
名前の一番後ろに付いている『Ouro』というのが、英語だと『Gold』、つまり『金』のこと。
普通のカシャーサが透明なのに対して、ちょっと高級なカシャーサは樽で寝かせて、薄茶色に色づいている。これを金色だと称したんですね。

つまみとして「リングイッサ」(700円)も追加注文した。
リングイッサというのは、粗びきにした豚肉を味付けして、腸に充填して作った『ブラジル風生ソーセージ』のこと。
これにもファロッファとヴィナグレッチが添えられている。

いっぽうこちらは「カラブレーザ」(700円)。
カラブレーザというのは唐辛子のことで、ざっくり言うとスパイシーソーセージみたいなものでしょうか。
リングイッサが生ソーセージなのに対して、こちらは燻製しているんだそうです。

「PITU」は海老という意味なので、そのラベルには赤い海老のマークが書かれている。

店主のウィリーさん(日本人)が、小さいながらも熟成版の「PITU」も仕入れてくれていた。
これはレシフェにいたときにも、あまりお目にかかったことがなかったなぁ。

そしてその「PITU Gold」を、きっちりと4等分して飲ませてくれた。

いやぁ、これは嬉しいぞ!
日本で「PITU」が飲めたのも奇跡に近いのに、「PITU Gold」まで飲めるとは!

この旗は、レシフェがあるペルナンブッコ州の州旗である。
我われが働いていた会社にも、国旗などと並んで掲揚されていたなぁ。

店主・ウィリーさんが出してくれたのは、レシフェのカーニバルで踊るときに使われる傘。これまたとても懐かしい。
ここ「アパレシーダ」は、ブラジルの飲み物や料理が楽しめるバーとしてのみならず、ブラジルの中古CDやLP、古本、雑貨などを販売している他、ポルトガル語教室や各種ワークショップを開催したりしているのだ。
つまり『ブラジル』をキーワードにした『なんでも屋さん』ってところでしょうか。
いつ、どんなイベントがあるのかということについては、お店の公式ブログなどでご確認ください。
午後9時過ぎまで、3時間以上楽しんで、カイピリーニャは4人で15杯。それ以外に、ストレートやロックのカシャーサもいただいたので、けっこうな量だ。
そんなにもたくさん飲んでの今夜のお勘定は4人で20,700円(ひとり当たり5,175円)でした。どうもごちそうさま。
4年後に、ぜひまたみんなで集まりましょう!
・「戎」の店情報(前回)/「アパレシーダ」の店情報 《YouTube動画》
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