お母ちゃんも元気なり … 屋台「一二三(いちにっさん)」(呉)

呉中通での飲み会を終えて解散し、最後にひとりでやって来たのは蔵本通り沿いに並ぶ屋台の1軒、「一二三」である。
呉在住の会社の先輩から、「お母ちゃんが店に出とるで。お元気そうです!」というメッセージをいただいたのは、年末の12月23日のこと。
『それは絶対に会いに行かねば!』と、呉に来れる機会を待っていたのです。
とは言うものの、屋台「一二三」の営業は基本的に金曜と土曜のみ。
今回の呉出張期間中に、「一二三」が営業しているのは今夜だけなのでした。

のれんをくぐり、防寒用のビニールシートを開けて、「こんばんは!」と屋台の中へ。
おぉ~~~~っ。いたいた。お母ちゃんだ!
これまで何度か電話でのお話はさせていただいたが、実際にお会いするのは2018年6月1日以来、5年半ぶりだ。
先輩からのメッセージのとおり、とてもお元気そうで、すっごく安心した。
ちなみに、写真でお母ちゃん(山口槇子さん、79歳)の右側に写っているのが、現在の「一二三」の主役である娘さんです。
今朝の「森田食堂」と言い、ここ「一二三」と言い、娘さんが跡を継いでくれて本当に良かった。とてもありがたいことです。

お母ちゃんへのご挨拶を終えて席に着き、まずはいつもの「いいちこ水割り」(450円)をもらう。
この「いいちこ水割り」は、ほとんどが麦焼酎で、ちょっとだけ水が足される。
『このぐらいの濃さが一番うまい!』というのがお父ちゃん(山口俊樹さん、83歳)の信念なのだ。(私もそう思います。)

「一二三」の屋台には、片方に鉄板、もう一方におでん鍋が置かれていて、鉄板のほうで「豚足」(700円)や「豚耳」(700円)を焼いてくれるのだ。
それとは別に、屋台の内側に寸胴鍋が置かれていて、人気の「中華そば」(600円)はそこで作られる。

最初のつまみとして、おでんの「アキレス」(150円)と「厚揚げ」(100円)をもらった。
「アキレス」は牛スジの部位のひとつ。
「一二三」にはないけど、他に「メンブレン(ハラミの皮)」と「赤身肉のすじ」が牛スジの部位なんだそうな。

2杯めの「いいちこ水割り」(450円)をおかわりしたところで、他のお客さんから「豚耳」(700円)の注文が入ったので、ここぞとばかりに私も「豚足」(700円)を注文した。
上の写真でお母ちゃんがカットしているのが「豚耳」で、その奥でスタンバイされているのが一人分の「豚足」だ。

この足ひとつ分の「豚足」を、骨の関節にそって細かく切り分けて、鉄板上で焼きあげてくれるのだ。

そしてできあがった「豚足」がこれ。
この骨の部分を手に取って、骨に付いた身をいただくんですねぇ。
濃いめの「いいちこ水割り」にぴったりのつまみなのだ。

さらに「いいちこ水割り」(450円)をおかわりして、わしわしと「豚足」をいただいているところへ、お父ちゃんが、かわいいお嬢ちゃんと一緒に屋台に入ってきた。
なんとこのお嬢ちゃんが、孫娘の愛理ちゃん(16歳)なんだそうな。昔からよく話題に上っていたが、実際にお会いするのは初めてだ。
習い事に行っていた愛理ちゃんを、お父ちゃんが車で迎えに行って、一緒に帰ってきたところなんだって。
アイリちゃんは、おでんをいくつか食べた後、「中華そば」(600円)で夕食だ。

お母ちゃんはもちろんのこと、他のご家族のみなさんにもお会いすることができ、とても幸せな時間となりました。
「いいちこ水割り」は合計3杯いただいて、お勘定は2,300円でした。どうもごちそうさま。
(次回) 24.12.18 呉の屋台のフルコース … 屋台「一二三(いちにっさん)」(呉)
【この日のおまけ情報】

「森田食堂」の後、屋台「一二三」に行く前の、本日の飲み会の会場は、呉の『とりや』の1軒、「とりのす」でした。

その「とりのす」に向かう道すがら、まだ開店準備中の屋台「一二三」にも立ち寄って、「後で来るね!」とご挨拶させていただいた。

焼鳥も魚介類も一緒に楽しめるのが呉の『とりや』の大きな特徴。
今日もまずは、ひとり一皿ずつの刺身盛り合わせからスタートした。

こちらは「串の盛り合わせ」(700円)。
焼鳥にするのと同じネタに衣を付けて、串カツとして揚げたり、この写真の中にはないけれど天ぷらにしたりというのも、呉の『とりや』に共通している。

牡蛎もまた、冬の広島の大名物。ひとり用の小鍋で、みんなに「カキ鍋」を出してくれました。
これも美味しかったのぉ!

そしてその「とりのす」の後、ずらりと並ぶ屋台街に移動しての「一二三」だったのでした。

「一二三」で飲み終えて、呉駅近くのホテルへと帰る間の、堺川沿いの公園のライトアップもきれいだったな。
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