シメはでっかい鉄火巻 … 立ちのみ「いなせや」(京都)

京都駅地下1番出口から5分ほどのところにある立ち飲み酒場、「いなせや」にやって来た。
この酒場には、今年の3月に初訪問。今回が2度めの訪問である。

開店時刻の午後3時から、まだ10分ほどしか経っていないのに、店に入ると右側にある、店の奥までを貫いている長い立ち飲みカウンターには、すでに先客が4人。
5人めの客となった私は、立ち飲みカウンターの真ん中あたり、8番と書かれた丸印の前に立って、まずは「ザ・プレミアム・モルツ中瓶」(410円)をもらった。

ビールを飲みながら、ひとしきりメニューを確認したあと、前回いただいてとても美味しかった「出し巻き玉子」(330円)を注文した。
いま立っている場所が、ちょうど調理場の前で、出し巻き玉子を作っている様子もよく見える。
専用の四角いフライパンに卵液を流し入れ、巻いては卵液を追加し、また巻いては卵液を追加しをくり返すうちに、「こんなに大きかったっけ?」と思うほど大きな出し巻き玉子ができあがった。
これを巻きすにくるんでギュッと締めると、出汁がドドーッと滴り落ちる。
そして巻きすを開くと、前回いただいたのと同じ大きさの「出し巻き玉子」が現れた。

あんなにドドーッと出汁が滴り落ちたのに、玉子焼きの中には美味しい出汁がいっぱいだ。
う~~~~~ん。これはやっぱり旨いよねぇ!!
ここ「いなせや」の名物料理でもあり、ほとんどのお客さんが注文する人気料理でもある「出し巻き玉子」は、土・日・祝日などの12時間営業(11:30~23:30)のときは、1日に100本ぐらい出るんだそうで、1時間に10本ずつ作らないといけないほど大忙しになるんだって。すごいよねぇ。

中瓶ビールを飲み切って、日本酒の「熱燗(小)」(310円)をもらう。
銘柄は宝酒造の松竹梅「豪快」だ。

カウンターの上段には、料理がズラッと並んでいるので、実物を確認しながら選べるのがいいよね。

そんな中から大好物の「たい荒炊き」(390円)を注文した。
タイと一緒に煮込まれているゴボウも美味しいなぁ。

こうして調理場の前に立っていると、いろんな料理ができあがっていく様子を見ることができるのも楽しい。
「ハマチ大根」(310円)、「照り焼きチキン」(390円)などなど。どれを見ても美味しそうだよねぇ。
左どなりの人が注文した「鉄火巻」(440円)が大きいこと。太巻ぐらいあるぞ。

右どなりには、いかにも常連さんらしき女性ひとり客が入ってきて、メニューにはない「牛すじ煮込み」をつまみながら、カウンター内の店員さんたちと親しげに話している。
この会話が、テレビでよく聞くような京都弁ではなくて、割りと普通の関西弁に近い気がする。なるほどなぁ、普通の京言葉はこんな感じなんですね。
男性客は、常連さんでもあまり喋らないけど、女性客はよく喋るので、その土地の雰囲気が感じられていいね!

熱燗に続いては「プレーンサワー」(250円)をもらう。

ここの「たい荒炊き」は、タイのカブトを煮たもの。
ほっぺたの部分、かまの部分、頭の部分など、食べる部位によって味わいや食感が違うのが面白い。それが好きなんだ。
今日も壊すことなく「鯛の鯛(たいのたい)」を掘り出すことができました。

「プレーンサワー」(250円)をおかわりして、つまみ(兼)〆の料理として注文したのが「鉄火巻」(440円)。
「すし五カン盛合せ」(660円)にも引かれて迷ったのだが、さっき左どなりの人が食べていた「鉄火巻」がいかにも美味しそうだったので、「鉄火巻」にした次第。
「鉄火巻」の中身だけ食べたい場合は、「まぐろ中落ち」(420円)を注文すればいいんだろうな。
新たに入ってきたお客さんが注文した「生センマイ」(470円)も美味しそうだなぁ。
見るもの見るもの、すべて美味しそうで困ってしまう。

2杯めの「プレーンサワー」を飲み干しても、まだ3つ「鉄火巻」が残っているので、3杯めをおかわりした。

午後5時が近づくにつれて店内のお客さんもだんだん増えてきて、左側の壁に作り付けられている立ち飲みカウンターにもお客さんが立っている状態。
もうちょっと経って、仕事帰りの人たちが増えてくると、真ん中の立ち飲みテーブルも含めて、すべてが満員状態になるんだろうな。

ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今日のお勘定は2,630円。お支払いは現金のみです。
やぁ美味しかった、くつろげた。どうもごちそうさま。
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