予約で満席の大人気店 … 「壱豚(いっとん)」(鶴見)他
昨日に続き、今日も鶴見である。
日曜日の昨日は、定休日だった酒場も多かったのだが、月曜日の今日は多くの酒場が営業している。
鶴見で、行きたいのにまだ行けていない最大の課題店、「壱豚」も今日は午後5時から営業中。
予約しないと入るのが難しいという大人気店なのだが、とても残念なことに今日の仕事終わりの時間が読めず、事前に予約することができなかったのだ。
仕事が終わった午後5時過ぎ、さっそくお店に電話をして、「午後5時半までには店に着けると思うのですが、入ることはできるでしょうか?」と聞いてみると、「午後6時半までなら大丈夫ですが、その後は立ち飲みになります」と店主。
座って飲めるのはわずか1時間ではあるけれど、それでもぜひ一度は行ってみたい。
「これから向かいますのでよろしくお願いします!」と返事して、大急ぎで店に向かった。
鶴見駅西口から歩いて5分ほどのところにある店に着いて、「先ほど電話したものですけど」と店主に告げると、「こちらにどうぞ。先ほどは午後6時半までと言いましたが、午後7時までは大丈夫ですから」と、厨房前の6人座れるカウンター席の、奥から2番目の席を指し示してくれた。
その席に座って、まずは「ホッピーセット白」(450円)を注文すると、出されたセットの中(ナカ・焼酎)の量に驚いた。ソト(ホッピー)が入るすき間がほとんどないぞ!
これはもう、呑兵衛にとっては嬉しい悲鳴である。
今日のおすすめメニューは、壁に手書きのものが掲示されている。
このメニューは毎日、店の公式インスタグラム(itton_osusume)でも紹介されていて、私も事前に確認してきたのだ。
ここ「壱豚」のことは、「夕焼け酒場」(2022年2月放送)や、「アド街ック天国」(2022年5月放送)でも取り上げられていて、そこでは「刺身盛り(小)」(390円)、「マカロニサラダ」(450円・ハーフ250円)、「かつサンド」(590円)、〆の「ピーマンご飯」(350円)などが紹介されていた。
そんなメニューの中から、今日の1品めのつまみとして注文したのは、手書きメニューの一番先頭に書かれている「おつまみ盛り合わせ」(590円)だ。
ブリ、タコ、真鯛、マグロすき身という刺身の他に、ヒレカツと赤ウィンナーが盛り合わされている。
これが590円ってどうよ!
ちなみにこの「おつまみ盛り合わせ」は『2人組まで』という制限付きメニュー。
『1つだけ注文してシェアするのなら、2人までにしてね』っていうことだ。
そういう制限が必要なほど、お店にとっても、赤字覚悟のサービスメニューってことなんでしょうね。ありがたや、ありがたや。
入店から30分後の午後6時ごろ、かなり濃い目の1杯めのホッピーを飲み終えて、2杯めとなる「中(ナカ)」(250円)をもらうと、これまた焼酎の量が多いこと!
本当にありがたいですよねぇ。
カウンター6席、テーブル10席(2人用×1卓+4人用×2卓)の合計16席の店内を、一人で切り盛りされているのは、店主の谷井徹さん。
先にご紹介したテレビ番組等の情報によると、1978年(昭和53年)生まれと思われるので、現在は46歳ぐらいだろうか。
もともと料理好きだった谷井さんは、東京の調理師専門学校を卒業後、横浜市内の洋食レストランを皮切りに、各地のレストランで修業を重ね、2014年(平成26年)、36歳のときに、ここ「壱豚」を創業されたそうだ。今年で創業10年である。
とそこへ、となりのお客さんが注文していた「しっとり鶏白レバー」(390円)が出された。
うわぁ~っ! これはもう見ただけで分かるほど美味しそうだ!
「すごいですねぇ!」なんて驚いていたら、となりのお客さんが「おひとつどうですか? 写真も撮っていいですよ」と分けてくれた。
あまりにも美味しそうなビジュアルに、遠慮することも忘れてしまい、「しっとり鶏白レバー」を一切れいただいた。
ぬぉ~~~~っ! ねっとり、むっちりとしたこの食感。絶妙なできあがりである!
すばらしい腕前だなぁ、店主の谷井さん。予約が取れないほどの人気店である理由を、改めて納得した。
午後6時半。私に残された時間があと30分となったところで、3杯めの「中(ナカ)」(250円)をもらって、焼き物も1品は食べておきたいという思いから、「豚ハラミサイコロ焼き」(390円)を注文した。
「夕焼け酒場」の番組情報サイトによると、各地のレストランで修業を重ねた店主は、29歳の時に、開業資金を貯めるため食肉加工会社に就職し、そこで肉のさばき方を覚えると共に、仕入れ先との関係性を築いたそうだ。
「壱豚(いっとん)」という店名の由来も、『毎日、1トンの豚肉を使うくらいの店にしたかったから』ということなんだって!
さぁ来た、「豚ハラミサイコロ焼き」だ!
おぉ~っ、火のとおり加減が抜群だ。これまた旨いねぇ。
今度は絶対に早めに予約して、じっくりといろんな料理を味わいたいなぁ。
今回は、ほんの1時間半ではあったけど、常連さんたちに溺愛されている「壱豚」のことを少しでも知ることができて良かった。
ちなみに「夕焼け酒場」で紹介された際の、きたろうさんの〆の一言は『大将の人柄も味も、壱豚は一豚賞!!』である。
あっという間に午後7時がやって来たので、残っていたホッピーをグイッと飲み干し、お勘定の1,930円を支払って店を出た。
どうもごちそうさま!
「壱豚」で、普通の店の2杯分ぐらいの焼酎が入ったホッピーを3杯もいただいたから、お酒の量的にはもう十分な状態なんだけど、まだ午後7時過ぎという、呑兵衛には早過ぎる時間なので、もう1軒、軽くやって帰ることにして立ち寄ったのは、「壱豚」と同じく鶴見駅西口側にある大衆酒場「日高」である。
店名からも想像がつくとおり、熱烈中華食堂「日高屋」などを展開している株式会社ハイデイ日高の店舗の1軒だ。
前に来たときはタッチペンでの注文だったが、今はタブレットからの注文に変わったようだ。
この店でも「ホッピー」(セット450円・中250円)を飲むことが多いのだが、ホッピーはすでに「壱豚」で飲んできた後なので、今日は「ジンリッキー」(330円)をもらった。
『つまみは何にしようかなぁ…』と思いながら、ふと見ると、壁の手書き黒板に「天ぷら盛り合わせ」(390円)が紹介されていたので、これにした。
ここ大衆酒場「日高」にも、同じ鶴見駅の東口にある「日高屋」にも、それぞれ何度かずつ来ているのだが、いつもけっこうにぎわっている。
安くて美味しくて、女性客も含めて、ひとり客や二人連れでも入りやすいというのが、日高屋系列の各店舗の特長なんだろうな。
そして出てきた「天ぷら盛り合わせ」は、とり天、ちくわ天、長芋天、ピーマン天を1枚ずつ盛り合わせたもの。
添えられている『おろし生姜』を、天つゆに投入していただきます。
とり天、ちくわ天はもちろんのこと、長芋、ピーマンという野菜の天ぷらが美味しいよねぇ!
このところ、野菜の天ぷらや串カツの美味しさを再認識しているところです。
「天ぷら盛り合わせ」で、1杯めの「ジンリッキー」を飲み干して、2杯めをおかわりだ。
日高屋系列店で「ジンリッキー」を飲むのは、今回が初めてだと思うんだけど、これも美味しいねぇ。知らなかったよ。
その2杯めの「ジンリッキー」に合わせて、〆とつまみを兼ねて注文したのが「もりそば」(360円)だ。
大衆酒場「日高」のメニューの中に、「もりそば」や「もりうどん」(360円)、「かけそば」(360円)、「かけうどん」(360円)があるのも初めて知ったなぁ。
『武蔵野うどん』系の「肉汁うどん」(620円)や「肉汁そば」(620円)があるのは知ってたけれど。
しかもこの「もりそば」、なんと、とっても美味しいじゃあ~りませんか!
「もりそば」をズズッとすすっては「ジンリッキー」をチビリ、またすすってはチビリ、とやっているうちに、ちょうどどっちもが無くなった。
さっくりと1時間ちょっとの〆タイム。大衆酒場「日高」のお勘定、1,410円をSuicaで支払って店を出た。どうもごちそうさま。
・「壱豚」の店情報 / 「日高」の店情報 (前回) 《YouTube動画》
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