北限の店舗でラ餃チャ … 熱烈中華食堂「日高屋(ひだかや)」(小山)
小山での四夜めは、ひとり呑み。
この地で行きたい酒場は何軒もある。
これまで行ったことがある中では、大衆割烹「だるま」、ヘルシー中華料理「美慧(メイフェイ)」、そして割烹「あきた」の3軒。
行ったことはないけど行ってみたいのが、ネット調査で知った家庭料理「かのん」と、「だるま」の向かいにある野楽炉「大関」の2軒だ。
ところが!
三夜連続でAさん、Yさんと思いっきり飲み、思いっきり食べ、思いっきり盛り上がったので、私の胃袋も多少疲れ気味。
ひとりの今日はサクッと飲んで、小山での最終夜を締めくくることにした。
そういう場合も想定して、軽く飲むための候補店も何軒かリストアップしているのだ。
その内の1軒が、東北新幹線沿線では最北端にある「日高屋」、小山駅さくら道(中央自由通路)にある「日高屋 バル小山店」である。
店に着いたのは午後6時。
もっと空(す)いてるかと思っていたのだが、店内はけっこう多くのお客さんたちでにぎわっていてびっくり。
私も、ひとり分ずつパーティションで区切られた壁際のカウンター席の一角に座り、まずは「ホッピーセット」(440円)と「三品盛合わせ」(350円)を注文した。
すぐに出される「ホッピーセット」の中身(お酒)は、焼酎ではなくてウォッカ。
銘柄で言うと「キリン ウォッカ」で、アルコール度数は50%だ。
このウォッカが、生(き)のまま使われているのか、水で割るなどしてアルコール度数を調整して使われているのかは確認していないが、できあがったホッピーがガツンと強めなのが嬉しいね。
「三品盛合わせ」は、やきとりネギ和え、キムチ、メンマの盛り合わせのこと。
「日高屋」では、お通しは出ないので、サッと出てくる「三品盛合わせ」や「枝豆」(210円)、「そら豆」(210円)、「中華風味付けメンマ」(160円)などは、お通し代わりの最初のつまみとして、ぴったりなのだ。
「日高屋」のセントラルキッチンは1軒だけ。これが埼玉県行田市にある。
ここで食材の仕入れや加工・調理などを一括して行うことで、味の均質化とコスト削減を実現しているのだ。
さらに鮮度にもこだわって、入荷した食材は(熟成する必要のある麺などを除いて)その日の内に製造加工し、1日1便だけで全店舗に配送しているんだそうな。
そのため、セントラルキッチン(行田市)から届けられる関東地方(1都6県)以外には、「日高屋」は出店していないのである。
1杯めのホッピーを飲み干して、「おかわりウォッカ(中)」(250円)を注文すると、日高屋グループ定番の、プラスチック製のカップに入った氷入りウォッカがやってきた。
これをジョッキに入れると、最初にホッピーセットが出された時と同じように、ジョッキに半分ぐらいの中(なか)の量になるわけですね。
さて「日高屋」。現在、関東地方に450軒の日高屋グループの店舗があるが、その内の443軒(全体の98.3%)が『ちかさと(千葉、神奈川、埼玉、東京)』エリアに集中している。
『ちかさと』以外にある店舗は、栃木はここ小山に1軒のみで、群馬も高崎に1軒のみ、そして茨城に5軒と、3県合わせても7軒(全体の1.7%)しかないのである。
今年の4月、「坂上&指原のつぶれない店」でも「日高屋」が取り上げられた。
番組の中では、『お腹を満たしつつ、がっつり飲めるのが「日高屋」の魅力』と紹介され、『中華そば・餃子・生ビールのセットで990円』ということが大きく取り上げられていた。
そこで改めて「選べるおトクなセットメニュー」を確認してみたところ、半ラーメン、半チャーハン、餃子3個がセットになった「ラ・餃(ぎょう)・チャ セット」(650円)に強くひかれた。
よしっ。今夜はこれで飲もう!
まずは「ラ・餃・チャ セット」の半チャーハンと半ラーメンがやって来た。
半ラーメンのスープをすすってちょいと飲み、チャーシューをつまんでまたちょっと飲む。麺もまた、いいつまみになるよねぇ。
そして時おり半チャーハンもつまむ。
つまみになるチャーハンと言うと、まっ先に思い出すのが、2021年4月23日に惜しまれつつ閉店した有楽町のミルクワンタン「鳥藤」で出されていた焼飯だ。
「鳥藤」の焼飯は納豆と一緒に出される。
この納豆を焼飯にのせて食べるのが鳥藤流で、これがとてもいいつまみになったのだ。
『ここにも納豆がないかなぁ?』と、「日高屋」のトッピングメニューを再確認してみたが、残念ながら納豆はありませんでした。
半ラーメンと半チャーハンの途中で2杯めのホッピーも飲み切って、3杯めとなる「おかわりウォッカ(中)」(250円)をもらうと、これで外(瓶のホッピー)もなくなった。
その直後、「ラ・餃・チャ セット」の餃子3個も到着。
毎日でも食べられるようにと、『かっこつけない「まぁまぁの味」の料理を安く提供する』というのが「日高屋」の戦略。
半ラーメンも、半チャーハンも、餃子も、すべてが普通にうまいのだ。
おろっ?
となりの席で、「ニラレバ炒め定食」(740円)を「ご飯大盛り」(+60円)で注文した、同年代の男性ひとり客。
せっかく大盛りにしたご飯をほとんど残して、お勘定に立ってしまった。
いったい何があったんだ?! 他人事(ひとごと)ながら気になる気になる。
「ラ・餃・チャ セット」を食べ切って、3杯めのホッピーも飲み切って、1時間ほどのサク飲みタイム。
お勘定の1,940円を、アップルウォッチのSuicaでピッと支払って店を出た。
どうもごちそうさま。
さてさて、この記事を書くのにあたって、改めて「日高屋」の北限を確認してみたところ、なんと北限の「日高屋」は、ここ「日高屋 バル小山店」ではなくて、群馬県にある「日高屋 イーサイト高崎店」でした!
小山店の緯度が北緯36.313度。これに対して高崎店は36.322度と、わずか0.009度、地球上の円周距離にして1キロほど北にあるのです。
そんなわけで、この記事の中では、『東北新幹線沿線では最北端にある「日高屋」』として紹介させていただきました。
ちなみに、もっとも西にある「日高屋」も「日高屋 イーサイト高崎店」で、東経139.013度。第2位が神奈川県にある「焼鳥日高 小田原店」の東経139.158度でした。
さらにもっとも東は千葉県の「日高屋 東金堀上店」の東経140.372度で、もっとも南は神奈川県の「日高屋 京急久里浜駅東口店」の北緯35.231度でした。
つまり、日高屋グループの450店は、北緯35.231~36.322度、東経139.013~140.372度の範囲内に分布してるってことですね。
以上、『だからどうした!』という追加情報でした(笑)。
(関連次回)24.08.14 好きな料理でがっつり … 中華食堂「日高屋(ひだかや)」(京急蒲田)
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