酒場はじめのイカ大根 … 立呑み「やきや」(荻窪)
11月11日が、私も制定に関わらせていただいた「立ち飲みの日」なんだけど、今日、1月11日も、1が並ぶ立ち飲みの日だよねぇ!
そんなわけで、年明けから11日経った今日が、やっと私の『酒場はじめ』だ。
仕事の帰りにやって来たのは荻窪の立呑み「やきや」。
午後4時半に店に着くと、店内ではすでに大勢のお客さんが飲んでいたが、この時間帯ならまだ大丈夫。
いくつかの空き領域があるなか、店主代行のカイト(海都)君がいる焼き台の近くに立つと、すぐにカイト君が「ホッピー」(セット360円)を出してくれた。
新年1品めとして注文すべきつまみは決まってる。
この店で冬場だけ提供される名物料理「いか大根」(350円)だ。
ド~ンと大きい、よく煮込まれた大根に、その大根と一緒に煮込んだイカを数切れ。
この「いか大根」の魅力は、イカやイカワタの味や旨みが思いっきり染み込んだ、黒々と軟らかい大根にある。イカよりもなおイカらしいのだ。
ックゥ~~~ッ。やっぱり旨いねぇ!
「いか大根」はボリュームたっぷりなので、「これを食べると他の料理が食べられないんだよ」と言って、注文を控える年配常連客もいるほど。
その「いか大根」を半分ぐらいいただいたところで、1杯めのホッピーを飲み切ってしまったので、2杯めとなる「焼酎おかわり(なか)」(170円)をもらった。
「いか大根」を食べ終えて、次はこれまた「やきや」では必ず食べたい刺身を注文する。
「やきや」の刺身は「いか刺身」(290円)、「いかみみ刺身」(290円)、そして茹で冷ましているから厳密には刺身ではないのかもしれないけど「げそわさ」(250円)の3種類がある。
今日は久しぶりとなる「いかみみ刺身」を、生姜オプションでいただいた。
「いかみみ刺身を生姜で」と注文すると、ワサビの代わりに生姜を添えてくれるのだ。
なお、イカ刺身以外に「しめさば」(350円)や、イカ刺身に納豆も加えた「いか納豆」(290円)もあって、これらも美味しい。
とそこへ、他のお客さんから「イカとんび」(2本290円)の注文が飛んだので、ここぞとばかりに私も便乗注文すると、他のお客さんたちからも便乗注文が入り、焼き台の上には4人分(8本)の「イカとんび」が並んだ。
午後4時から6時までの2時間は、カイト君がひとりで切り盛りしているので、常連さんたちも、焼きの注文が入ったときには一斉に便乗注文するなどして、カイト君の動線が楽になるように気遣っているのだ。お店とお客さんとのすばらしい一体感だよね。
ちなみに女将さんはまったく問題なくお元気なんだけど、カイト君がすっかり一人前になったので、安心して彼にお店を任せているようだ。
いかにも美味しそうに焼きあがってきた「イカとんび」は、実はいつもあるメニューではない。
「イカとんび」の入荷があったときだけ、短冊メニューが追加で出されるのだ。
イカの口(くちばし)の部分である「イカとんび」は、イカ1杯に1つだけなので、この2本で、なんとイカ10杯分なのである。
ぷりっぷりの強い弾力感がたまらんね!
ここでもう1杯、ナカ(焼酎おかわり)をもらうと、ちょうどソト(瓶のホッピー)もなくなった。ソト1・ナカ3の分量である。
3杯めのホッピーで「いかみみ刺身」と「イカとんび」を食べ終えたが、もうちょっと飲み食いして帰りたい。
そこで今度は「珍味わたあえ」(290円)をもらった。
毎年、八戸への出張もあるんだけど、この「珍味わたあえ」のような料理には出会ったことがないんだよなぁ。これも「やきや」ならではの独自の料理に違いない。
それに合わせるお酒は日本酒の熱燗(280円)だ。
「やきや」の日本酒は、ずっと「北の誉」だったけど、今は同じオエノングループの「富貴」になっているようだ。
午後6時になると、店を手伝っているヨーコさんもやって来て、新年のご挨拶をさせていただくことができた。
そして気がつくと店内も「超」が付くほど満員になっていた。
2時間弱の立ち飲みタイム。今宵のお勘定は2,200円でした。どうもごちそうさま。
「ここを知ってから他に行こうと思わない」と言うお客さんがいて、帰るお客さんたちに「またあした!」と笑顔で声をかけるカイト君やヨーコさんがいて。
ここは本当に毎日でも来れる、毎日でも来たい酒場だよなぁ。
今年もよろしくお願いします!
(次回) 24.03.06 お酒7杯に料理が5品 … 立呑み「やきや」(荻窪)
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