« 店情報: やきとり「ほろに」(小山) | トップページ | 店情報: 熱烈中華食堂「日高屋(ひだかや)」(小山) »

地元で人気の大衆酒場 … やきとり「ほろに」(小山)

Dsc06401a

 小山(栃木県)での3夜め。やって来たのは駅から徒歩5分ほどのところにある、やきとり「ほろに」だ。

Dsc06402a

 まずは「大瓶ビール」(サッポロラガー700円)を1本もらって3人で乾杯すると、すぐに出されたお通しは「大根の煮物」。

Dsc06403a

 おでんの大根のように、よーく煮込まれたものが一人に半切れずつ。

 これがほんのり甘くて爆発的に旨い。

 この一品めをいただいただけで、この店の人気の理由がわかったような気がした。

Dsc06409a

 やきとり「ほろに」という店名のとおり、メニューには鶏や豚の『やきとり』も並んでいる。1本100円から120円のものが多いのが嬉しいところだ。

Dsc06406a

 さらに壁のメニューには、焼き魚などの『やきとり』以外の料理もたくさん並んでいて、我われも「もつ煮込」(430円)や「こまい」(3尾350円)、「手作りぎょうざ」(6個350円)などを注文した。

Dsc06411a

 店内に飲み物メニューは見当たらないのだが、棚に焼酎のキープボトルがたくさん並んでいるので、麦焼酎をボトル(720ml)で出してもらって、水割りでいただくことにした。

Dsc06415a

 実はこの店にやって来たのは今回が初めて。

 小山で、まだ行ったことがない良い酒場はないだろうかと、ネットで検索していて、この店が気になったのだ。

Dsc06418a_20230820130301

 2017年4月に、全国への出張が多い仕事をするようになって6年目に突入した。

 行く先々で、『その地域で働いている人たちが毎晩のように立ち寄る大衆酒場』を探しているのだが、これがなかなか難しい。

 地方の大衆酒場は、ネット上には紹介されていないことも多いのだ。

Dsc06420a

 実際にあちこち歩いて飲んでみた結果と、事前にネットで調べた情報を照らし合わせてみたりするうちに、なんとなく自分なりの探し方ができてきた。

 まずは「食べログ」でざっくりとその地域の酒場を探したうえで、Googleの評価点を確認する。

 その地域の酒場をザッと探すには「食べログ」が強くて、評価点はGoogleのほうが『自分自身も良いと感じる酒場』によく合うように思うのだ。

Dsc06419a

 こうして出会った酒場として、居酒屋「桜(おう)」(浦上@長崎県、Google 4.4、食べログ 3.08)、遊食広場「まごころ亭」(三次@広島県、Google 4.7、食べログ -)、うどん酒場「福福」(博多@福岡県、Google 4.4、食べログ 3.28)、居酒屋「亀千」(蘇我@千葉県、Google 4.1、食べログ 3.04)などが挙げられる。

Dsc06437a

 ここ「ほろに」の場合も、「食べログ」には口コミも載っていなくて、評価点も無いのだが、Googleの評価点は4.5と高い。

 それを信じて、この店に来てみたのでした。

 我われが入った時点では、先客は一人しかいなかったのだが、時間が経つにつれてお客さんもだんだん増えてきた。

 みなさん、地元のご常連のようで、老若男女、幅広い客層だ。

Dsc06428a

 麦焼酎を飲み切って、続いては芋焼酎(720ml)を出してもらった。こうなるともう芋ロックだよねぇ。

Dsc06424a_20230820130601

 つまみに女将さんオススメの「厚揚げ納豆」(400円)を注文すると、なんと豆腐を揚げて厚揚げを作るところから調理が始まった。

 「厚揚げ納豆」は栃木県全域の名物料理なんだそうな。

Dsc06430a

 L字カウンターのみ12席分ほどの店内は、女将さんがひとりで切り盛りされているが、お酒や料理の出もスムーズで、待たされるようなことはないのが素晴らしい。

 3人連れで来ているのは我われぐらいで、他はみんな一人客か二人連れだ。

Dsc06433a

 とそこへ、新たに一人客が入ってきたが、今や店内は満席状態。

 すると入口近くに座っていたハンチング帽をかぶった男性一人客が、「ここにどうぞ」と自分が飲んでいた食器などをカウンター上に戻して、新たなお客さんに席を譲った。

Dsc06439a_20230820130601

 そしてなんと、そのハンチング帽の男性客は、カウンターの中に入ると白衣を身に着け、洗い物を始めたではないか!

 実はこのハンチング帽の男性客が女将さんのご主人だったんですねぇ。

Dsc06435a

 ご主人(78歳)は宇都宮のご出身。小樽で仕事をされているときに、幌似(ほろに)出身の女将さんと出会って、昭和51(1976)年に、この地に「ほろに」を開店した。

 3年ほど一緒にお店をやった後、ご主人は他の仕事で東京などにも行くようになり、その後はお店は女将さんが一人で切り盛りするようになったそうだ。

 洗い物を終えたご主人は、焼き台を担当されている。

Dsc06436a

 思いっきり飲んで、思いっきり話をして、最後の〆に自家製の「つけもの」(300円)をもらうと、これが、きゅうり、かぶ、キャベツ、ののしろ(のびる)の盛り合わせ。ののしろの漬物というのは初めて食べたなぁ。

Dsc06423a_20230820130301

 ちょうどここで芋焼酎のボトルも飲み切った。

 現在の時刻は午後9時半過ぎ。4時間半も飲んでしまいましたか!

 3人で大瓶ビール1本と、720mlの焼酎を2本。けっこう飲みました。

 料理もすべて食べ切って、お勘定は3人で12,560円(ひとり当たり4,187円)。

Dsc06442a

 本当に居心地が良くて、地元の人たちに愛されていることがよくわかる、小さな小さな大衆酒場でした。

 どうもごちそうさま。また来たいな。

店情報YouTube動画

《令和5(2023)年5月10日(水)の記録》

(食べログ) ほろにレストラン / 小山駅

| |

« 店情報: やきとり「ほろに」(小山) | トップページ | 店情報: 熱烈中華食堂「日高屋(ひだかや)」(小山) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 店情報: やきとり「ほろに」(小山) | トップページ | 店情報: 熱烈中華食堂「日高屋(ひだかや)」(小山) »