ヤカンと尻尾から野毛 … 「豚の味珍(まいちん)」(横浜)他

東神奈川の「根岸家」を出て、JR京浜東北線で1駅(3分146円)。
今日の2軒めは、横浜駅きた西口のすぐ近く、狸小路の中にある「豚の味珍」である。
「豚の味珍」は、狸小路をはさんで本店と新店があり、本店1階(店長:鈴木学さん)、新店1階(店長:小川雄一さん)、新店2階(店長:簗瀬敏さん)の3店舗が営業している。
以前は本店2階(元店長:川野恭一さん)も営業していたのだが、川野店長が転んでケガをされたのをきっかけに引退され、そのまま2020年(令和2年)1月に閉店してしまったのでした。
私自身は本店2階に伺うことが多かったので、とても残念な出来事でした。
今日も今日とて、新店2階へと上がる階段のすき間から、新店1階の小川店長にもご挨拶して、新店2階へと向かった。

本店1階と新店1階がカウンター席しかないのに対して、新店2階はテーブル席もあって広い。だからテレビや雑誌の取材などは、もっぱら新店2階で行われているのだ。

そんな2階のカウンター席の、グルッと回った奥のほうの一角に腰を下ろし、まずはメニューにはないけど、常連さんたちがよく注文している「セット」(焼酎とウーロン茶のセット)を注文した。

柳瀬店長が高い位置からツツツゥ~~~ッと注いでくれる焼酎がいいよね!
この銀色の酒器から注がれるから、この店では焼酎のことが『ヤカン』と呼ばれているのでした。

「焼酎」(450円)だけの注文だと、このツツツゥ~~~ッだけで完成。
これをそのまま飲むか、卓上に置かれている梅割りの素をちょいと入れて飲むか、ということになる。
今回は、「セットで」とお願いしたので、さらに「ウーロン茶」(160円)と、氷入りのコップ、そしておかわり用の氷も出してくれた。

これらを使って、自分で焼酎のウーロン茶割りを作るのだ。
上下の写真を見比べていただければわかるとおり、ウーロン茶割りを1杯作っても、焼酎そのものはほとんど減らない。このセットだけで、何杯ものウーロン茶割りが楽しめるのでした。

料理のほうは「豚の尾」(720円)を注文。
注文の品が出てくるのを待ってる間に、それ用の『つけダレ』を作るのも「味珍」での定例行事だ。

卓上に醤油、お酢、ラー油、おろしニンニク、練り辛子が置かれているので、それらを混ぜ合わせて自分好みのタレを作るのだ。
このところのマイ定番は、ラー油、練り辛子、そして少量のおろしニンニクだ。

その3つにお酢をかけてグリグリグリィ~~ッと混ぜ合わせたところへ、豚の尻尾もやって来た。
この尻尾を、自分が作ったタレにちょいとつけて、骨ごとパクッといただく。
そして、口の中で、舌も使ってコロコロと転がしながら、骨だけをポロッと外に出すのだ。
トロットロに軟らかい尻尾が、予想していたとおりに旨いよねぇ!
そしてグビッと焼酎のウーロン茶割り。
ッカァ~~~ッ! 最高だ!

「根岸家」が10年ぶりだったが、「味珍」だって1年ぶり。
横浜に単身赴任しているときは、あんなに足しげく「味珍」にも通っていたのに、東京と横浜は意外に遠いのだ。

尻尾が残り少なくなったところで「辣白菜(ラーパーツァイ)」(310円)を追加注文する。
「辣白菜」は、少し辛くて甘酸っぱい中華風の白菜の即席漬物だ。
私はそのままいただくことが多いが、この「辣白菜」にも、ラー油を足したり、ニンニクを足したりする常連さんもいる。

1杯めの焼酎がなくなって、2杯めを注文すると、今度は店のおねえさんが『ヤカン』から注いでくれた。
ゆっくりと2時間ほど楽しんで、「味珍」のお勘定は2,090円でした。

「味珍」を出て、横浜駅から京急線で日ノ出町へ。
今日の3軒めは「ホッピー仙人」だ。
午後8時過ぎの「ホッピー仙人」は、L字カウンター席はほぼ満席ながら、立ち飲んでいるお客さんはいない。

しかもL字短辺の定位置に座っている、大常連のチャコちゃんのとなりの席が空いていたので、そこに座らせてもらって、サーバーのハーフ&ハーフ(700円)を注文した。
「ホッピー仙人」のホッピーは、瓶の白・黒が500円、サーバーの白・黒が700円。
さらに「堀越さん」、「北米大陸の風」、「花いかだ」といったホッピーカクテルや、白ホッピーと黒ホッピーの比重差を利用した「リアルハーフホッピー」、白ワインを黒ホッピーで割った「赤坂」などなどの、「ホッピー仙人」ならではのホッピーカクテルがそれぞれ1,000円といったラインナップ。
ホッピーをこんなに楽しめる店、私は他には知りません。

さらに今夜は泡が美味しいホッピー「ホピコ」(300円)もいただいて、1時間ちょっとの『仙人浴』(≒「ホッピー仙人」の楽しさにどっぷりと浸かること)。お勘定は1,000円でした。どうもごちそうさま!

「ホッピー仙人」を出たところで午後9時半。最後にもう1軒! と「野毛ハイボール」に向かったものの、なんと本日はすでに閉店してました。残念!
店内を片づけている店主・ハルさんにご挨拶だけさせてもらって帰路についたのでした。
・「豚の味珍」店情報(前回)/「ホッピー仙人」店情報(前回) 《YouTube動画》
| 固定リンク | 0
コメント