長崎ならではの食と酒 … 居酒屋「桜(おう)」(浦上)
長崎への出張の最終日。予約して3人で居酒屋「桜~おう~」にやってきた。
長崎駅前から路面電車で6駅。大学病院前駅の近くにあるこの酒場は、このところますます大人気で、一人であっても予約しないと入れないことも多い。
二人以上だと予約は必須と考えておいたほうがいい。
まずは「生ビール(中)」(528円)をもらって乾杯すると、すぐに「お通し」(275円)の小鉢も出してくれた。
クィ~~ッと生ビールで喉を潤してから、この店に来たら必ず食べたい長崎の名物料理3品を注文する。
「雲仙ポークハム」(638円)は、雲仙産をはじめとする九州産の豚肉を使用したボロニアソーセージで、肉汁たっぷりのジューシーさが大きな特長。
この店に来るたびに、必ず注文している逸品である。
2品めは「ハトシ」(528円)。
明治時代に清国(当時の中国)から長崎に伝わった料理だそうで、中国語では「蝦多士(ハートーシー)」と書く。
『蝦』=エビのすり身を、『多士』=食パンで挟み、油で揚げて作る料理ということなんだそうな。
「ハトシ」は、長崎市内のいろんなお店で出されているんだけど、自分はこの店の「ハトシ」が一番好きだなぁ。
3品めは「すり身揚げ」(528円)。
魚のすり身を衣を付けずに揚げた、鹿児島の「つけ揚げ(さつま揚げ)」や、中四国で「てんぷら」と呼ばれているものと同じタイプの『揚げかまぼこ』である。
漁獲できる魚種は全国1位、漁業生産量は北海道に次いで全国2位という漁業県でもある長崎では、自宅で揚げた「すり身揚げ」が食卓に並ぶほど、ごく普通の料理のようだ。
でもこれが、他県から来た我われには珍しくて美味しいんだなぁ。
この店でのもう一つの楽しみが飲み物だ。
豊かな自然と500年の歴史が育んだ壱岐焼酎。その壱岐の麦焼酎「壱岐ゴールド」の720mlボトルを、ここでは2,200円でボトルキープすることができる。
アルコール度数が22度なので、ロックで飲む人も多いが、私はちょっと濃いめの水割りでいただいている。
刺身の盛り合わせもまた、初めて来た人はびっくりするほどの逸品だ。
上の写真が、一昨日、同じメンバーで来たときに注文した「一人盛り」(638円)。
この種類とボリュームで638円ですよ! どう思う?!
他に「一~二人盛り」(858円)と「二~三人盛り」(1,408円)があって、最初にこの店に来たときに、「二人だから『一~二人盛り』をもらおうか」と相談していたら、それを聞いていた店主が、「二人で『一~二人盛り』は多過ぎる。『一人盛り』で十分ですよ」と教えてくれて、それ以来、2~3人で来ても必ず「一人盛り」を注文しているのでした。
しかし今日は、刺身以外の他の料理も食べたいので、「一人盛り」は注文せず、「あじ刺身」(418円)をいただいた。
長崎はアジも旨いのだ。
刺身の盛り合わせがあまりにも安過ぎるから霞んでしまうけど、この量の「あじ刺身」が418円と言うのも驚くほど安いよねぇ!
店の常連さんたちは、「スーパーに並んでる刺身より、ここで食べる刺身のほうが安いんだよ」なんて笑ってる。
刺身以外に食べたいと思っていた料理の筆頭がこれ、「天ぷら盛り合せ」(748円)だ。
一昨日、となりのテーブルの人たちが注文していて、とても美味しそうに見えたのだ。
これまた、748円とは思えないボリュームですよねぇ。
さらにこちらは「はも天ぷら」(748円)。
ハモと言えば京都のイメージが強いが、実は長崎で水揚げされたハモの多くが京都に送られているんだそうな。
3人いると、焼酎の減りも速くて、あっというまに2本目(2,200円)である。
お腹もけっこう満ちてきたので、つまみには珍味系の「かに味噌」(418円)をもらって、それをチビチビと舐めるようにいただきつつ「壱岐ゴールド」である。
「冷やしトマト」(418円)もまた、呑兵衛には人気が高い一品だ。
一昨日は、ひとり1個ずつ「おにぎり」(165円)をもらって締めくくったのだが、今日はもうお腹いっぱいで入りそうにないなぁ。
ちなみに1個165円の「おにぎり」の具には、梅・明太子・こんぶが選べるほか、1個220円の「おにぎり」だとサバかシャケの具が選べます。
2本目の「壱岐ゴールド」も完飲。キープボトルとして残すことができなかったなぁ。
ゆっくりと、たっぷりと4時間半も楽しませてもらって、今夜のお勘定は3人で11,000円(ひとり当たり3,667円)でした。
いやぁ、美味しかった、楽しかった、安かった。どうもごちそうさま。
長崎に来たら、絶対にまた伺いたい酒場です。
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